皆さんはExcelで大きなファイルを開こうとしたら、まるで渋滞にはまってしまったかのように画面が動かなくなる経験をしたことはありませんか。私は先日、仕事仲間から「1時間経ってもExcelが開かないんだけど…」とSOSを受けました。どうやらOffice 365のアップデートが原因だったようで、私自身も慌てて対策を探し回ったんです。今回はその体験談を交えながら、最新のExcelバージョンで発生している大容量ファイルの読み込み遅延問題について、詳しく解説していきます。少しでも同じ悩みを持つ方の助けになればうれしいです。
Office 365 Excelの読み込み遅延問題とは
ここでは、2024年6月2日頃から多くの利用者を悩ませている「Excelファイルが極端に開きにくい」というトラブルについて、その背景と現象を掘り下げてみます。
大容量ファイルが抱える課題
私が受けた相談では、リンクを多用しているExcelファイルやマクロ、VLOOKUP、ピボットテーブルを活用したファイルなど、容量が17MBから22MB程度に膨れ上がっているシートを開こうとすると、読み込みがいつまで経っても終わらないというケースが多数報告されていました。通常なら数分、遅くても10分ほどで開けていたファイルが、1時間経っても砂時計がぐるぐる。業務が滞るだけでなく、開こうとする社員たちのストレスも相当なものになっていたようです。

私も以前、日常的に20MB超のExcelファイルを取り扱っていました。複数シート間のリンクが入り組んでいて、データの更新のたびに反映の時間がかかるとはいえ、今回のように1時間以上待つことはなかったので、本当に困りました。
ExcelバージョンV2405の影響
調査を進めると、この問題は最新のExcelバージョンV2405に起因している可能性が高いと分かってきました。もともとExcelはアップデートを重ねるなかで、より多機能化・高速化を目指す一方、特定の環境で想定外の不具合を引き起こすことも珍しくありません。今回は、他のワークシートや外部データへのリンク、マクロなど高度な機能を多用している大容量ファイルに対して、何らかの処理が過度に負荷をかけているのではないかと考えられています。
問題を解決するための具体策
この問題に直面している方々が最優先で考えるのは、「どうやったらすぐに解消できるのか」ということです。以下に、実際に効果のあった対応策や、試す価値のある方法をまとめています。
バージョンのロールバック
Excelのアップデートによる不具合を切り分ける一番の方法は、問題が発生しなかった以前のバージョンへ戻してみることです。Office 365の場合、ロールバックの手順も比較的簡単に行えます。
ロールバック方法
手順としては、まずExcelをはじめとするOfficeアプリ全体で自動更新を無効にする必要があります。その後、コマンドプロンプトから以前のバージョン番号を指定してアップデートを適用する流れです。例として、以下のようなコマンドが挙げられます。
cd %programfiles%\Common Files\Microsoft Shared\ClickToRun
officec2rclient.exe /update user updatetoversion=16.0.17531.20152
この「16.0.17531.20152」はあくまで一例です。利用しているOfficeのチャネルによって戻せるバージョンは異なるため、自社環境に応じた適切な番号を選ぶ必要があります。更新が完了したらPCを再起動し、Excelを再度起動して問題が解決しているか確認してみましょう。



