日々の売上や成長具合をグラフで眺めるのって、なんとなくワクワクしませんか。私は自営業をしているので、毎週月曜の朝には先週分の売上やアクセス数をExcelで管理しています。ただ、いざ折れ線グラフを作ると週末の日付がすっぽり空いてしまい、見た目が微妙になることがありました。そこで今回は、Excelチャートで週末のギャップを表示しないための方法をまとめます。ちょっとした設定のコツやデータの扱い方を知っておくだけで、月曜から金曜までがスムーズにつながるチャートを作れるようになりますよ。
Excelチャートで週末のギャップを表示しない方法
ここでは、私自身がExcelを使って週末のギャップに悩んだときの体験をベースに、解決策を分かりやすく整理しています。まずはExcelの軸設定方法、次に週末データをそもそも除外する方法、そして具体的な事例を合わせて解説します。Excel初心者の方から、業務でガッツリ使いたい方までぜひ参考にしてみてください。
Excelで日付が入ると「日付軸」になる仕組み
Excelの折れ線グラフは、横軸に日付を入れると自動的に「日付軸」として扱われることがあります。これはExcelが日付を時系列で認識するためなのですが、カレンダーの連続性をベースにしているので、土日がデータとして入っていなくても、カレンダー上に存在する日付の間隔を勝手に確保してしまいます。その結果、「金曜→土曜→日曜→月曜」というふうに、土日データがないはずなのに、グラフには不自然に空白部分が生まれるのです。
テキスト軸に設定して週末を飛ばす
この空白を防ぐには、Excelの軸設定を「テキスト軸」にするのが手軽でおすすめです。テキスト軸にすれば、実際に入力されているデータの日付だけをカテゴリーとして扱い、土日がなければその部分を飛ばして描画してくれます。やり方はとても簡単で、グラフの横軸をダブルクリックして「軸の書式設定」を開き、「軸のオプション」で「テキスト軸」を選ぶだけです。慣れてしまえば1分もかからず設定できます。
テキスト軸のメリット
さらに、私自身このテキスト軸で助かったのは、月曜〜金曜のデータしかないのに土日の空欄が出てしまい「何でだろう?」と迷うことが多かったからです。テキスト軸に切り替えると「ああ、こういうふうに表示されるのか」とすんなり理解できて、ストレスも軽減しました。
テキスト軸の注意点
一方、テキスト軸にすると厳密な時間間隔での表示は期待できません。たとえば、本来1日ごとにきちんと並んでいるデータを、週末が消えた形で連続的に結んでしまうため、見かけ上の「期間」が実際の日数よりも短く見えるのです。もし「日付の連続性を厳密に可視化したい」という要望がある場合は、テキスト軸は不向きとなります。
土日のデータ行をそもそも除外する方法
日付軸を保持したいけれど、土日のギャップをなくしたい場合は、元々のデータから土日を削除または表示しないようにするという選択肢もあります。たとえば売上データを管理している場合でも、土日に営業がないとか、週末データが不要であれば、あらかじめその行を削除してしまえばいいわけです。あるいはフィルター機能を使って「土曜日と日曜日の日付を非表示」にしてしまう方法も考えられます。

私が実際にやったのは、土日はもともと営業していない日の売上データなので、フィルターで外しちゃう方法でした。そもそもデータに入っていなければ、Excelのグラフ上でも余計な空白は発生しませんでしたね。
フィルターを活用する
Excelのフィルター機能を使えば簡単に土日を非表示にすることができます。たとえばA列に日付、B列に売上データがあるとしたら、A列を選択して「データ」タブから「フィルター」をかけます。その後、日付の絞り込みオプションで土曜日・日曜日を除外してしまえばOKです。こうすれば金曜のデータと月曜のデータが連続的に並ぶので、グラフにしてもギャップのない折れ線が描画できます。
関数を使って自動振り分け
VBAなどに慣れていれば、自動で平日のみを別シートにコピーするマクロを組んでおくのも便利です。ただしVBAを使うと管理が複雑になる場合もあるので、最初はフィルター機能や手動での削除でも十分だと思います。私も以前、複雑なマクロを組んだはいいものの、後からメンテナンスが大変で結局シンプルなフィルターに戻した経験があります。
散布図(XYチャート)の場合の対応策
折れ線グラフでは「カテゴリー軸」をテキスト軸に変えるという手が使えますが、散布図(XYチャート)は「数値」として扱うため、テキスト軸の概念がありません。このときはやはり「土日データを除外する」しかないケースが多いです。
例:株価チャートや時系列データ
金融系のデータや、測定機器からの連続的な観測データなどは散布図を使うことが多いです。私も株価の動向グラフをExcelでチェックすることがありますが、市場が動いていない土日はデータが存在しないために間隔が空きがちでした。こういうときは、最初から平日だけのデータを抽出してCSVでインポートするなど、元データ段階で加工しておくとスムーズに散布図に落とし込めます。



株価チャートのようにリアルタイムで取得されるデータがある場合、前処理として土日データを挟まないようAPI取得時にフィルターするという方法も考えられますね。
スケールの調整が難しい場合
散布図で土日を抜いてしまうと、数値的には「間が空いた」形になるので、時間スケールで見ると見かけ上のギャップが消える代わりに、時系列の正確性が失われることがあります。厳密な分析が必要な場合は、本当にギャップをなくしていいのかどうか、目的を明確にしてから実施するほうがよいでしょう。
具体的なExcel操作例
ここでは、サンプルデータを使って実際に週末のギャップを除外したグラフを作る流れを解説します。私がよくやる方法を表形式でまとめましたので、Excel初心者の方でもイメージしやすいと思います。
日付 | 曜日 | 売上 |
---|---|---|
2025/01/06 | 月 | 1200 |
2025/01/07 | 火 | 1350 |
