この記事では、Pythonでのファイルパスとディレクトリ操作の基本について詳しく解説します。具体的なコード例、その解説、そして応用例を含めています。Pythonでファイルやディレクトリを操作するためのモジュールや関数、そして実用的な応用例について理解を深めることができます。
はじめに：Pythonでのファイルとディレクトリ操作
Pythonでファイルやディレクトリを操作するためには、主に`os`モジュールと`pathlib`モジュールが利用されます。この二つのモジュールは標準ライブラリに含まれているので、追加でインストールする必要はありません。
osモジュール
Pythonの`os`モジュールは、オペレーティングシステム依存の機能を提供します。このモジュールを使用すると、ディレクトリの作成や削除、ファイルの移動などができます。
osモジュールの基本的な関数
– `os.mkdir()`: ディレクトリを作成する
– `os.rmdir()`: ディレクトリを削除する
– `os.rename()`: ファイル名を変更する
pathlibモジュール
`pathlib`モジュールは、Python 3.4で導入されました。このモジュールを使うと、オブジェクト指向のアプローチでパスを操作することができます。
pathlibの基本的なメソッド
– `Path.mkdir()`: ディレクトリを作成する
– `Path.rmdir()`: ディレクトリを削除する
– `Path.rename()`: ファイル名を変更する
基本的なコード例
osモジュールを使用した例
# osモジュールをインポートする
import os
# ディレクトリを作成する
os.mkdir("new_directory")
# ディレクトリを削除する
os.rmdir("new_directory")
# ファイル名を変更する
os.rename("old_name.txt", "new_name.txt")
pathlibモジュールを使用した例
# pathlibモジュールをインポートする
from pathlib import Path
# Pathオブジェクトを生成する
path = Path("new_directory")
# ディレクトリを作成する
path.mkdir()
# ディレクトリを削除する
path.rmdir()
# ファイル名を変更する
path.rename("new_name.txt")
応用例
応用例1: ファイルの一覧を取得する
# osモジュールでファイル一覧を取得
import os
files = os.listdir('.')
print(files)
このコードは、現在のディレクトリにあるファイルとフォルダの一覧を取得して出力します。
応用例2: ディレクトリの深さを指定して一覧を取得する
# pathlibでディレクトリの深さを指定して一覧を取得
from pathlib import Path
path = Path('.')
for p in path.glob('**/*'):
print(p)
このコードは、現在のディレクトリ以下のすべてのファイルとディレクトリをリストします。
応用例3: ファイルをコピーする
# shutilモジュールを用いてファイルをコピー
import shutil
shutil.copy('source.txt', 'destination.txt')
このコードは、`source.txt`という名前のファイルを`destination.txt`としてコピーします。
まとめ
Pythonでのファイルパスとディレクトリ操作は、`os`モジュールと`pathlib`モジュールを用いて簡単に行えます。特に`pathlib`はPython3.4以降で使用可能で、オブジェクト指向のアプローチが採用されています。応用例を通じて、具体的な操作方法も理解できたでし
ょう。これらの知識を活かして、Pythonプログラミングを更に効率的に行いましょう。
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