Windows 11の環境下でMicrosoft EdgeからX(旧Twitter)を利用しようとした際、サイトにアクセスできなかったり動作が不安定になったりすると、せっかく情報発信や情報収集をしたいのにストレスが大きいものです。ここでは、EdgeでXにアクセスできない原因や対処法を詳しく解説し、快適に利用するためのポイントを丁寧に紹介します。
EdgeでX(旧Twitter)が読み込めない問題の概要
X(旧Twitter)をMicrosoft Edgeで利用しようとしたときに発生する主な問題は、大きく分けると以下のようなものが報告されています。
- お気に入りからXを開くと「
http://x.com/
」に飛ばされ、正しく読み込まれない - トラッキング防止が「厳重」など強めに設定されていると、リンクが開けない・サイトを開けない
- Chrome等の他ブラウザでは問題なく開けるが、Edgeだけ正常動作しない
- Edgeをリセットしても改善せず、一時的にトラッキング防止を無効化すると利用できるが納得いかない
このように、Edge固有の設定やバージョン更新、あるいはX側の仕様変更が影響していると考えられています。実際、多くのユーザーから「特定のバージョン以降でエラーが頻発した」という情報が寄せられており、アップデートやトラッキング防止機能の例外設定を行うことで改善した事例も多く見られます。
問題の主な原因
XがEdgeで正しく動作しない原因はいくつか候補があります。ここでは代表的な3つを中心に整理します。
1. Edge側のアップデートによる不具合
Windows 11環境において、Edgeのバージョンを更新したタイミングから不具合が発生したケースが多く確認されています。特に「125.0.2535.51」のバージョンを使用中のユーザーからは、「Xへのアクセスが著しく不安定になった」「投稿時のコピー&ペーストが正常にできなくなった」などの声が上がりました。その後、Microsoftからは追加の修正が行われたバージョン(例:「125.0.2535.67」など)がリリースされ、アップデートによって問題が解消されたという報告があります。
2. トラッキング防止機能の競合
Microsoft Edgeの「プライバシー、検索、サービス」設定にあるトラッキング防止機能は、ブラウザ利用時のプライバシー保護を強化してくれる反面、特定のサイトの読み込みや機能をブロックしてしまうケースがあります。とくに「厳重」レベルに設定されていると、X上でのリンク投稿がブロックされたり、アクセス自体が弾かれたりする可能性があるのです。
もともと同じ設定でも問題なく利用できていたユーザーが、ある日突然エラーを起こすようになるのは、EdgeやX側の更新によって挙動に変化が生じたからと考えられます。実際、トラッキング防止を一時的に「オフ」あるいは「例外サイト」登録によって回避できたという声が多数報告されています。
3. X(旧Twitter)側の不具合または仕様変更
X(旧Twitter)もサービス更新やサーバー移行、UIのアップデートなどを定期的に行っています。EdgeとXの両者がほぼ同じタイミングで更新を行うと、想定外の競合が起きることも珍しくありません。一部のユーザーからは「Xがサーバーを変更したタイミングでEdgeの挙動がおかしくなった」との指摘もありました。
ただし、後日EdgeやX側で追加の修正が施された結果、自然に問題が解決したとの報告もあります。そのため、原因はどちらか一方に限定されず、Edge側・X側ともに影響を受けあって発生した不具合と推測されています。
解決策と対処法
上記の原因を踏まえ、実際に多くのユーザーが試行して効果があったとされる解決策をまとめます。
1. Edgeを最新バージョンにアップデートする
先述したように、特定バージョンのEdgeにおいてXの動作が不安定になった事例が多数あります。まずはご自身のEdgeが最新であるか確認し、更新プログラムがあれば適用することをおすすめします。更新後にブラウザを再起動することで不具合が解消された報告が多くあります。
Edgeをアップデートする手順
- Edgeを起動し、右上の「…(設定など)」をクリック
- 「設定」を選び、左メニューから「Microsoft Edgeの情報」を開く
- バージョン情報が表示されるので、更新があれば自動的にダウンロードおよびインストールが開始される
- インストールが完了したら、Edgeを再起動する
このプロセスで不具合が解決される場合があります。特に「125.0.2535.51」以降でトラブルが出始めた方は、より新しいバージョンへの更新を試してください。
2. トラッキング防止機能の例外設定
Edgeのトラッキング防止レベルを「厳重」にしている方は、一時的に「バランス」へ下げるか、Xを「例外サイト」として登録することで問題が解決する可能性があります。プライバシー保護は重要ですが、どうしてもXが表示されない場合には例外設定の活用を検討しましょう。
トラッキング防止を例外設定にする手順
- Edgeで「設定」メニューを開く
- 「プライバシー、検索、サービス」をクリック
- 「トラッキング防止」のセクションを探し、「例外を管理」を選ぶ
- 「サイトの追加」で
https://x.com
やhttps://twitter.com
などを登録 - 登録後、一度Edgeを再起動して動作確認を行う
以下にトラッキング防止のレベルと挙動のざっくりした目安をまとめました。
トラッキング防止レベル | 一般的な利点 | 一般的なデメリット |
---|---|---|
基本 | ブロックが最小限で済む | プライバシー保護は低め |
バランス | ある程度の保護と利便性 | 特定サイトで一部制限がかかる |
