美しい背景画像を全面的に眺めたいのに、Microsoft Edgeの新しいタブにある検索バーが邪魔に感じた経験はありませんか。標準の設定画面からはどうやっても非表示にできず、なんとか工夫を凝らして背景をフルスクリーンで楽しみたい…そう考えている方は意外に多いようです。ここでは、拡張機能を活用した具体的な手順や導入時の注意点をわかりやすく解説していきます。
新しいタブの検索バーを消せない理由
Microsoft Edgeでは、既定の設定で「新しいタブを開いたときのページレイアウト」をいくつか選択できます。ニュースフィードが表示される「情報タイプ」、背景画像の下部に最低限の情報を出す「インスピレーション」、検索バーのみ残した「フォーカス」などがあります。しかし、いずれのモードを選んでも検索バーそのものを完全に消すことはできません。そもそもEdgeはMicrosoft独自のBing検索サービスと連携するよう設計されているため、検索バーをオフにする公式オプションが用意されていないというのが現状です。
検索バーが残ると困るケース
- 風景やアートなどのきれいな背景画像を全面で表示したいのに、検索バーが常に中央にある。
- 壁紙としてスクリーンショットを撮りたいが、検索バーが映り込んでしまう。
- 検索バーなしのシンプルな新しいタブを使って作業に集中したい。
このような理由から、なんとか検索バーを消せないかと試行錯誤するユーザーは後を絶ちません。
Edgeアドオンストアに該当機能が少ない理由
Microsoft EdgeはもともとChromiumベースに変わった経緯があるため、拡張機能もChromeウェブストアと互換性があります。しかしながら、Edge専用のアドオンストアではまだまだ提供されている拡張機能が少ない現実があります。特に「新しいタブから検索バーを非表示にする」ようなニッチな要望に対応するアドオンは限りなく少なく、探してもなかなか見つからないのが現状です。
アドオンストアでエラーが発生するケース
Edgeのアドオンストアにアクセスすると「インストールエラー」「ネットワークエラー」といったメッセージが表示される場合があります。これは一時的なストアの不具合や、ネットワーク・ブラウザのキャッシュなどが影響していることが考えられます。ブラウザを再起動したり、拡張機能を再インストールしたりしても改善しない場合は、Chromeウェブストアの利用に切り替えることが有効です。
Chromeウェブストアから拡張機能を導入するメリット
Microsoft Edgeの大きな強みは、Chromiumベースであるがゆえに、Google Chrome用の拡張機能が流用できる点です。Chromeウェブストアには膨大な数の拡張機能が登録されており、「新しいタブのカスタマイズ」分野だけでも多数の候補があります。検索バーの非表示はもちろん、背景画像の自動変更やTodoリストの配置など、幅広い機能を持つ拡張機能を発見できるでしょう。
Chromeウェブストアを使うための設定
Microsoft Edgeではデフォルトで「他のストアから拡張機能を許可しない」設定になっているため、以下の手順で切り替える必要があります。
手順 | 操作内容 |
---|---|
1 | Microsoft Edgeを開き、右上にある「…(メニュー)」アイコンをクリック |
2 | 表示されたメニューの中から「拡張機能」を選択 |
3 | 拡張機能画面の左下にある「他のストアからの拡張機能を許可する」のトグルをオンにする |
4 | 表示される注意メッセージを確認し、「許可」をクリック |
この設定を済ませれば、Chromeウェブストアにアクセスして直接拡張機能を追加できます。
セキュリティ上の注意
Chromeウェブストアには便利な拡張機能が多数存在する一方で、悪意ある拡張機能が紛れ込んでいる可能性も否定できません。インストール前には、以下のチェックポイントを押さえておきましょう。
- 開発元が信頼できる人物・企業かどうか(公式ページや評判を調べる)
- ユーザーレビューが極端に低評価でないか、ネガティブなコメントが多くないか
- 過剰な権限(ブラウジングデータの読み取りなど)を要求していないか
基本的なリテラシーを守りつつ、必要性や信頼性を見極めることが大切です。
検索バーを非表示にする具体的な手順
ここでは、一般的に知られている「新しいタブをカスタマイズする」系の拡張機能を使い、検索バーを隠す流れを紹介します。名前は一例ですが、大まかな操作手順は共通していることが多いので、参考にしてください。
