about:blank#blockedで画像が表示されない原因と対処法

ウェブサイトを閲覧しているときに、なぜか画像が表示されず、さらに右クリックから「新しいタブで画像を開く」を試みると「about:blank#blocked」の画面になってしまうことがあります。何度リロードしても改善しない場合、その原因は意外と多岐にわたります。ここでは、具体的な対策を詳しく解説していきます。

目次

なぜ「about:blank#blocked」が表示されるのか

「about:blank#blocked」は、ブラウザーがコンテンツの読み込みをブロックした際に出力する特別なページです。通常であれば、正しいURLにアクセスすれば画像は表示されるはずですが、セキュリティ制限や拡張機能、ネットワーク設定などの要因でアクセスが阻止されることがあります。単純な接続トラブルからウェブサイトの構成ミス、セキュリティソフトの設定、ブラウザーの拡張機能の不具合など、多種多様な原因が考えられます。

「about:blank#blocked」が出る主な要因

  • ブラウザーや拡張機能によるコンテンツブロック
  • セキュリティソフトやファイアウォールの設定
  • ウェブサイト側の画像リンクミスやCORS設定
  • ネットワーク設定のトラブル

主な症状と原因の一覧

症状考えられる原因主な対処法
すべての画像が表示されないネットワーク障害やブラウザー設定の問題ネットワークリセット、ブラウザーリセット
特定サイトの画像のみ表示されないサイト側の設定ミス、または拡張機能のブロックサイト管理者へ確認、拡張機能の無効化
「新しいタブで画像を開く」でabout:blank#blockedブラウザーのセキュリティ制限やコンテンツブロック拡張機能の無効化、セキュリティ設定の見直し
画像のURLを直接入力しても見られないURLが無効、サーバー側のアクセス制限リンクの修正、サーバー側のログ調査

発生範囲の確認

まずは問題の切り分けから始めましょう。特定のサイトでのみ画像が表示されないのか、それとも複数のサイトで同様の現象が起きているのかを調べます。

もし特定のサイトだけで発生している場合は、サイト側の画像のリンク切れやサーバーの設定問題が原因の可能性が高いです。逆に、どのサイトでも画像が表示されない場合は、PCやブラウザーの設定、ネットワーク環境の問題である可能性が大いに考えられます。

複数のブラウザーでテストする

Chrome、Firefox、Edge、Safariなど複数のブラウザーを使って、同じページを開いてみましょう。あるブラウザーでだけ不具合が起きるときは、そのブラウザー独自の設定や拡張機能に原因があると絞り込めます。すべてのブラウザーで同様の症状が再現する場合は、ネットワークやセキュリティソフト、OSの設定といった、より大きな範囲に原因がある可能性を考える必要があります。

ブラウザー拡張機能の無効化

多機能な広告ブロッカーやスクリプトブロッカーは、画像の読み込みを妨げることがあります。一度すべての拡張機能をオフにして、再度該当サイトにアクセスしてみましょう。特定の拡張機能を切ってみたところ画像が表示されるようになった場合は、その拡張機能の設定を見直したり、最新バージョンへのアップデートを検討してください。

拡張機能の無効化手順例(Chrome)

  1. Chromeを開く
  2. 右上のメニュー(縦の「…」アイコン)から「その他のツール」→「拡張機能」を選択
  3. 一覧の拡張機能を一つずつオフにする
  4. 画像が表示されるかを確認

同様の手順はFirefoxやEdgeでも実施可能です。拡張機能をオフにした後、キャッシュの削除やブラウザーの再起動をあわせて行うとより確実です。

ブラウザーのリセット

普段からいろいろなサイトを閲覧していると、ブラウザーの設定やキャッシュが複雑に絡み合い、思わぬ不具合を引き起こす場合があります。ブラウザーの初期化(リセット)はこうした問題をスッキリ解消する手段の一つです。

Microsoft Edgeのリセット例

  1. Edgeを開き、右上の「…」(設定)ボタンをクリック
  2. 「設定」を選択し、「リセット」または「設定のリセット」を探す
  3. 案内に従ってブラウザーを初期状態に戻す

リセット後は閲覧履歴やCookieなどのデータが削除される可能性があるため、必要な情報はバックアップしておきましょう。

ネットワークのリセット

ネットワーク環境に起因する問題を解決するためには、OSレベルでのネットワークリセットも大変有効です。とくにDNSキャッシュが古い情報を抱え込んでいたり、IPアドレスの再取得がうまくいっていない場合などは、コマンドプロンプトからのコマンドで一気にリセットするのが効果的です。

Windowsのネットワークリセット手順

  1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「Windows ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を開く
  2. 以下のコマンドを順番に入力し、Enterキーを押す ipconfig /release ipconfig /renew ipconfig /flushdns ipconfig /registerdns netsh int ip reset netsh winsock reset netsh winhttp reset proxy
  3. PCを再起動し、再度ウェブページの画像が正常に表示されるか確認

