SKYSEA Client ViewとLanScope Catを日常的に使っていた筆者が、リモート保守と資産情報の見やすさを比較した記事です。本文後半の使用感とスクリーンショットは2017年当時の記録として残し、現在選ぶときに確認したい点を追記しました。
更新時の確認:2026年10月20日。現行の製品情報はメーカー公式サイトを参照しています。今回、現行版同士の実機比較や速度測定は行っていません。当時の記事には製品バージョンや回線条件、測定値の記録がないため、過去の感想から現在の優劣を決めることはできません。
比較前に確認したい製品名と提供形態
「SKYSEA対LanScope Cat」で調べると古い画面や説明が出てきます。まず、見積もりや評価で比較する製品名と提供形態をそろえましょう。
| 比較する製品 | 現在の整理 | 選ぶときの注意点 |
|---|---|---|
| SKYSEA Client View | オンプレミス版とCloud Editionを提供。クラウド版にもM1、S1H、S3Hの違いがあります。 | 同じSKYSEAでも、エディション・オプション・OS・接続構成によって使える機能が異なります。 |
| LANSCOPE エンドポイントマネージャー オンプレミス版 | 旧名称がLanScope Catです。本記事の過去の使用感はこちらの旧製品に関する記録です。 | 2017年当時の画面やVNCの構成を、現行版の仕様として扱わないでください。 |
| LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版 | PC・スマホの管理を提供するクラウド版です。 | オンプレミス版と同一機能ではないため、対応OSだけでなく必要な管理・制御項目を個別に確認します。 |
製品名・提供形態の確認先:SKYSEA Client Viewの機能一覧、LANSCOPE オンプレミス版の公式案内(旧名称の記載あり)、LANSCOPE クラウド版の公式案内。
現行版のリモート保守・資産管理で見るポイント
リモート保守は、接続方式と契約範囲を確認する
遠方の拠点や別フロアのPCに対応するとき、利用者と画面を共有できると問い合わせ対応を進めやすくなります。ただし、画面共有、遠隔操作、無人端末の保守は用途が異なります。「リモート対応」という言葉だけで同じ機能だと判断せず、必要な作業ができる構成を確認してください。
- SKYSEA Client View:公式のメンテナンス機能の説明では、対象PCの画面表示・遠隔操作やデータ転送が案内されています。リモート操作が標準かオプションかはエディションで異なり、インターネット経由のリモート操作も機能一覧で別項目になっています。社内LANと社外のPCの両方を保守するなら、接続条件を分けて確認します。
- LANSCOPE オンプレミス版:現在のリモートコントロールの公式説明では、ISL Onlineの採用と、ワンタイム型・常駐型の接続が案内されています。旧記事で使ったVNC接続だけを前提に評価するのは適切ではありません。接続数に応じたライセンス条件も確認します。
- LANSCOPE クラウド版:資産管理機能の公式説明には、リモートコントロールの利用に「LANSCOPE リモートデスクトップ powered by ISL Online」の購入が必要と記載されています。資産管理の契約だけで利用できると思い込まないようにします。
遠隔操作は、管理者に認められた端末と業務の範囲で行ってください。有人端末では事前に利用者へ目的・作業内容を説明し、同意を得てから開始します。無人保守でも社内の承認手順、管理者権限、作業記録を整えておく必要があります。古い画面にある強制開始のボタンを、そのまま現在の推奨手順として使わないでください。
資産管理は、項目数より「必要な情報を取り出せるか」
現在のSKYSEAの機能一覧には、ハードウェア・アプリケーションの一覧や資産情報収集などが整理されています。LANSCOPE オンプレミス版のIT資産管理の公式説明では、情報の自動収集、変更履歴、台帳のインポート・エクスポートなどが案内されています。
比較する際は、「自動取得できる項目」「手入力する項目」「そのOSでは取得できない項目」を分けると判断しやすくなります。OSやソフトウェアの情報だけでなく、利用者・設置場所・リース期限など、実際の棚卸しで必要な情報まで管理できるかを確認しましょう。
2017年当時のリモート保守の使用感
ここからは旧記事に残していた体験です。当時の筆者の環境では、リモート保守はSKYSEAの方が使いやすいと感じました。これは当時の構成での感想であり、現行版の速度・機能・安全性を比較した結論ではありません。
当時のSKYSEA:接続までの操作と画面への書き込み
当時は、管理画面にカテゴリーごとに並んだ端末から対象を選び、端末のプロパティを開いてリモート操作を開始していました。下の旧画面には「強制的に開始」という表示もありますが、現在の接続手順として案内するものではありません。利用者の同意や組織の承認を省略してよい、という意味でもありません。