厳重 | プライバシー保護が強力 | 一部サイトが動作しないことも |
もし「バランス」や「基本」に設定してもなおトラブルが続く場合は、一時的にでも「例外サイト」登録を行うことが解決の糸口になるでしょう。
3. アプリ版X(Microsoft Store版)の再インストール
ブラウザ版ではなく、Microsoft StoreからXアプリをインストールして利用している方もいます。ストア版Xでエラーが出たり、インストールできない・起動できないといった症状がある場合は、一度アンインストールしてから再インストールするのも手です。
ストアアプリはEdgeに準拠した動作をしている面があるため、Edgeと同タイミングで不具合が出ることもあります。しばらく時間を置いて再度インストールすると問題なく導入できる場合もあるので、実行してみる価値はあるでしょう。
4. 他ブラウザでの利用(暫定策)
どうしてもEdgeだけがうまく動作しない場合、ChromeやFirefox、Safariなど他のブラウザを使うことで一時的に回避できます。ただし、あくまで暫定策であり、「お気に入り」や「パスワード同期」「拡張機能」といったEdge特有のエコシステムを手放したくない方も多いでしょう。本格的な解決を望むなら、やはりEdgeのバージョン更新やトラッキング防止の適切な設定が大事です。
実施手順をさらに具体的に解説
ここでは、Edgeのバージョンアップやトラッキング防止設定、アプリの再インストールなど、具体的な流れを総合的にまとめます。
ステップ1:Edgeバージョンの確認
- Edgeを起動し、画面右上の「…」メニューをクリック
- 「設定」を選ぶ
- 左メニューの「Microsoft Edgeの情報」を開く
- バージョン番号と更新状況を確認し、更新が可能なら実行する
ステップ2:トラッキング防止レベルの見直し
- 「設定」→「プライバシー、検索、サービス」を選択
- 「トラッキング防止」のセクションから、「バランス」や「基本」を一度選んでみる
- その状態でX(
https://x.com
)へアクセスできるか確認
ステップ2-1:例外サイトの追加
- 「例外を管理」を開く
- 「サイトの追加」でXのURLを入力
- Edgeを再起動し、Xへアクセス
ステップ3:X(Microsoft Store版)の再確認
- 「スタート」メニューから「Microsoft Store」を開く
- 右上の検索ボックスで「X」または「Twitter」を検索
- すでにインストール済みなら、一度アンインストールしてから再インストール
- Edgeと同様に動作確認を行い、問題が解消しているかチェック
ステップ4:一時的に他ブラウザを使用
- お使いのPCにChromeなど他ブラウザをインストール済みなら起動
- Xにアクセスし、動作が正常か確認
- Edge側の不具合が解消されるまで暫定的に利用
考えられる追加の要因と注意点
実際には、上記以外にも環境に固有の要因が隠れている可能性があります。以下にいくつか例を挙げます。
- セキュリティソフトとの競合:ウイルス対策ソフトやファイアウォール設定が厳しすぎる場合、特定の通信を遮断することがあります。
- 拡張機能の相性問題:Edgeにインストールした拡張機能が、XのスクリプトやCookieをブロックしている場合があります。問題を切り分けるために拡張機能を無効化し、再度アクセスしてみると原因を特定しやすいでしょう。
- キャッシュやCookieの破損:EdgeのキャッシュやCookieが破損していると正しく読み込めないことがあります。トラッキング防止とは別に、キャッシュクリアを行うのも有効です。
トラブルシューティングのポイント
問題に直面した場合、むやみにブラウザをリセットする前に段階的な対処を行うのが望ましいです。なぜなら、ブラウザのリセットはブックマークや各種設定を初期化してしまい、再構築に手間がかかるからです。そこで以下の優先順位でチェックを行ってみましょう。
- Edgeを最新バージョンにする
- トラッキング防止レベル・例外設定を確認
- 拡張機能を一時的に無効化
- キャッシュ・Cookieをクリア
- Microsoft Store版Xの動作確認
- セキュリティソフトの設定を見直す
- 他ブラウザとの比較テストを行う
これらを順番に実践することで、どこに原因が潜んでいるかを段階的につかみやすくなります。
まとめ
Microsoft EdgeでX(旧Twitter)にアクセスできない・動作が不安定になる問題は、主にEdgeのバージョンアップによる不具合やトラッキング防止機能の競合、そしてX側の仕様変更が重なったことが原因として考えられます。現在ではEdgeとXの両方が更新を重ねており、多くのケースで正常に利用できる状態に戻っているようです。それでも依然として問題が続く場合は、以下のステップを改めて確認してみてください。
- Edgeのバージョンを最新に更新
- トラッキング防止を「例外サイト」に設定する
- アプリ版Xの再インストール(必要な場合)
- キャッシュやCookieの削除、拡張機能の確認
- 一時的にChromeなど他ブラウザの利用
Edgeをリセットするのは最後の手段に留め、まずはバージョンアップや設定の見直しなどの対策を試すのが賢明です。今回のトラブルは、EdgeとXがほぼ同時期に更新され、想定外の競合が起きた可能性が高いと推測されますが、幸いにも多くのユーザーで既に解決済みとの報告が上がっています。もし困っている方は、本記事の内容を参考に解決にお役立てください。
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