この一連のコマンドにより、IPアドレスの再取得、DNSキャッシュのクリア、Winsockのリセットなどが行われ、通信トラブルが解消される場合があります。

Proxyサーバー設定の確認

企業内ネットワークなどでプロキシサーバーを使用している場合や、以前にプロキシ設定を行ったままの状態になっている場合、画像の取得が阻害されることがあります。

不要なプロキシの解除方法

  1. Windowsキー + Rを押し、「ファイル名を指定して実行」を開く
  2. inetcpl.cplと入力して「OK」
  3. 「インターネットのプロパティ」ダイアログが開いたら、「接続」タブ→「LANの設定」をクリック
  4. 「プロキシサーバーを使用する」にチェックがある場合は外す
  5. 設定を保存してPCを再起動

不要なプロキシが設定されていると、ウェブ画像の読み込みをはじめ、さまざまな通信に影響が出ます。とくに自宅ネットワークでプロキシを利用するケースはほとんどないため、通常はチェックを外しておくのが無難です。

クリーンブートでの検証

クリーンブートとは、Windowsを最小限のサービスやドライバーだけで起動する方法です。通常起動時には多くのソフトウェアやプロセスが動作しているため、その中の何かがブラウザーの挙動に干渉しているかもしれません。

クリーンブートの手順概要

  1. 「スタート」から「システム構成」または「msconfig」を検索
  2. 「サービス」タブで「Microsoftのサービスを隠す」にチェックを入れ、残りのサービスをすべて無効化
  3. 「スタートアップ」タブ(またはタスクマネージャー)で不要なスタートアップ項目を無効化
  4. PCを再起動

クリーンブート後、画像が正常に表示される場合は、無効化したサービスやスタートアップのどれかが影響していたことになります。再度一つずつ有効化しながら原因を特定していきましょう。

ウェブサイト側の要因をチェック

もし自分自身で管理しているサイトの画像が表示されない場合や、同じサイトを複数人で確認しても同じ症状が出る場合は、サイト側の設定に原因がある可能性が高いです。

画像パスの確認

  • 相対パスではなく絶対パスを使用してみる
  • 大文字・小文字の違いでリンク切れが起きていないかチェック
  • ファイル名が正しく、一致しているかを再確認

特にLinux系サーバーでは大文字小文字を区別するため、Image.JPGimage.jpgは別ファイルとして扱われます。記述ミスがないか注意深く確認しましょう。

ホスティング先やCORS(クロスドメイン)の制限

外部のホスティングサービスから画像を読み込む場合、CORS設定によっては他サイトからの参照がブロックされることがあります。また、特定の国や地域からのアクセスを制限する設定を行っていると、日本国内から閲覧できないケースもあり得ます。CORSヘッダーの設定や国別IPブロックの状況を改めてチェックしてみると解決につながるかもしれません。

ソースコードの見直し

WordPressなどでプラグインを多用している場合、プラグイン同士の相性によって画像のURLが書き換えられたり、キャッシュプラグインによって古い情報が参照されている可能性もあります。テーマやプラグインのアップデートを行い、キャッシュをクリアして再度確認するのも大切です。

セキュリティソフトやファイアウォールの設定見直し

ウイルス対策ソフトやファイアウォール、VPNクライアントなどが画像の取得をブロックしている場合もあります。セキュリティソフトによっては、怪しいサイトや広告を検出するとまとめてブロックする仕組みを持っていることがあります。一時的にセキュリティソフトの保護機能をオフにしてみて、症状が改善するか試してみましょう。

例: ウイルス対策ソフトの除外設定

  1. セキュリティソフトの管理画面を開く
  2. 「例外」や「ホワイトリスト」などの設定項目を探す
  3. 問題が起きているサイトのドメインを追加
  4. ブラウザーを再起動して結果を確認

ただしセキュリティを無防備にするのは危険なので、テストが終わったら設定を元に戻すか、適切な範囲だけを除外設定にしておくようにしましょう。

実際に第三者へ確認する

以上の対策を試しても改善が見られない場合は、問題が発生しているURLを第三者に見てもらうのが有効です。特定の環境だけで起きている問題なのか、世界的にどこでも起きている問題なのかを切り分けできます。SNSや開発コミュニティに質問を投げる場合は、キャプチャ画像やブラウザーのバージョン、OSの種類、試した対策などを具体的に示すと迅速なアドバイスを得られることが多いです。

まとめ

画像が表示されない、あるいは「新しいタブで画像を開く」を選択すると「about:blank#blocked」に転送される場合、原因はブラウザーの拡張機能やセキュリティソフト、さらにはネットワーク設定やウェブサイト自体の構成ミスなど多彩に存在します。
以下のステップを順番に確認することで多くの場合は問題が解消されるはずです。

  • ブラウザーを変えてテストし、不具合の範囲を特定する
  • 拡張機能やセキュリティソフトの影響を切り分ける
  • ブラウザーをリセットし、ネットワークも初期化してみる
  • サイト管理者ならばソースコードやCORS、ホスティング設定を再点検
  • 第三者にも検証してもらい、環境固有かサイト全体か確認する

もし上記のどれを試しても改善が見られないときは、専門家や開発コミュニティに相談してみましょう。その際には、具体的な環境情報やエラーメッセージ、試した手順を共有するとスムーズです。ぜひ本記事を参考にトラブルの原因を切り分け、快適にウェブを閲覧できるよう対処してみてください。

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