2025/01/08 | 水 | 1100 |
2025/01/09 | 木 | 1500 |
2025/01/10 | 金 | 1600 |
2025/01/11 | 土 | |
2025/01/12 | 日 | |
2025/01/13 | 月 | 1400 |
ステップ1:折れ線グラフを作成する
1. A列に日付、B列に曜日、C列に売上を入れた状態で、データ範囲を選択して「挿入」タブから「折れ線グラフ」を選択します。
2. 作成直後は、土日の売上が空白であっても日付軸として表示されるため、1/10(金)から1/11(土)への線が途切れるような空白が生じるはずです。
ステップ2:横軸の設定を変更
1. X軸(横軸)をダブルクリックして「軸の書式設定」を開きます。
2. 「軸のオプション」から「軸の種類」を探し、「テキスト軸」を選択します。
3. このとき、曜日データ(B列)を横軸として設定している場合は、「曜日」をカテゴリー扱いする形になります。
こうすることで、土日が空の行ならそもそも表示されず、金曜から月曜までスムーズにグラフがつながるようになります。
ステップ3:土日データを除去またはフィルター
もしテキスト軸ではなく「日付軸」をどうしても使いたい場合は、土日を削除またはフィルターで表示しないようにします。土日に該当する行を消すと、強制的に平日のみの連続データになるので、ギャップは発生しません。ただし後から週末の情報を参照したい場合は復元が面倒になるので、必ずバックアップを取っておくことをおすすめします。
フィルターを使う例:
1. データが入力された範囲を選択
2. メニューから「データ」→「フィルター」をクリック
3. 曜日列のフィルター矢印をクリック
4. 「土」「日」のチェックを外してOK
フィルターを使えば、土日の行が非表示になるだけなので、必要に応じて元データに戻すことも容易です。
週末を除外したグラフを作るメリット
業務や個人のデータ管理で「月〜金しか動いていない」ケースは思った以上に多いものです。そういう場合、週末のデータが空欄であっても、Excelが日付軸を自動で入れてしまうため、不自然な空白が残ります。それを解消すると見栄えだけでなく、分析精度にも良い影響があります。たとえば、折れ線が連続していると売上やアクセス数の増減パターンが分かりやすくなり、週単位での推移を一気に把握できます。また、プレゼンなどで説明するときも、余計な土日の空白がない分、数字の変動を端的に伝えられます。
週末を含めるかどうかの判断基準
「土日が営業日なのか」「週末のデータがゼロでも残しておきたいか」など、目的次第で扱い方は変わります。正しい答えは人によって異なるので、最終的には自分の用途をよく考えて選択しましょう。
営業形態や分析目的をチェック
飲食店であれば週末こそ稼ぎ時ですし、平日は休みで週末営業というお店もあるでしょう。そうした場合には、週末をあえて除外する必要はありません。むしろ週末の増減を強調したい場合には、きちんと日付軸を保ったままグラフに反映させるほうが効果的です。一方、金融市場のように週末は市場がクローズしている場合などは、土日のデータは存在しないのであっても、分析上は「休み」であり、連続性は時に不要とされることもあります。
事例:アクセス解析
私がとあるウェブサイトのアクセス解析をしていたときは、平日と週末でアクセス傾向が大きく変わるため、週末を含むグラフと含まないグラフを両方作成して比較していました。平日の傾向をしっかり把握したいときは週末を除外し、サイト全体の推移を見たいときは含める、といった使い分けですね。
週末にアクセスが伸びるサイトなら、むしろ土日のデータが重要ですよね。Excelチャートを使うときも、目的に合わせて上手に表示を切り替えてみてください。
Excel以外のツールでの対応
実は週末のギャップ問題はExcelだけに限った話ではありません。たとえばGoogleスプレッドシートでも同様に、データを日付として認識していると空白が生じることがあります。ただし、グラフオプションで「曜日をカテゴリーとして扱う」機能や、クエリ関数を使って特定の曜日を除外したテーブルを作るなど、さまざまなアプローチで同様の対応が可能です。
BIツールでの時系列データ
TableauやPower BIなどのBIツールを活用する人も増えていますが、時系列データの扱いは常に悩みのタネです。これらのツールでも同じく「日付軸」をどう扱うかが大切になります。週末や祝日を取り除きたい場合は、日付マスタを作成して結合する方法や、システム内で独自にフィルターをかける方法などがあります。Excelで学んだ週末の除外テクニックは、BIツールでも応用が利くので、ぜひ覚えておくといいですよ。
まとめ:状況に応じた軸設定とデータ管理がカギ
Excelチャートで週末のギャップを表示しないためには、大きく分けて「テキスト軸に変える」か「そもそもデータから週末を排除する」かの2通りの方法があります。そして、どちらのやり方がベストかは、分析目的や業務内容によって変わります。
私の場合、自営業の売上分析では「平日しか営業しないので土日が空欄になる」パターンでしたから、テキスト軸への変更で一発解決でした。一方、株価やアクセス解析など週末を含める意義がある場面では、むしろ日付軸で正確性を保ちたいこともあります。結局は「土日を含める目的があるかどうか」で判断すると良いでしょう。
もし将来的に週末データが必要になりそうであれば、削除ではなくフィルター機能で非表示にする方法が安心です。そうすれば、いざというときに簡単に元に戻せます。Excelは奥が深いですが、ちょっとしたコツを押さえるだけで、見栄えの良い資料を簡単に作れるようになるので、ぜひ今回の情報を実践してみてくださいね。
私も昔は「なんで勝手に土日の間隔が空くの?」と悩んでいましたが、テキスト軸に変更すると本当にあっさり解決するので驚きました。自分の用途に合った方法を見つけてみてください。
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