NumPy配列の作成と操作: 知っておくべき基本から応用まで

NumPyはPythonで数値計算を効率的に行うためのライブラリです。この記事では、NumPyの配列(numpy array)の作成方法と基本的な操作について詳しく説明します。具体的なコード例とその解説、さらに応用例を2つ含めています。

目次

NumPy配列の基本

NumPy配列はPythonのリストと似ていますが、数値計算に特化しているため高速です。ここでは、最も基本的な配列の作成方法と属性について見ていきます。

import numpy as np

# 1次元配列の作成
array_1d = np.array([1, 2, 3])
# 2次元配列の作成
array_2d = np.array([[1, 2, 3], [4, 5, 6]])

配列の属性

配列の形状、次元数、データ型などを確認できる属性があります。

# 形状の確認
print(array_1d.shape)  # 出力: (3,)
print(array_2d.shape)  # 出力: (2, 3)

# 次元数の確認
print(array_1d.ndim)  # 出力: 1
print(array_2d.ndim)  # 出力: 2

# データ型の確認
print(array_1d.dtype)  # 出力: int64
print(array_2d.dtype)  # 出力: int64

配列の操作

インデックスとスライシング

NumPy配列の要素には、インデックスやスライスを使ってアクセスできます。

# インデックスでアクセス
print(array_1d[0])  # 出力: 1

# スライスでアクセス
print(array_2d[:, 1])  # 出力: [2 5]

要素の変更と削除

要素の値を変更したり、特定の要素を削除する方法もあります。

# 要素の変更
array_1d[0] = 10
print(array_1d)  # 出力: [10  2  3]

# 要素の削除
array_1d = np.delete(array_1d, 0)
print(array_1d)  # 出力: [2 3]

応用例1: 行列の演算

NumPy配列を使った行列の加算と乗算を示します。

# 行列の作成
matrix_a = np.array([[1, 2], [3, 4]])
matrix_b = np.array([[5, 6], [7, 8]])

# 行列の加算
matrix_sum = matrix_a + matrix_b
print(matrix_sum)

# 行列の乗算
matrix_product = np.dot(matrix_a, matrix_b)
print(matrix_product)

応用例2: 統計量の計算

平均や標準偏差などの基本的な統計量も簡単に計算できます。

# 配列の作成
array_data = np.array([1, 2, 3, 4, 5])

# 平均の計算
mean_value = np.mean(array_data)
print(mean_value)  # 出力: 3.0

# 標準偏差の計算
std_value = np.std(array_data)
print(std_value)  # 出力: 1.4142135623730951

まとめ

NumPyは高度な数値計算を効率的に行うために非常に便利なツールです。この記事では基本的な配列の作成方法から、要素の操作、さらには応用例まで詳しく説明しました。これを機に、PythonとNumPyを使ってデータ処理や数値計算に挑戦してみてください。

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