この記事では、PythonのWebフレームワークであるDjangoを用いて支払いゲートウェイを統合する手法を詳しく解説します。具体的なコード例とその解説、応用例を含めて説明していきます。
目次
はじめに
支払いゲートウェイは、オンラインサービスで非常に重要な部分を担っています。この記事では、Djangoを用いて二つの主要な支払いゲートウェイ(StripeとPayPal)を統合する方法を示します。
必要な環境とツール
PythonとDjangoのインストール
PythonとDjangoの最新バージョンをインストールしてください。
pip install django
Stripeの統合
Stripeパッケージのインストール
まずは、StripeのPythonパッケージをインストールします。
pip install stripe
設定
`settings.py`に以下のようにStripeのAPIキーを追加します。
# settings.py
STRIPE_PUBLIC_KEY = 'your-public-key'
STRIPE_SECRET_KEY = 'your-secret-key'
決済処理
以下のコードは、Stripeを用いた決済処理の基本的な流れです。
# views.py
import stripe
def payment(request):
stripe.api_key = settings.STRIPE_SECRET_KEY
# 金額と通貨を設定
amount = 1000
currency = 'jpy'
# 決済処理
stripe.Charge.create(
amount=amount,
currency=currency,
source=request.POST['stripeToken']
)
PayPalの統合
PayPalパッケージのインストール
PayPalのPython SDKをインストールします。
pip install paypalrestsdk
設定
`settings.py`にPayPalの設定を追加します。
# settings.py
PAYPAL_CLIENT_ID = 'your-client-id'
PAYPAL_SECRET = 'your-secret'
決済処理
PayPalでの決済処理の基本的なコードは以下の通りです。
# views.py
import paypalrestsdk
def payment(request):
paypalrestsdk.configure({
'mode': 'sandbox',
'client_id': settings.PAYPAL_CLIENT_ID,
'client_secret': settings.PAYPAL_SECRET
})
payment = paypalrestsdk.Payment({
# 決済の詳細設定
})
if payment.create():
# 決済成功時の処理
else:
# 決済失敗時の処理
応用例
サブスクリプション決済
StripeとPayPalの両方で、サブスクリプション型の決済も可能です。
# Stripeの場合
stripe.Subscription.create(
customer="customer_id",
items=[{'plan': 'plan_id'}]
)
# PayPalの場合
# サブスクリプション関連のAPIを使用
複数通貨対応
複数通貨での決済も簡単に行えます。
# Stripeの場合
stripe.Charge.create(
amount=1000,
currency='usd',
source=request.POST['stripeToken']
)
# PayPalの場合
# 通貨設定を行う
まとめ
Djangoで支払いゲートウェイを統合する方法は多々ありますが、StripeとPayPalは比較的簡単に導入できる選択肢です。この記事で解説した基本的な手法をマスターすれば、より高度な決済システムも構築可能です。
コメント