Microsoft Edgeでページが表示できないトラブルを解決する方法~アップデートやロールバックで対策しよう~

仕事やプライベートでブラウジングを楽しもうとした際、Microsoft Edgeだけがなぜかページを開けないとイライラしてしまいますよね。実は私もこの問題に悩まされた経験があります。同じPCで他のブラウザならサクサク見られるのに、Edgeだけエラーが出ると「どうして?」と疑問が止まりませんでした。今回は、そのときに実際に試して効果のあった対処策から、知人に聞いた事例や上書きインストールの大掛かりな方法まで、少しずつ段階を踏みながらご紹介します。読んでいただくと、きっとEdgeのエラーを解消する手がかりが見つかると思います。

目次

Microsoft Edgeで「申し訳ございません。このページに到達できません」が出る主な原因

Microsoft Edgeだけが「このページには問題があります」「申し訳ございません。このページに到達できません」とエラーを表示してしまい、Webページを読み込まないことがあります。私自身も最初はネット回線が不安定なのかと思い、LANケーブルを換えたり、別のWi-Fiにつないだりして試行錯誤しました。しかし、ChromeやIEモードでは正常に動作するため、Edge特有の不具合が原因だと見当をつけるに至ったのです。

Edge特有のエラーが発生する背景

EdgeはWindows 10やWindows 11とともに進化を続けるブラウザですが、頻繁に行われるアップデートで内部の設定や動作仕様が大きく変わることがあります。結果的に以下のようなケースが生まれやすいと考えられます。

バージョンアップによる互換性の問題

一部の新機能が導入されると、それまで正常に動いていたスクリプトや拡張機能との相性が崩れる可能性があります。私の知り合いも、Edgeを最新バージョンに更新したら急にページが開かなくなったと嘆いていましたが、前のバージョンに戻したら問題が解決したそうです。

セキュリティソフトなどとの競合

ウイルス対策ソフトやセキュリティ関連ツールがEdgeの動作をブロックしてしまうことがあります。停止だけでは改善しなかったのに、アンインストールしたら一気に解決したという声も聞きます。私も過去にウイルスバスターを使用しているとき、しばらくして急にEdgeで特定のサイトのみ表示されなくなる事象を経験しました。

試しても効果がなかった主な対処法~なぜ効かなかったのか~

最初に私が片っ端から行った対処法は下記です。ですが、残念ながらあまり効果がありませんでした。なぜ効かなかったのか、原因を振り返ることで次の対策を考えやすくなります。

1. Edgeのキャッシュ・Cookie削除

キャッシュやCookieの不具合が原因でWebサイトが表示されないときは、データをクリアすると解決します。ただし、今回のように複数台のPCで同時に発生し、さらに他ブラウザでは正常に表示される場合は、キャッシュやCookieの問題である可能性が低いでしょう。

2. Edgeのバージョンアップ

本来であれば最新のバージョンにすることで不具合が修正されることが多いはずです。でも、一部のバージョンには新たなバグが含まれることもあり、アップデートしても状況が変わらない、あるいは悪化してしまうケースも考えられます。

3. Windows Update

Windows Updateも同じ理由で、アップデートによって状況が好転する場合と、変化がない場合の両方があります。加えて、一度Windows Updateを適用してしまうと、簡単には元に戻せないため手動のロールバックが面倒な作業になることもあります。

4. ユーザアカウント切り替え(admin含む)

別のアカウントで試すことで設定リセットが期待できますが、Edgeに関してはアカウントを替えても引き継がれてしまう要素が多く、意外に解決しないことが多いです。

5. 管理者権限での起動

アプリケーションを管理者権限で起動しても、ブラウザ内部のエラーやバージョン不具合には効果がないことがよくあります。私も一瞬「管理者権限ならどうにかなるのでは」と試しましたが、特に変化はありませんでした。

6. Edgeのリセット

一時的にリセットすることで改善する例はあるのですが、今回のような深刻なエラーの場合、単なるブラウザ設定の初期化だけでは不十分のようです。

7. MSアカウントの解除・再ログイン

Microsoftアカウントやプロファイル情報が破損している場合には効果が期待できます。しかし、複数台のPCで同様にエラーが発生している点や他ブラウザの挙動に問題がない点を考えると、MSアカウントが原因である可能性は低くなります。