拡張機能のインストール例
- Microsoft EdgeでChromeウェブストアにアクセス
- 検索バーに「New Tab Background」や「Hide Search Bar」などキーワードを入力
- 表示された候補から、評価が高い拡張機能を選ぶ
- 拡張機能のページを開き、「Chromeに追加」をクリック
- Edgeがインストールを確認するダイアログを表示するので「拡張機能を追加」を選択
- インストール完了後、拡張機能を有効にする
※拡張機能によってはインストール後に設定画面で「Search Bar(検索バー)を非表示にする」などの項目をオンにする必要がある場合もあります。
設定画面でのカスタマイズ
拡張機能が無事にインストールされたら、新しいタブを開いてみましょう。検索バーが消えていたり、あるいは位置が変わっていたりするかもしれません。もし思った通りの結果になっていない場合は、拡張機能のオプション画面を開いて設定を変更します。例えば、以下のようなオプションがあることが多いです。
オプション名 | 説明 |
---|---|
Search Bar Visibility | 検索バーを表示/非表示にするスイッチ |
Background Image Source | 背景画像のソースを選択(デフォルト、独自URLなど) |
Quick Links | 新しいタブのクイックリンク(ショートカット)の有無や配置 |
Additional Widgets | 天気予報、ニュース、Todoリストなど追加ウィジェットの管理 |
拡張機能によっては多機能なものもあり、背景画像を自動で切り替えたり、自分専用のダッシュボードを作れたりするなど、検索バー非表示以上のメリットが得られることもあります。
EdgeアドオンストアとChromeウェブストアの比較
検索バーを非表示にする機能に限らず、拡張機能の導入を検討する際は、EdgeアドオンストアとChromeウェブストアをどちらもチェックするのが理想です。それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
項目 | Edgeアドオンストア | Chromeウェブストア |
---|---|---|
拡張機能の数 | 比較的少なめ | 非常に多い |
動作保証 | Microsoft公認なので動作確認済が多い | Chrome向けだが、Edgeでも基本的に動作 |
セキュリティ | Microsoftの審査を通過している | Googleの審査基準を満たしているものの数は膨大 |
エラー発生時 | サポート情報が少ない場合も | トラブルシューティング情報が豊富 |
Microsoft公式のアドオンストアを利用すれば安心感は高いものの、目的にかなう拡張機能が見つからない場合や、ストア側の不具合でエラーが多発する場合は、Chromeウェブストアの利用が効率的です。Chromeウェブストアには多くの開発者が参加しているため、最新の機能をいち早く試せるというメリットもあります。
利用者の口コミを参考にする
拡張機能の選び方に迷ったら、ユーザーからの評価コメントを確認するといいでしょう。口コミからは以下のような情報が得られます。
- 「本当に検索バーを完全に消してくれた」といった機能性の評価
- 「ページ読み込みが遅くなった」といったパフォーマンスへの影響
- 「プライバシーがやや不安」といったセキュリティへの言及
- 「定期的なアップデートがあるので安心」といったメンテナンス面
数ある拡張機能の中からどれを選ぶかは、ユーザーレビューが非常に役立ちます。レビュー数が多く、なおかつ星評価が高めのものは比較的安心して導入できる可能性が高いといえます。
インストール時のエラー対策
「Edgeアドオンストアでエラーになった」という人もいれば、Chromeウェブストアでのインストール時に一時的な不具合に遭遇する人もいます。エラーが出た場合には、以下のチェックを試してみてください。
ブラウザの再起動とキャッシュクリア
拡張機能のインストールに失敗したり、途中でダウンロードが止まる場合、単純にブラウザの調子が悪いことも考えられます。Edgeを再起動するだけで改善するケースや、キャッシュとクッキーをクリアしてトライし直すと成功する場合もあります。
セキュリティソフトやファイアウォールの設定
