MicrosoftアカウントやXboxアカウントの年齢確認でセルフィーや運転免許証、パスポートの提出を求められると、「画像がMicrosoftに保存されるのではないか」「顔写真をマーケティングに使われないか」と不安になる人もいるでしょう。
結論として、Microsoft Supportが2026年7月30日時点で案内している年齢確認の仕組みでは、MicrosoftやXboxがセルフィーや本人確認書類の画像を受領したり、閲覧したりすることはありません。画像や書類はYoti、Verifymyなどの年齢確認パートナーが暗号化して処理します。
Microsoftに通知され、アカウントへ保存されるのは、年齢確認に使用した画像ではなく、原則として「年齢確認が完了した」というステータスです。確認データは処理後にパートナーが削除し、マーケティング目的にも使用しないと説明されています。(Microsoft サポート)
Microsoftは年齢確認に使ったセルフィーや身分証を保存する?
Microsoftの公式説明に基づくと、年齢確認で扱われる情報は次のように分かれます。
| 情報の種類 | 主な処理主体 | Microsoft・Xboxによる閲覧 | 処理後の取扱い |
|---|---|---|---|
| セルフィー、顔画像 | 年齢確認パートナー | できない | パートナーが処理後に削除 |
| 運転免許証、パスポートなどの画像 | 年齢確認パートナー | できない | パートナーが処理後に削除 |
| 年齢確認の完了ステータス | Microsoft | アカウント情報として利用 | Microsoftアカウントに保存 |
| マーケティングへの利用 | なし | なし | 使用しないと公式に説明 |
重要なのは、「Microsoftが保存しない」ことと、「誰もデータを処理しない」ことは同じではない点です。
セルフィーや身分証は、年齢を判定するために第三者の確認パートナーへ送られ、一時的に処理されます。ただし、Microsoftの説明では、その画像や書類そのものがMicrosoftやXboxへ共有されることはありません。(Microsoft サポート)
Microsoft年齢確認でデータが処理される流れ
Microsoftアカウントの年齢確認は、おおむね次の流れで進みます。
- Microsoftアカウントへのサインイン時や、年齢制限のあるコンテンツへアクセスする際に確認画面が表示される
- その国や地域で利用できる確認方法を選択する
- YotiやVerifymyなどの確認パートナーが、セルフィーや本人確認書類を暗号化して処理する
- 確認パートナーがMicrosoftへ「確認が完了した」という結果を通知する
- Microsoftが年齢確認ステータスをアカウントへ保存する
- 確認に使用した画像や書類は、処理後にパートナーが削除する
年齢確認が正常に完了すると、その結果はMicrosoftアカウントとXboxアカウントの両方に適用されます。失敗した場合は、もう一度試すか、表示されている別の方法を選ぶよう求められることがあります。(Microsoft サポート)
通信中のデータは暗号化される
Microsoft Supportは、年齢確認データについて次の方針を明示しています。
- 年齢確認の目的だけに使用する
- 確認処理中は常に暗号化する
- 処理後に年齢確認パートナーが削除する
- Microsoftや第三者へ共有しない
- マーケティングには使用しない
ただし、公開されているFAQでは、「処理後、何秒または何時間以内に削除されるのか」「バックアップや技術ログをどのように扱うのか」といった詳細までは示されていません。
そのため、公式説明から確認できるのは「処理後に削除される」という方針までです。「撮影直後に一切の記録が消える」といった、公開情報を超える解釈は避けたほうがよいでしょう。(Microsoft サポート)
YotiとVerifymyは何をする会社?
YotiとVerifymyは、MicrosoftとXboxが利用する信頼済みの年齢確認パートナーです。
Microsoft自身がセルフィーや身分証を分析するのではなく、これらの事業者が年齢推定や書類確認を行い、Microsoftには確認結果を返します。利用するパートナーは国や地域によって異なる場合があります。(Microsoft サポート)
Yotiでは、セルフィーによる顔の年齢推定や、本人確認書類を使った確認方法などが提供されています。同社の案内では、顔の年齢推定に使用した写真は確認後に削除され、書類確認で使用した画像も確認後に削除すると説明されています。(Prove My Age)
ただし、Microsoftの年齢確認画面にYotiとVerifymyの両方が必ず表示されるわけではありません。実際に利用できる事業者と確認方法は、画面に表示された選択肢を基準に判断してください。
利用できる年齢確認方法
Microsoft Supportでは、年齢確認方法として次の選択肢を挙げています。
| 確認方法 | 使用する情報 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 顔の年齢推定 | セルフィー | 身分証の画像を提出したくない場合 |
| 本人確認書類 | 運転免許証、パスポート、国民ID、居住許可証など | セルフィーで確認できない場合 |
| デジタルID | 地域で認められたデジタルID | 対応サービスを利用している場合 |
| メールベースの確認 | メールアドレスに関する情報 | 画面に選択肢として表示された場合 |
| クレジットカード | カードによる確認情報 | 対応地域で選択できる場合 |
すべての国や地域で、すべての方法を利用できるわけではありません。セルフィーしか表示されない場合もあれば、本人確認書類やデジタルIDを選べる場合もあります。(Microsoft サポート)
セルフィーと身分証はどちらを選ぶべき?