8. InPrivateモードでのアクセス

プライベートブラウジングモードでのアクセスは、閲覧履歴やCookieの影響を受けにくい状態ですが、深刻なバージョン依存の不具合には効かないことが多いです。

9. 拡張機能の全削除

拡張機能がブラウザの動作を妨げることは珍しくありませんが、すでにクリーンな状態であってもエラーが発生するなら、拡張機能のせいではない可能性が高いです。

10. ウイルス対策ソフト停止・アンインストール

セキュリティソフトが影響していた場合、アンインストールで直るケースもあります。ただし、それ以外の原因(Edgeのバージョン起因)であれば、これだけでは解決しません。私はウイルス対策ソフトの完全削除まで踏み切らず、停止のみに留めたら改善しなかった経験があります。

11. クリーンブート

Windowsの起動時に読み込まれる常駐プログラムの影響を排除するための手段です。しかし、システム自体の奥深くにあるブラウザの不具合は、クリーンブートでも解消しにくいです。

12. Edgeプロファイル削除

Edgeのプロファイル自体が壊れているときは効果的ですが、今回のケースでは同じ現象が複数のPCで発生しているため、個別のプロファイル破損だけが原因ではなさそうです。

13. Edgeの修復(失敗)

Windowsの「アプリと機能」からEdgeを修復しようとしても、何らかの理由で修復が完了しない事例も報告されています。私も修復ボタンを押してみたところ、途中でエラーになり先へ進めませんでした。

14. 互換モードの設定変更

企業のイントラネットなど、特定のシステムでは互換モードを試すことが推奨される場合がありますが、それでも問題が解決しない場合は、別の要因に目を向ける必要があります。

15. Windowsの上書きインストール(修復)

最終手段としてWindowsの修復インストールを検討する方もいます。実際に試してみた人がいて、改善しなかったという報告もあれば、改善したという報告もあります。時間と手間のかかる手段なので、慎重に検討されることをおすすめします。

実際に試して効果のあった事例~私の体験談と知人のケース~

私が実際に試したり、知人に聞いたりして見つけた解決策には共通点がいくつかありました。そのうち、比較的簡単なものから順番に見ていきましょう。

Edgeのバージョンを調整する

バージョンを切り替えるだけで、うそのように問題が直った、という声をたびたび聞きます。以下の手段が代表的です。

130系や129系へのロールバック

更新したばかりのバージョンに不具合が含まれていることもあり、一つ前の安定したバージョンに戻すと症状が収まるケースがあります。私の会社で使っていたPCも、130系に戻したらエラーが消え去り、普通に動きました。

131系などの最新ビルドへのアップデート

逆に、さらに新しいビルドで問題が修正されている可能性もあります。実際、「131.2903.63」にアップデートしたら直ったとの報告がいくつかありました。同じ131系でも細かいビルドによって挙動が違うようです。

比較的手軽に行えるため、まずは最新バージョンにアップデートしてみるのがおすすめです。

セキュリティソフトの影響を見極める

セキュリティソフトがEdgeの通信をブロックしていたり、保護機能が過剰反応していたりする場合があります。停止させても改善しないことが多いですが、アンインストールしてみると症状がピタッと止まることがあるのです。

アンインストールする前に、一時的な別の保護手段を用意すると安全面でも安心です。

Edge for Business版を試す

Edge for Businessは通常版とは微妙にバージョンや挙動が異なる場合があります。法人向けに最適化されているためか、特定の不具合を回避できるケースもあるようです。私の知人は「Edgeでビジネス用機能が必要だから」と試してみたところ、問題なくページが表示されるようになったと喜んでいました。

最初は「同じEdgeなのに何が違うの?」と思いましたが、バージョンのビルドが細かく異なることがあると聞いて納得しました。インストールも思ったより簡単で、通常版と共存できました。

Windows上書きインストールや初期化

もし上記の方法をすべて試しても改善しない場合は、Windowsを修復インストールするか、初期化をすることでEdgeを含むシステム全体をクリーンな状態に戻す方法があります。時間はかかりますが、どうしてもEdgeが必要で、他の手段がすべてダメだった場合には検討してみる価値があります。

Windows上書きインストールは一部データの引き継ぎができるとはいえ、データのバックアップを忘れると取り返しがつかなくなる可能性があります。

具体的な対処の流れ~バージョン変更から順を追って~

ここでは、私がおすすめする順番に沿って対策を行う場合の流れをまとめてみます。実際に私の友人もこの方法で解決できたそうです。

1. Edgeを最新ビルドへアップデート

131系の「131.2903.63」など、新しいビルドでは問題が修正されている可能性が高いです。次の手順で確認・アップデートしてみてください。

手順例

1. Edgeを起動する
2. 設定(…)メニューから「ヘルプとフィードバック」→「Microsoft Edgeについて」を選択
3. バージョン情報を確認し、最新バージョンのダウンロードが自動で始まるか確認
4. 再起動して動作をチェック

2. どうしても直らない場合は、130系や129系へロールバック

最新ビルドでも不具合が続くようなら、一つ前のバージョンに戻してみるという方法があります。ロールバックの際は、過去のインストーラを入手し、オフラインで再インストールする必要があるため、手順は少し複雑です。詳しい方法はMicrosoft公式ドキュメントなどを参照するのが安心でしょう。

