XenAppの検証環境を弄っていますが、動画を再生させた場合のCPU利用率に驚愕しました。
「Citrixだから、動画再生しても特にサーバリソースを消費しないだろう」と安易に考えていました。
まずは実験結果です。
<実験環境>
・接続クライアント一台
・サーバも少し古いですがそれなりのもの
・Xenのポリシーはテンプレートの「高品質ユーザーエクスペリエンス」
ポリシーは「高品質ユーザーエクスペリエンス」を適応しています。これはクライアントでストレスなく作業できるように制御しているようです。動画やオーディオを上手く転送しているという事ですね。
では普通にインターネットを閲覧してみましょう。まあサクサク動きますし、リモート操作している感覚はありませんね。
インターネット閲覧だけだと公開しているサーバOSのCPU利用率は数%でいい感じです。
次に、YOUTUBEで長岡の花火の動画を全体表示で見てみましょう。この時は画質は自動的に1080Pとなっています。いわゆるフルHDです。
さてCPU利用率ですが、いっきに30%越えです。動画のインパクトの大きさに驚きました。
結論
<XenApp環境のCPU利用率比較>
動画閲覧:インターネット閲覧 = 30:1
XenApp環境での動画閲覧はインターネット閲覧と比較して30倍のリソースを消費している
対策が必要
動画のスペックをポリシーで制限する必要があります。フレーム数等グラフィックに関するポリシーが複数ありますので、サーバリソースの消費量を見ながら検討していきましょう。例えば今回の実験では1080Pの動画再生でしたが、480Pを上限に設定する事も可能です。もし動画を普通に閲覧したいといった要望があった場合は、閲覧するユーザを限定してXenServerの環境を分けるのが良策かと思います。
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