Microsoft Edge 124以降でファイルダウンロードがブロックされる問題と解決策

Microsoft Edgeのバージョン124以降、一部のユーザーはファイルをダウンロードしようとした際に「安全にダウンロードすることはできません」というエラーメッセージが表示され、ダウンロードがブロックされる問題に直面しています。本記事では、この問題の原因とその解決策について詳しく解説します。

問題点の概要

Microsoft Edgeのバージョン124以降で、ファイルをダウンロードする際に「安全にダウンロードすることはできません」というエラーメッセージが表示され、ダウンロードがブロックされる問題が発生しています。この問題は、HTTP(非HTTPS)サイトからのファイルダウンロード時に特に多く見られます。ユーザーにとっては、業務や日常の作業に支障をきたす重大な問題です。

問題の原因

この問題の根本的な原因は、Chromium(Google)の仕様変更にあります。Chromiumは、Googleが開発するオープンソースのブラウザエンジンであり、Microsoft Edgeもこれを基に作られています。最近のアップデートで、HTTP(非HTTPS)サイトからのファイルダウンロード時にセキュリティ警告を表示し、ダウンロードをブロックする機能が追加されました。この変更は、ユーザーの安全性を高めるための措置ですが、同時に多くの正当なダウンロードもブロックされる結果となりました。

暫定的解決策

問題が発生した場合、以下の手順で一時的にファイルをダウンロードすることができます。

「…」ボタンをクリックし、「保存」を選択

ダウンロードリンクをクリックすると、警告メッセージが表示されます。その際、ダイアログボックスの「…」ボタンをクリックし、「保存」を選択します。

「このファイルは安全にダウンロードできません」と表示された画面で「保持する」をクリック

再度警告メッセージが表示された場合、「保持する」ボタンをクリックしてダウンロードを強行します。

これにより、一時的にファイルをダウンロードできますが、この方法は恒久的な解決策ではなく、毎回手動で対応する必要があります。

恒久的解決策

問題を根本的に解決するためには、以下の恒久的な解決策を実行することが推奨されます。

Microsoft Edgeのバージョンを最新に更新

Microsoft Edgeの最新バージョンに更新することで、この問題が解決される可能性があります。バージョン124.0.2478.67以降で修正が行われており、最新の安定版を使用することで問題が再発しにくくなります。

セキュリティ設定の調整

Edgeの設定から「Cookieとサイトのアクセス許可」を選択し、「保護されたCookieとデータ」の画面で該当するサイトを「セキュリティで保護されていないコンテンツ」に追加します。これにより、特定のサイトからのダウンロードが許可されるようになります。

組織内での対応

企業や組織内で発生している場合、ネットワーク管理者に相談し、必要な設定変更を行うよう依頼します。管理者がセキュリティポリシーを調整することで、問題の解決が図られます。

バージョンの更新

Microsoft Edgeを最新のバージョンに更新する手順を以下に説明します。

Microsoft Edgeの更新手順

  1. Edgeを開く
    まず、Microsoft Edgeを開きます。
  2. 設定メニューを開く
    右上の「…」ボタン(三点リーダー)をクリックし、ドロップダウンメニューから「設定」を選択します。
  3. バージョン情報を確認
    左側のメニューから「Microsoft Edgeのバージョン情報」を選択します。ここで、現在のバージョンが表示されます。
  4. 更新を確認
    Edgeは自動的に更新を確認し、利用可能な最新バージョンをダウンロードします。更新が完了したら、ブラウザを再起動して新しいバージョンを適用します。

最新バージョンに更新することで、既知の問題やセキュリティ脆弱性が修正され、より安全かつスムーズにブラウジングができるようになります。

セキュリティ設定の調整

Edgeのセキュリティ設定を調整することで、特定のサイトからのファイルダウンロードを許可することができます。以下の手順で設定を変更します。

セキュリティ設定の調整手順

  1. Edgeを開く
    まず、Microsoft Edgeを開きます。
  2. 設定メニューを開く
    右上の「…」ボタン(三点リーダー)をクリックし、ドロップダウンメニューから「設定」を選択します。
  3. Cookieとサイトのアクセス許可を選択
    左側のメニューから「Cookieとサイトのアクセス許可」を選びます。
  4. 「保護されたコンテンツ」の設定を開く
    「すべてのサイト」をクリックし、「セキュリティで保護されていないコンテンツ」を選択します。
  5. 例外としてサイトを追加
    「追加」ボタンをクリックし、ダウンロードを許可したいサイトのURLを入力して追加します。

この設定により、指定したサイトからのファイルダウンロードが許可され、セキュリティ警告が表示されなくなります。ただし、この方法は慎重に使用する必要があります。信頼できるサイトのみを例外に追加するようにしてください。

組織内での対応

企業や組織内でこの問題が発生している場合、ネットワーク管理者やIT部門に依頼して適切な対策を講じることが重要です。以下の手順で対応を進めます。

IT部門への相談

  1. 問題の報告
    まず、Microsoft Edgeのダウンロード問題をネットワーク管理者やIT部門に報告します。問題の詳細と発生頻度、影響範囲を明確に伝えます。
  2. ネットワークポリシーの確認
    IT部門が社内のネットワークポリシーを確認し、必要な設定変更を検討します。特に、HTTPサイトからのダウンロードを許可するかどうかについて判断します。
  3. 設定の変更
    IT部門が以下の設定を行うことで、問題の解決を図ります。
  • ブラウザのグループポリシー設定
    IT管理者はグループポリシーを使用して、社内全体のMicrosoft Edge設定を一括で変更できます。これにより、セキュリティ設定の緩和や特定サイトの例外追加が可能です。
  • ネットワークセキュリティの調整
    ネットワークセキュリティ設定を調整し、HTTPサイトからのファイルダウンロードを許可します。ただし、この設定はリスクを伴うため、慎重な評価が必要です。
  1. ユーザーへの通知
    設定変更後、ユーザーに対して新しい手順や注意事項を通知します。これにより、ユーザーが適切にダウンロードを行えるようになります。

組織内での対応を適切に行うことで、問題を効率的に解決し、業務の円滑な進行を確保できます。

注意点

  1. 公式サポートの活用
    このコミュニティはボランティアで情報を共有する場であり、Microsoftの公式サポートではありません。問題が解決しない場合は、Microsoft公式サポートに問い合わせることをお勧めします。
  2. セキュリティリスクの認識
    HTTPサイトからのファイルダウンロードを許可することは、セキュリティリスクを伴います。信頼できるサイトのみを許可するようにし、不審なサイトからのダウンロードは避けてください。
  3. 同様の質問がないか確認
    フォーラムやコミュニティで質問する前に、同様の質問がないか検索してください。既存の回答や解決策が見つかる場合があります。

これらの注意点を参考にして、安全かつ効果的に問題を解決してください。

まとめ

Microsoft Edgeのバージョン124以降で発生する「安全にダウンロードすることはできません」というエラーメッセージに関する問題について、その原因と解決策を詳しく解説しました。暫定的な解決策として手動でダウンロードを許可する方法や、恒久的な解決策としてEdgeの最新バージョンへの更新、セキュリティ設定の調整、組織内での対応方法を紹介しました。これらの手順を踏むことで、ファイルダウンロードの問題を解決し、安全でスムーズなブラウジング体験を取り戻すことができます。

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