3. セキュリティソフトをアンインストールしてみる

バージョン変更で解決しないときは、セキュリティソフトを一旦アンインストールまで試すのがおすすめです。停止状態にしてもファイアウォールやドライバが残り、Edgeに影響している可能性があります。アンインストール前に念のためWindows標準のセキュリティ設定を再度確認し、安全性を保ちましょう。

4. Edge for Businessを導入してみる

バージョン切り替えやセキュリティソフトに問題がないと判明したなら、Edge for Business版の利用も選択肢に入れてみてください。企業向けに若干の機能差があり、ブラウジングの安定度が異なる可能性があります。

5. Windowsを修復インストールまたは初期化する

上記すべてを行っても効果がなければ、Windows自体を再セットアップすることでトラブルの根本原因を取り除くという手段に踏み切るのが最後の砦となります。

対策ごとの特徴を比較

以下のように、各対策ごとのメリットやデメリットをまとめました。状況に応じて選ぶとスムーズにトラブルを解消できるはずです。

対策内容ポイント
最新ビルドへのアップデートEdgeのバージョンを最新にする簡単に試せる
130系・129系へのロールバック一つ前の安定版に戻す安定性が期待できる
セキュリティソフトのアンインストール競合を取り除く停止だけでは効果が薄い場合あり
Edge for Businessの導入ビジネス向けバージョンを使用機能差で回避できる可能性
Windows修復インストールOS自体を再セットアップ時間がかかる最終手段

問題が続く場合の見落としがちなチェックポイント

ハードウェアアクセラレータの設定やポップアップブロックの無効化を見直したり、ネットワーク機器の再起動などを試してみると解決することがあります。通信環境を替えても直らないときは、PC内部やOS自体に問題がある可能性が高いです。

IEモードで表示できるならEdge本体の問題かも

IEモードでは正常に表示できるのに、通常モードのEdgeで表示できないという場合は、やはりEdge本体のバージョンや設定の問題の可能性が高いといえます。IEモードが大丈夫なら回線やサーバーの不調ではないと推測されるため、対策の方向性をよりブラウザ側に絞って考えやすくなるでしょう。

複数台で起きているなら共通の原因を探る

今回のケースのように3台同時に発生している場合は、Windows Updateで共通の不具合を抱えているか、導入しているセキュリティソフトが共通しているかなど、何らかの共通点があるはずです。そうした要因をまとめて洗い出してみることで、より的確な対策が見つかるでしょう。

私の友人は会社貸与のPC3台すべてでEdgeがダメになったそうですが、後日、社内で導入していた特定のセキュリティソフトが原因だったと判明しました。全PCからソフトを抜いたら一気に解決したようです。

まとめ~Microsoft Edgeのエラーを克服して快適なブラウジングを~

Microsoft Edgeで「申し訳ございません。このページに到達できません」などと表示されると、急に仕事もプライベートの調べものも滞ってしまいますが、原因は意外と単純なバージョンの不具合やセキュリティソフトとの競合にある場合が多いです。まずはEdgeのバージョンを最新にしてみて、ダメなら少し前にロールバックする。セキュリティソフトをアンインストールしてみるのも一つの手。そこまでやっても改善しない場合には、Edge for BusinessやWindowsの修復インストールに踏み切る覚悟をもって、じっくりと対策を進めてみてください。

Edgeだけがダメというときこそ、バージョン調整の効果を見逃さないでください。

他ブラウザでは正常という点を手がかりに、対策を考えるとスムーズに解決に近づきます。

セキュリティソフトが原因になることが想像以上に多いので要チェックです。

最終的にWindowsを初期化するなど時間のかかる方法もありますが、それでも解決しない場合の最終手段としてぜひ検討してみてください。

執筆者のコメント~私の経験からのアドバイス~

私も最初は「Edgeだけが動かないってどういうことだろう?」と首をかしげましたが、バージョンをひとつ前に戻しただけでビックリするほどあっさり解決したことがあります。やはり最新バージョンが万能とは限らず、セキュリティソフトや拡張機能との兼ね合いもあるようです。何度トラブルに遭遇しても、Edgeの使い勝手の良さに戻ってくる自分がいます。ぜひ皆さんもあきらめずに試行錯誤してみてください。

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