どちらが一律に安全とは言い切れません。Microsoftに画像が渡らないという基本的な取扱いは共通していますが、確認パートナーへ提出する情報が異なります。
本人確認書類に記載された氏名、住所、書類番号などをできるだけ提出したくない場合は、利用可能であればセルフィーによる年齢推定を検討できます。
一方、セルフィーによる推定が正常に完了しない場合や、画面上で書類確認が指定されている場合は、運転免許証やパスポートなどを使用します。Yotiの説明では、顔の見た目から年齢条件を十分に満たしていると判断できない場合、別の確認方法を求められることがあります。(Prove My Age)
選択時は、次の順番で判断すると分かりやすくなります。
- 画面に表示された確認方法を確認する
- 提出する情報が少ない方法を優先する
- その方法で通らなければ別の方法を試す
- 提出前にパートナー名とプライバシー説明を確認する
日本でもMicrosoftの年齢確認は必要?
年齢確認の実施条件は、国や地域の法令によって異なります。
Microsoft Supportでは、オーストラリア、ブラジル、シンガポール、英国など、地域の規制で年齢確認が求められる場合に実施すると説明しています。2026年7月30日時点の案内では、事前に「今すぐ確認」から手続きを開始できる国として、オーストラリア、ブラジル、シンガポール、英国が掲載されています。(Microsoft サポート)
同日時点の公開ページでは、日本は事前確認に対応する国として明記されていません。そのため、日本のMicrosoftアカウント利用者全員が直ちにセルフィーや身分証を提出しなければならない、と判断する必要はありません。
日本で利用している場合は、Microsoftアカウントへのサインイン時や、対象コンテンツへのアクセス時に正式な年齢確認画面が表示されたときに対応するのが基本です。国や地域、アカウントの状態によって表示内容が変わる可能性があるため、海外向けの確認ページを無理に使用するのは避けましょう。
年齢確認をしないと何が制限される?
年齢確認を求められているにもかかわらず手続きを完了しない場合、MicrosoftアカウントとXboxアカウントは「年齢未確認」として扱われます。
その結果、18歳以上向けと評価されたゲームやアプリについて、次の操作が制限される可能性があります。
- 新しく購入する
- 新しくダウンロードする
- 対象コンテンツを表示する
一方で、すでにアカウントへ関連付けられているゲームやコンテンツは、引き続きアクセスしてプレイできると案内されています。(Microsoft サポート)
年齢確認の完了ステータスを確認する方法
年齢確認を終えた後は、Microsoftアカウントのプロフィールから結果を確認できます。
- Microsoftの個人用アカウントでサインインする
- 「あなたの情報」を開く
- 「プロフィール情報」へ進む
- 「年齢確認」セクションを探す
- 表示されている確認ステータスを確認する
通常、年齢確認はアカウントごとに1回だけ必要です。ただし、アカウントの個人情報を変更した場合や、別の国・地域へ移動した場合などには、再確認を求められることがあります。(Microsoft サポート)
生年月日の変更と年齢確認は別の手続き
Microsoftアカウントに登録した誕生日が間違っている場合は、プロフィール情報から生年月日を修正できることがあります。
ただし、Microsoft Supportでは「生年月日の変更」と「年齢確認」が別のサポート手順として案内されています。そのため、プロフィール上の誕生日を変更しただけで、必ず年齢確認済みになるとは考えないほうがよいでしょう。(Microsoft サポート)
成人なのに子ども用アカウントとして扱われている場合は、次の2点を分けて確認します。
- Microsoftアカウントに登録されている生年月日が正しいか
- 年齢確認ステータスが完了になっているか
子ども用アカウントや保護者の同意が設定されているアカウントでは、本人が自由に生年月日を変更できない場合があります。
セルフィーやIDを提出する前に確認したいこと
年齢確認を安全に進めるため、次の点を確認してください。
- メール内の不審なリンクではなく、Microsoftアカウントの画面から手続きを開始する
- 表示された確認パートナー名を確認する
- セルフィーや身分証をメール添付で送らない
- 画面外の相手に書類画像や確認コードを渡さない
- 利用できる方法の中から、提出情報が少ない方法を選ぶ
- 完了後はMicrosoftアカウントの年齢確認ステータスを確認する
正規の年齢確認では、Microsoftの担当者へ身分証の画像をメールで直接送る必要はありません。通常の画面と異なる場所で画像提出を求められた場合は、そのまま進めず、Microsoftアカウントへ直接アクセスし直すのが安全です。
Microsoftに保存されるのは画像ではなく確認ステータス
MicrosoftアカウントとXboxアカウントの年齢確認では、セルフィーや本人確認書類をYoti、Verifymyなどのパートナーが暗号化して処理します。MicrosoftやXboxが画像や書類そのものを受領・閲覧することはなく、Microsoft側に保存されるのは年齢確認の完了ステータスです。
確認データは処理後にパートナーが削除し、マーケティングには使用しないと案内されています。ただし、利用できる確認方法やパートナーは地域によって異なります。(Microsoft サポート)
年齢確認を求められた場合は、まず正規のMicrosoftアカウント画面であることを確認してください。そのうえで、表示されたパートナーと提出情報を確認し、セルフィー、本人確認書類、デジタルIDなどから適切な方法を選びましょう。

コメント