Microsoft Office Home and Business 2019をWindows 10で使用している際、マクロ付きExcelファイルを開こうとすると「セキュリティリスク Microsoftでは、このファイルのソースが信頼されていないため、マクロの実行をブロックしています。」というメッセージが表示されることがあります。この問題は多くのユーザーが直面しており、その対処方法について詳細に解説します。
問題の概要
Microsoft Office Home and Business 2019を使用中に、マクロ付きExcelファイルを開くと「セキュリティリスク Microsoftでは、このファイルのソースが信頼されていないため、マクロの実行をブロックしています。」というメッセージが表示されることがあります。このメッセージは、マクロがセキュリティリスクとして認識され、ファイルのソースが信頼されていない場合に表示されます。これにより、マクロの実行がブロックされ、通常の操作ができなくなります。
試みた対処方法と結果
この問題を解決するために、いくつかの対処方法を試みましたが、どれも効果がありませんでした。以下は試行した対処方法とその結果です。
エクセルの「プロパティ」から「セキュリティ」を許可する
エクセルファイルのプロパティを開き、「セキュリティ」タブで許可設定を変更しようとしましたが、「セキュリティ」が表示されず、設定を変更できませんでした。
NASのIPアドレスを信頼できる場所に追加
エクセルの「トラストセンター」にて、NASのIPアドレスを「信頼できる場所」に追加し、さらにインターネットオプションの「ローカルイントラネット」にもNASのIPアドレスを追加しました。しかし、効果はなく、以前は成功していた方法も今回は機能しませんでした。
Microsoft Office Home and Business 2019の再インストール
Microsoft Office Home and Business 2019を再インストールしましたが、問題は解決しませんでした。
エクセルの「プロパティ」から「セキュリティ」を許可する
最初に試みた対処方法は、エクセルファイルのプロパティから「セキュリティ」を許可する方法でした。
ファイルのプロパティを開く
エクセルファイルを右クリックし、コンテキストメニューから「プロパティ」を選択します。プロパティウィンドウが表示されます。
「セキュリティ」タブの確認
プロパティウィンドウの「セキュリティ」タブを確認し、必要に応じて設定を変更します。通常、このタブでファイルの読み取りや書き込み権限を設定できます。
問題点
この方法を試みた際、エクセルファイルのプロパティウィンドウに「セキュリティ」タブが表示されなかったため、設定を変更することができませんでした。これにより、この方法ではマクロのブロックを解除できないことが分かりました。
NASのIPアドレスを信頼できる場所に追加
次に試みた対処方法は、NASのIPアドレスを「信頼できる場所」に追加することでした。
Excelの「トラストセンター」設定を開く
Excelを開き、「ファイル」メニューから「オプション」を選択します。左側のメニューから「トラストセンター」を選び、「トラストセンターの設定」をクリックします。
「信頼できる場所」にNASのIPアドレスを追加
トラストセンターの設定画面で「信頼できる場所」を選択し、「新しい場所の追加」をクリックします。NASのIPアドレスを入力し、保存します。
インターネットオプションの設定を変更
Windowsの「コントロールパネル」から「インターネットオプション」を開き、「セキュリティ」タブを選択します。「ローカルイントラネット」を選び、「サイト」ボタンをクリックします。表示されたウィンドウで「追加」ボタンをクリックし、NASのIPアドレスを入力して追加します。
結果
以前はこの方法で問題が解決していましたが、今回は効果がありませんでした。これにより、別の対処方法を試す必要があることが分かりました。
Microsoft Officeの再インストール
続いて試みた対処方法は、Microsoft Office Home and Business 2019の再インストールです。
Officeのアンインストール
まず、現在インストールされているOfficeをアンインストールします。Windowsの「設定」メニューから「アプリ」を選択し、インストールされているOfficeを見つけて「アンインストール」ボタンをクリックします。
Officeの再インストール
公式のMicrosoft Officeサイトから再インストール用のセットアップファイルをダウンロードし、インストールを実行します。インストールが完了したら、Officeアプリケーションを開いてアカウントにサインインします。
結果
再インストール後にマクロ付きエクセルファイルを開きましたが、依然として「セキュリティリスク Microsoftでは、このファイルのソースが信頼されていないため、マクロの実行をブロックしています。」というメッセージが表示され、問題は解決しませんでした。
効果的な対処方法
ここでは、実際に効果があった対処方法について説明します。
ファイル名またはフォルダ名の全角文字や記号を半角に変更
32bit版のエクセルでは、ファイル名やフォルダ名に全角の空白や記号(アンダーバーや括弧など)が含まれているとマクロの実行がブロックされることがあります。これを防ぐために、ファイル名やフォルダ名の全角文字をすべて半角に変更します。
変更方法
- ファイルエクスプローラーを開き、問題のファイルやフォルダを探します。
- 対象のファイルまたはフォルダを右クリックし、「名前の変更」を選択します。
- 名前を変更し、全角の文字や記号をすべて半角に置き換えます。
- 名前を変更した後、エクセルファイルを再度開きます。
結果
ファイル名やフォルダ名の全角文字や記号を半角に変更することで、マクロ付きエクセルファイルが正常に開けるようになりました。この方法は、特に32bit版のOfficeで有効です。
Officeの64bit版への変更
もう一つの効果的な対処方法は、Microsoft Officeを64bit版に変更することです。64bit版のOfficeを使用することで、ファイル名やフォルダ名に全角の空白や記号が含まれていても、問題なくマクロが実行可能になります。
64bit版Officeのインストール
既存のOfficeをアンインストール
まず、32bit版のOfficeをアンインストールします。Windowsの「設定」メニューから「アプリ」を選択し、現在インストールされているOfficeを見つけて「アンインストール」ボタンをクリックします。
64bit版Officeのダウンロード
次に、Microsoftの公式サイトから64bit版のOfficeをダウンロードします。ダウンロードページでは、64bit版を選択するオプションが提供されていますので、これを選びます。
64bit版Officeのインストール
ダウンロードしたインストールファイルを実行し、画面の指示に従って64bit版のOfficeをインストールします。インストールが完了したら、Officeアプリケーションを開いてアカウントにサインインします。
効果の確認
インストールが完了したら、マクロ付きエクセルファイルを開き、マクロが正常に実行されることを確認します。
結果
64bit版のOfficeを使用することで、全角の空白や記号が含まれているファイル名やフォルダ名でも、マクロが問題なく実行できるようになりました。この方法は、特に32bit版のOfficeで発生する問題を回避するのに効果的です。
まとめ
マクロ付きExcelファイルの実行がブロックされる問題に対して、以下の対処方法が効果的であることが確認されました。
ファイル名やフォルダ名の全角文字や記号を半角に変更
32bit版のExcelでは、ファイル名やフォルダ名の全角文字や記号を半角に変更することで、マクロの実行がブロックされる問題を解決できます。
Microsoft Officeの64bit版を使用する
64bit版のOfficeに変更することで、ファイル名やフォルダ名に全角の空白や記号が含まれていても、マクロが正常に実行できるようになります。
このように、ファイル名やフォルダ名の変更とOfficeの64bit版への切り替えが、マクロ実行の問題を効果的に解決する方法です。問題に直面した際には、まずこれらの対策を試みることをお勧めします。
まとめ
マクロ実行がブロックされる問題に対して、効果的な対処方法がいくつかあります。32bit版のExcelを使用している場合、ファイル名やフォルダ名の全角文字や記号を半角に変更することで問題が解決します。また、64bit版のMicrosoft Officeを使用することで、これらの問題を回避できます。これらの方法を試して、マクロ付きExcelファイルを正常に実行できるようにしましょう。
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