企業や学校で管理されているパソコンの場合、セキュリティソフトやファイアウォールの設定によって拡張機能のダウンロード先がブロックされることがあります。その場合は管理者に相談し、必要なURLへのアクセス許可を得られないとインストールが難しいかもしれません。
別の拡張機能で試す
同様の機能を持つ拡張機能が複数ある場合、一方がうまく動作しないならば別のものを試すのも手です。「検索バーを消す」「背景画像を切り替える」といった機能は、多くの拡張機能で重複しています。エラー回避や相性問題を解決するためにも、代替オプションを複数検討しておくと安心です。
拡張機能を導入した後の運用ポイント
拡張機能の更新を定期的にチェック
拡張機能は追加して終わりではなく、開発者が更新してくれるかどうかも非常に重要です。更新されない場合、Microsoft Edgeのバージョンアップで動作しなくなったり、セキュリティリスクが高まったりする可能性があります。導入した拡張機能の更新履歴や、最終更新日をときどき確認しましょう。
不要になったらこまめに削除
いろいろ試した結果、「この拡張機能はもう使わない」という場合は、拡張機能を無効化または削除しておくのがおすすめです。拡張機能が増えすぎるとブラウザの起動が遅くなり、トラブルが起きる確率も上がります。使わない拡張機能はアンインストールしておくとブラウザを軽快に保てます。
トラブルを避けるためのヒント
起動時の読み込みが遅くなる可能性を考慮
拡張機能によっては、新しいタブを開く際に多くのリソースを読み込むため、表示までに時間がかかることがあります。もともとEdgeの新しいタブは動作が軽いわけではないので、さらに多機能な拡張を導入すると負荷がかかる可能性があります。速度を重視するなら必要最低限の拡張機能だけを導入する方がいいでしょう。
アプリ間連携で余計なプロセスが増える場合
拡張機能によっては、ユーザー情報を同期するためにバックグラウンドで動作するプログラムが存在することがあります。使い勝手が向上する反面、PC全体のリソースを消費したり、プライバシー保護の観点で気になる人もいるでしょう。インストール前に「何を連携するのか」「どんな情報が送信されるのか」をしっかりと確認してください。
背景画像をフルに楽しむために
ここまで新しいタブの検索バーを非表示にする方法を中心に解説してきましたが、美しい背景画像をフルスクリーンで鑑賞したいというニーズは根強いです。以下のポイントを押さえておくと、より快適に背景画像を楽しめます。
高解像度の画像を用意する
せっかく検索バーを消しても、背景画像自体の解像度が低いと魅力が半減してしまいます。可能であれば、フルHD(1920×1080)以上の高解像度画像を選んで設定するのがおすすめです。大画面ディスプレイを使っているなら、さらに高解像度の壁紙にすることで没入感がアップします。
季節や気分に合わせて切り替える
拡張機能によっては、指定したフォルダからランダムに画像を切り替える機能があります。四季に合わせて壁紙を変えたり、自分の撮影した写真をスライドショーのように表示したりすれば、毎日Edgeを開くのが楽しくなるでしょう。
シンプルなUIで集中力を高める
検索バーだけでなく、ニュースフィードやクイックリンクも必要がなければすべてオフにすると、よりミニマルな新しいタブを実現できます。作業に集中したい人や、無駄な情報から意識を切り離したい人には特におすすめです。
まとめ:拡張機能でEdgeを自在に操る
Microsoft Edgeの標準設定では、新しいタブから検索バーを完全に消すことはできません。しかし、拡張機能という手段を使うことで、その壁を越えられます。特にChromeウェブストアの豊富な拡張機能を活用すれば、ニーズに合った機能を自由に追加できるでしょう。もしEdgeアドオンストアでエラーが出たり、欲しい機能が見つからなかったとしても、Chromeウェブストアが頼りになるはずです。
拡張機能をインストールした後は、設定画面で細かいカスタマイズが可能です。検索バーの非表示はもちろん、背景画像のソース、ウィジェットの配置など、より快適なブラウジング環境を整えるチャンスでもあります。セキュリティやブラウザの軽快さに気を遣いながら、自分好みに作り上げていきましょう。最終的には「新しいタブを開くたびに気分が上がる」―そんな素敵な環境が手に入ります。
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