次の画像は、当時のリモート操作中の画面です。相手の画面に手書きで文字を書き込めたため、筆者は「てすと」と書いて試しました。操作するボタンを説明する際に役立ちそうでしたが、実際の業務でこの書き込み機能を使う機会はあまりありませんでした。

当時の筆者の環境では、操作はスムーズで遅延を気にせず使えました。ただし、応答時間を測定した記録はなく、どの回線や端末でも同じ結果になるという意味ではありません。
当時のLanScope Cat:VNCを使っていた構成
当時の構成では、管理画面のリモート機能から対象端末を選び、VNCの接続情報を指定していました。以下はその旧画面です。現行LANSCOPEの接続手順や、現在必要な設定を示すものではありません。

次の画像は接続後の旧画面です。このとき筆者が使っていた方式では、対象端末側にVNC Serverを用意していました。現行版でも必ずVNC Serverが必要、という説明ではありません。

筆者はこの環境では遅延を感じ、結局Windowsのリモートデスクトップを使っていました。また、パスワードやポートなどの接続情報を扱う手間もあり、SKYSEAより設定に慣れが必要だと感じていました。これは当時の接続方式についての体験です。VNC全般や現在のLANSCOPEが遅いと断定する根拠にはなりません。
2017年当時の資産情報画面と見やすさ
当時の筆者は、資産情報の画面もSKYSEAの方が見やすいと感じていました。旧記事では取得できる情報は同程度と表現していましたが、項目を一つずつ照合した比較表は残していません。ここでは取得範囲の優劣ではなく、当時の画面に対する感想として紹介します。
当時のSKYSEA:端末の詳細をタブで確認
対象端末の詳細を開くと、情報がタブで分けて表示されていました。筆者にはこの整理の仕方が分かりやすく、大量の情報から必要な内容を探しやすく感じました。下の画像は基本項目の旧画面で、スクロールすると続きの情報を確認する構成でした。

続く5枚も2017年当時のタブ別スクリーンショットです。現在の画面や取得項目は、利用するバージョンとエディションで確認してください。





当時のLanScope Cat:一覧で端末情報を確認
旧記事では、以下の画面で「241項目」の端末情報を閲覧できると紹介していました。241項目は当時の記事での記録であり、現行版の取得項目数ではありません。現在の比較にこの数値を使ったり、SKYSEAの項目数と単純に比べたりすることは避けてください。

導入前に、同じ業務を両製品で試してみる
機能一覧で候補を絞ったら、普段の業務に近い課題を用意すると選びやすくなります。以下は評価時の確認例であり、今回実施したテスト結果ではありません。
- 比較条件:製品名、版・エディション、オプション、対象OS、台数を記録します。Windowsで使える機能がmacOSやスマホでも同じとは限りません。
- 問い合わせ対応:社内と社外の代表的な端末で、利用者への説明・同意取得から接続・終了まで試します。応答性だけでなく、画面表示、権限が必要な操作、再接続、作業記録を確認します。
- 棚卸し:指定したOSやソフトウェアの端末一覧を抽出し、必要な項目を出力します。未通信端末や退役端末を区別できるか、情報の更新時点が分かるかも確認します。
- 日々の運用:担当者の権限分離、ログの閲覧範囲・保存期間、バックアップ、更新プログラムの適用、障害時の対応を整理します。監視・ログ収集の目的と範囲は利用者に周知します。
- 運用形態:サーバーを誰が管理するか、データをどこに保存するか、社外端末をどう接続するかを決めます。クラウドかオンプレミスかという名称だけで、必要な機能や管理負担を決めつけないことが大切です。
- 総費用:端末ライセンスだけでなく、サーバー、保守、リモート接続、追加オプション、導入・移行支援、契約更新を同じ期間・条件で比較します。価格は構成や契約によって変わるため、現在の条件で見積もりを確認してください。
関連する過去の記事
資産管理の選択肢を広げる参考として、筆者が検証したFree e-Careの記事も残しています。ただし、記事中の「無料」という表現は当時の紹介です。現在の提供状況、利用条件、対応OS、サポートの有無は導入前に提供元へ確認してください。
無料のIT資産管理システム『Free e-Care』を徹底レビュー|ソリトン InfoTrace PLUSの1機能
複数製品を扱った関連記事はこちらです。リンク先の掲載時点と現在の製品情報を区別して参照してください。

まとめ
2017年当時の筆者には、リモート操作のしやすさと資産情報の見やすさでSKYSEAが合っていました。この経験は残しますが、現在のSKYSEAとLANSCOPEのどちらが優れているかを決める結果ではありません。
今から選ぶなら、まず提供形態と契約範囲をそろえ、リモート保守・棚卸しなど自社で行う作業を両製品で確認するのがおすすめです。機能の有無に加えて、担当者が迷わず安全に運用できるかまで見ると、導入後のミスマッチを減らせます。


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