SharePointのコンパクトリストを保存する操作と、その公開ビューをリストの既定にする操作は分けて確認します。
コンパクトリストへ切り替えただけでは、意図したビューの保存やリストの既定変更まで終えたとは限りません。まず表示を切り替えて保存し、必要なら公開ビューを既定にします。自分だけの個人ビューと、他の利用者にも使わせる公開ビューでは範囲と権限が違います。
コンパクトリストの表示を保存する手順
- 対象リストを開き、現在のビュー名(例:すべてのアイテム/All items)を確認する。
- グリッド編集を終了し、ビュー名/表示オプションのメニューからコンパクトリストを選ぶ。
- 表示オプションをもう一度開き、「名前を付けてビューを保存」(Save view as)を選ぶ。
- 新規ビューなら目的が分かる名前と公開/個人の区分を選ぶ。既存ビューを更新する場合は、その現在名で保存する。
- 保存後にそのビューを再度選び直し、リストを開き直して表示を確認する。
メニューの名前や配置はMicrosoft Lists/SharePointの更新で異なる場合があります。Microsoftの現行案内では、グリッド表示中は固定高さ/高さの自動調整があり、編集していない一覧のList/Compact List/Tilesとは区別されています。「グリッドの行高を固定した」ことを「コンパクトリストとして保存した」ことと混同しないでください。
保存した公開ビューを既定にする
- 既定にしたい保存済みビューを選ぶ。
- 表示オプションの「現在のビューの編集」(Edit current view)を開く。
- 「これを既定のビューにする」(Make this the default view)をオンにし、OKで保存する。
- リストの通常の入口から開き直し、選ばれるビュー名とコンパクト表示を確認する。
リスト/ライブラリの既定にできるのは公開ビューです。個人ビューは自分のための表示として使いますが、リスト全体の既定にはできません。新規ビューを作っただけで既定も変わるとは限らず、既存の既定ビュー名を変更したことだけでも、表示形式が必ず保存されたとは判定しません。
| 目的 | 選ぶもの | 影響する範囲 |
|---|---|---|
| 自分だけコンパクトに見たい | 個人ビューを保存して選択 | その個人ビューを使う本人 |
| チームが選べる表示を追加 | 公開ビューを別名で保存 | その公開ビューを選ぶ利用者 |
| リストの通常の初期表示を変える | 公開ビューを既定に設定 | リストの既定を使って開く利用者 |
| 特定ビューのリンクを共有 | 保存したビューへのリンクを確認 | そのリンクから開く利用者 |
公開ビューの変更はチームの並べ替えやフィルターにも影響することがあります。既存のAll itemsを上書きする前に現在の列・並べ替え・絞り込みを記録し、別名ビューで確認する方法を取れます。ビューを非表示にしたり担当者で絞ったりしても、データ自体のアクセス権を制限したことにはなりません。
保存できない・既定にする項目がない場合
リストの項目を編集できる権限と、公開ビューを管理する権限は同一ではありません。標準のEditにはManage Listsが含まれますが、組織が独自に権限を変更している可能性があります。個人ビューのManage Personal Viewsとも区別し、サイト/リスト所有者に実際の権限と対象ビューを確認してもらいます。
| 状態 | 確認するもの |
|---|---|
| 表示オプションが見えない | グリッド編集中・アイテム選択中でないか、閲覧/管理権限があるか |
| 保存メニューが使えない | 現在のビューを変更できるか、個人/公開の作成権限はあるか |
| 既定のチェックがない | 個人ビューを選んでいないか、公開ビューを管理する権限があるか |
| 保存後も戻る | 同じビュー名へ保存したか、開いているリンクが別ビューを指していないか |
| 同じビュー名でも行高が違う | グリッド編集と一覧を区別し、カスタム書式・表示モードを確認 |
戻る現象を「複数の既定ビューが同時に存在する」と決めつけて不要なビューを削除しないでください。通常のリスト既定を確認したうえで、別ビューへのリンク、ページ上のリスト表示、個人ビュー、保存結果を比較します。クラシック画面とモダン画面でも見え方や操作が異なるため、同じ表示モードで比べます。
列・フィルター・カスタム書式も一緒に確認する
ビューは表示する列、並べ替え、絞り込み等を持ちます。必要な項目が見つけやすい範囲で列数と並べ替えを調整し、保存対象のビュー名を確認します。行間だけを小さくしても、折り返す長文や多数の列があれば使いやすいとは限りません。
JSONのビュー書式がある場合は、List/Compact List向けの行レイアウトとGallery/Boardのカードレイアウトを分けます。Microsoftの公式仕様はList/Compact ListでrowFormatterやadditionalRowClassを案内していますが、これはカスタム表示の設定であり、単純なコンパクト表示を選ぶために新規JSONが必須という意味ではありません。既存の書式を消す前に保管してください。
PnP PowerShellを使う管理者向けの確認
まず対象リストのビュー名とIDを読み取り、画面で保存したビューと一致するか確認します。次は接続を済ませた状態で使う読み取り例です。リスト名は実環境のものへ置き換えてください。
Get-PnPView -List "対象リスト名" | Select-Object Id, Title
# 一つのビューを読む場合
Get-PnPView -List "対象リスト名" -Identity "対象ビュー名"
Connect-PnPOnlineの対話接続には、現在は組織で承認したEntraアプリのClientId等を用意する必要があります。旧例の-Interactiveだけをそのまま万能な接続として扱わず、PnPの接続仕様と組織の権限設定を確認してください。この記事では実テナントへの接続やビュー変更を行っていません。
元記事のSet-PnPView -Values @{ ViewType2 = “compact” }を、検証済みのコンパクト表示設定としては使いません。PnP Coreの別APIのViewType2列挙にはCOMPACTLISTが定義されていますが、Core SDKの値だけから、使っているPnP PowerShell/SharePoint CSOMのプロパティ型や変更手順まで保証できません。変更自動化が必要なら、対象製品・版のプロパティ仕様、検証サイトでの保存/再取得と実表示を照合します。
Set-PnPViewの-Fieldsは指定した列に変更する操作で、既存列を保持したまま追加するパラメーターではありません。行密度の変更だけが目的なら列指定や全ビューへの一括変更を混ぜないようにします。テナント全体の標準機能が永久に存在しないという過去時点の断定も避け、まず単一リストで必要な保存と既定設定を完成させます。
Power Appsや通知先の表示は別に確認する
SharePointリストをPower Appsのデータソースにしても、コンパクトリストの画面レイアウトがそのままアプリへ継承されるとは限りません。Power Apps内の列・コントロール・配置は独立して調整します。SharePointの一覧密度を変える目的だけなら、アプリ作成まで行う必要はありません。
Power Automateの通知に含めるリンクが特定アイテムや別ビューを指している場合、リストの既定ビューへ移動するとは限りません。通知から開いたURLと通常のリスト入口を比較し、必要なビューへのリンクを共有してください。フローの抽出条件と、画面のフィルター/コンパクト表示も別の設定です。
保存が完了したことの確認
- 保存したビューを選び直してコンパクト表示が残る。
- チーム用なら公開ビューで、既定設定が対象ビューに付いている。
- 通常の入口と共有リンクを区別して開き直す。
- 他の利用者の権限で必要な表示が利用できる。
- 元のビュー名/既定・列・フィルターを記録し、変更範囲を説明できる。

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