PDF編集Webサービス『I Love PDF』の仕組みと安全性

オンライン上でPDFの圧縮、結合、編集ができてしまうWebサービスI Love PDFの仕組みと安全性について解説します。

目次

I LOVE PDFって何?

I LOVE PDF のサービス内容は、オンライン上のI LOVE PDF のWEBサイト上にPDFファイルをアップロードし、I LOVE PDF のサイト上で、圧縮や結合等のPDFファイルの編集をしてダウンロードをするサービスです。

パソコンにPDF編集ソフトをインストールせず、高機能の編集処理ができてしまう点が最大のメリットです。

I LOVE PDFって安全なのか?

ところでI LOVE PDF は安全なのでしょうか?

リスクを下の絵にしました。インターネット上にPDFファイルをアップロードするので、I LOVE PDFのサイトからPDFファイルが流出してしまう可能性があります。インターネットに向けてPDFファイルを放り投げるわけですから、流出の危険性は確実にあります。

I LOVE PDFの安全性の主張

あとはI Love PDFを信用できるか否かといった話になります。参考までにI Love PDFの主張を見てみたいと思います。公式サイトのFAQから確認をしました。

Q1.私が処理したファイルのコピーを保持しますか?
絶対にありません。あなたのファイルはあなただけのものです。当社のサーバーにファイルがある間は、まったく安全で、誰もアクセスすることはできません。最大2時間だけ保持するので、ダウンロードをすることができます。その後すぐに当社のサーバーから永久に完全に削除されます。各変換後にご自身で文書を削除することも可能です。当社はどんな方法においてもあなたのファイルの確認、コピー、分析をしません。
【要点】I Love PDF公式サイトからの引用ですが、データの保持時間は最大で2時間で、自分でも削除が可能なようです。データを保持したままにしないのは嬉しいですね。
Q2.会社のファイルは事業で安全ですか?
はい。すべてのアップロードはhttps/SSLを利用し、さらなるプライバシーのために端末相互間の暗号化が含まれています。簡単に言えば、データはできる限り安全に処理されるということです。当社は、世界で最も厳しい安全基準のひとつである欧州データ保護規制(GDPR) を遵守しています。
【要点】アップロードは暗号通信で行われ、欧州データ保護規制(GDPR)を遵守しているようです。https/SSLの利用は実際にアクセスすれば分かりますが、GDPR尊守といっても確証が無いのでなんとも言えません。
なんとも言えません、我が社のシステムは安全ですって口では言えますからね。

安全性を考慮する場合は、ローカルでPDFファイルを編集しよう

安全性を考えると、Wondershare PDFelement等のソフトを使ってやはりローカル環境でPDFファイルの編集をすることをお勧めします。この方法なら、インターネットにPDFを投げないので流出の可能性はほぼゼロです。
現時点では流出したといったソースは出てきませんでしたが、今後流出が発生する可能性は確実にありますので、機密情報はI LOVE PDF で利用しないことをお勧めします。(I LOVE PDF のローカル編集ソフトもありますが、高すぎて話になりません、年額:9,320円)

まとめ

IT Tripがおススメする運用としては以下のようになります。

・機密情報等の外部に漏らしたくないPDFファイル
⇒ Wondershare PDFelement等のソフトでローカル編集
・外部流出してもOKなPDFファイル
⇒ I LOVE PDF を利用

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