私の知人の会社では、数人が同じ症状に悩まされていました。そこで、怖さ半分でロールバックしたら、大容量ファイルもサクッと開けるようになったそうです。ホッとしたと同時に「やっぱりバージョンのせいだったか…」と苦笑していました。
実際の改善事例
ロールバックによる改善事例は多数報告されています。特に、17MB超のファイルが1時間以上かかって開く状態から、ロールバック後は以前どおり3分程度で読み込みが終了したという声が多いです。ただし、セキュリティ更新などの観点で最新バージョンを保っておきたいという企業もありますので、全面的にロールバックを行う際は、管理部門やITチームと相談しながら進めることをおすすめします。
Microsoft公式サポートへの問い合わせ
バグの可能性が高い以上、Microsoft公式のサポートへ問い合わせることも大切です。管理者アカウントがあれば、Microsoft 365 管理センターからチケットを作成して事象を報告できます。ログや実際のExcelファイルの一部を提供できる場合は、具体的な問題箇所の特定や修正パッチのリリースに役立つかもしれません。
その他の暫定的な対策
ロールバック以外にも、一時しのぎとしていくつか対策が考えられます。例えば、ファイル間のリンクを削除または無効化してから開く方法もあります。実務でリンクが必須というケースも多いので、完全な解決策にはならないかもしれませんが、少なくとも開けない状態を回避する手段にはなるでしょう。また、アップデート後のOfficeを一度アンインストールし、改めてインストールし直すと読み込み時間が改善するという報告も散見されます。こちらも試してみる価値があるかもしれません。
大容量ファイルを扱うときのポイント
今回の問題に限らず、Excelの大容量ファイルを扱ううえで覚えておくと便利なポイントをいくつかご紹介します。日々の作業を快適にするだけでなく、トラブルシューティングの際にも役立つ知識です。
メモリと計算処理の最適化
Excelは計算式やマクロが多くなるほど、内部で処理する情報量が爆発的に増えます。PCのメモリやCPUパワーが潤沢でも、Excel側の処理手順が複雑になるとボトルネックが生じることは珍しくありません。以下のような最適化が考えられます。
計算モードの切り替え
自動計算を手動に変更することで、ファイルを開く際の負荷を軽減できます。必要なときだけ再計算する形に切り替えることで、大量の数式を一斉に更新せずに済むため、読み込み時間を短縮できる場合があります。
使用範囲の見直し
ワークシートの「使用セル範囲」が実際のデータより大幅に広がっていることがあります。特に、何度もコピペを繰り返しているシートは、不要な空白セルまで使用範囲と認識されることがあるため、一度使用範囲をリセットすると処理が軽くなることもあります。
マクロやリンクの管理
マクロはExcelの便利な機能ですが、数が多い、あるいは複雑に組まれすぎていると、ファイルの動作に大きく影響します。また、他のブックとのリンクが多いと、それぞれを読み込む段階で時間がかかることがあるため、リンク先の更新頻度や参照範囲を見直してみるのも手です。
不要なリンクの確認
過去に作成したファイルを使い回しているうちに、今は使っていないリンクがそのまま残っているケースは少なくありません。リンクの修正や削除ができるかどうか、一度確認してみましょう。
ピボットテーブルの設定見直し
ピボットテーブルを大量に配置しているシートでは、ソースデータの更新頻度や集計方法を見直すだけでも読み込み時間が改善する可能性があります。集計範囲を必要最低限にしたり、キャッシュのクリアを定期的に行ったりすることで負荷を軽減できます。
不具合を回避するうえでの注意点
Excelのバージョンをロールバックするにせよ、暫定的な対策を講じるにせよ、いくつか留意すべきポイントがあります。問題が解決したと思っても、後々別の課題が生じることもあるため、しっかりと情報を把握しながら進めると安心です。
社内全体のバージョン統一
Office 365は利用者ごとにアップデートのタイミングが異なる場合もあります。ロールバックしたPCと最新バージョンのPCが混在すると、Excelファイルの動作に影響が出る可能性があるため、作業を共有するメンバー内でバージョンを合わせるなどの工夫が必要です。
セキュリティ更新との兼ね合い
ロールバックによってExcelの不具合は解決できるかもしれませんが、セキュリティ面や他のOfficeアプリで修正されたバグが再度発生するリスクも出てきます。特に企業環境では、最新パッチを適用しておきたい状況も多いので、セキュリティチームやシステム管理者と十分に相談してから決定すると良いでしょう。
定期的なバックアップ
今回のように突発的な不具合が発生した際、最新バージョンへのアップデート直後だったために問題を特定しづらくなるケースもあります。日頃からExcelファイルだけでなく、Officeのバージョンやシステムのバックアップをとっておくことで、いざというときに素早く元に戻せる体制が整います。



私の職場では毎週金曜日にシステム全体をバックアップするルールがあるのですが、それでも最新のパッチがいつ当たったかを把握していない人も多いです。結局、何がいつインストールされたのかさえ分からないと、トラブルシューティングで余計に時間がかかってしまうんですよね。
具体的な対処方法の一覧表
以下の表では、今回のExcel読み込み遅延問題を乗り越えるための主要な対策をまとめています。メリット・デメリットを比較して、社内でどの方法を取るか検討してみてください。
対策 | メリット | デメリット |
---|---|---|
バージョンのロールバック | 不具合を確実に回避できる。 | セキュリティ更新や他アプリの機能が元に戻る。 |
Microsoft公式サポートに問い合わせ | 根本的な解決策やパッチ提供を得られる可能性が高い。 | 回答に時間がかかる場合があり、すぐの解決にならないかもしれない。 |
リンクやマクロの削除・最適化 | ファイルそのものの負荷が軽減される。 | 業務フローを一部変更する必要がある場合も。 |
Officeを再インストール | ファイル破損や設定の不整合を解消できる可能性がある。 | インストール作業に手間や時間を要する。 |
まとめ
今回のExcel読み込み遅延問題は、V2405のアップデートがきっかけとなって生じた不具合とみられています。バージョンを巻き戻すことで比較的簡単に解消できたという報告が多数ある一方で、セキュリティ面のリスクや社内でのバージョン不統一など、新たな課題も浮上しています。
早期修正が待たれる現状
Microsoftがバグを認識し、公式に修正をリリースするのが理想的な解決策です。それまでの間は暫定対応としてロールバックを選択するか、一時的にリンクを削除する、計算モードを手動にするなどの工夫を行い、業務を止めずにやり過ごすのが得策でしょう。
今後の展望とコミュニティの声
ユーザーコミュニティやSNSでは、同様の現象や検証結果が活発に共有されています。大容量ファイルを日常的に使う方にとっては死活問題でもあるため、早期に正式なアップデートが出ることを強く期待する声が多いです。一方で、「今後のExcelはクラウド連携をより強化していく流れにあるから、今回の不具合を機に改善点が洗い出されるかもしれない」と前向きに捉える人もいます。



私も長年Excelを使っていますが、新機能が追加されるたびに便利になる半面、予期せぬ不具合に遭遇することも増えたように感じます。その都度試行錯誤の連続ですが、コミュニティやサポートを活用して乗り切るのが一番ですよね。
参考にして快適なExcelライフを
大容量ファイルの取り扱いで頭を抱えている方にとって、一見どれも面倒な対策に思えるかもしれません。しかし、ファイルを一度整理したり、バージョンを統一したりすることで、むしろ後々の作業効率が大幅にアップするケースは珍しくありません。ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、快適なExcelライフを取り戻してください。
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