Pythonは多くのデータタイプに対応しており、文字列から数値へ、数値から文字列へと簡単に変換できる点が大きな強みです。この記事では、Pythonで文字列を数値に変換する`int()`と`float()`関数について解説します。具体的なコード例とその解説、さらには応用例まで詳しく紹介します。
目次
基本的な使用方法
int()関数の基本
`int()`関数は、文字列や浮動小数点数を整数に変換するための関数です。
# 文字列から整数へ変換
num1 = int("10")
print(num1) # 出力は 10
float()関数の基本
`float()`関数は、文字列や整数を浮動小数点数に変換するための関数です。
# 文字列から浮動小数点数へ変換
num2 = float("10.5")
print(num2) # 出力は 10.5
エラーとその対処法
ValueError
数値に変換できない文字列を変換しようとすると`ValueError`が発生します。
# エラー例
try:
num3 = int("a")
except ValueError:
print("数値に変換できない文字列です")
応用例
CSVデータの数値変換
CSVファイルから読み込んだデータを数値に変換する際に`int()`や`float()`が役立ちます。
# CSVデータ例:["10", "20", "30"]
csv_data = ["10", "20", "30"]
csv_data = list(map(int, csv_data))
print(csv_data) # 出力は [10, 20, 30]
リスト内包表記での使用
リスト内包表記で`int()`や`float()`を使用すると、より短いコードで数値変換が可能です。
# リスト内包表記での例
str_list = ["1", "2", "3"]
int_list = [int(x) for x in str_list]
print(int_list) # 出力は [1, 2, 3]
辞書のキー変換
辞書のキーが文字列である場合に、それを数値に変換する手法もあります。
# 辞書のキーを整数に変換
str_dict = {"1": "a", "2": "b"}
int_dict = {int(k): v for k, v in str_dict.items()}
print(int_dict) # 出力は {1: 'a', 2: 'b'}
まとめ
この記事で紹介した`int()`と`float()`関数は、Pythonで頻繁に使われる基本的な関数です。しかし、その用途は多岐にわたり、データ分析からWebアプリケーションまで幅広い場面で活躍します。特にデータの前処理でその能力を発揮するため、しっかりと理解しておくと非常に便利です。
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