OneDriveやSharePointでのExcelファイルのセキュリティポップアップを回避する方法

OneDriveやSharePointからExcelファイルを開くとき、しばしば「このコンテンツは潜在的なセキュリティの問題を示しています。このコンテンツを信頼しますか?」というポップアップが表示されることがあります。このメッセージは、企業や個人のセキュリティを守るために表示されるものですが、頻繁に表示されると作業の効率が落ちてしまいます。特に日常的に多くのExcelファイルを扱っている場合、この問題は大きなストレスになりますよね。この記事では、このセキュリティポップアップを回避するための具体的な方法をいくつか紹介します。セキュリティを保ちながら、煩わしいポップアップを効果的に解決する方法を知り、ストレスなく作業を進められるようにしましょう。

目次

Excelファイルを開く際のセキュリティポップアップの問題とは?

Excelを開こうとしたときに表示される「このコンテンツは潜在的なセキュリティの問題を示しています」というメッセージ。なぜこのような警告が表示されるのでしょうか?
実は、このポップアップは、インターネット経由で開いたファイルに対する警告であり、セキュリティリスクを回避するための重要な手段です。しかしながら、頻繁に表示されると煩わしく感じることもあります。特にOneDriveやSharePointからファイルを開くときにこの警告が表示されることが多いため、作業に支障をきたすこともあります。

セキュリティポップアップの原因

この警告メッセージは、ファイルのソースがインターネット経由である場合に表示されます。特にOneDriveやSharePointといったクラウドサービス上のファイルは、セキュリティ上の理由から、ユーザーがそのファイルを開くたびに警告を表示させることがあります。これは、ファイルがインターネット経由で取得された可能性があるため、潜在的なセキュリティリスクを防ぐための措置です。

セキュリティポップアップを回避する方法

ポップアップの表示を回避する方法はいくつかあります。以下で、代表的な方法を紹介します。

信頼済みサイトに追加する

最も効果的で簡単な方法の一つが、OneDriveやSharePointのURLを「信頼済みサイト」に追加することです。これにより、警告ポップアップが表示されにくくなります。具体的には、以下のURLを信頼済みサイトとして追加することが推奨されます。

OneDriveのURLを追加する

「https://{your-domain-name}-my.sharepoint.com」
このURLを信頼済みサイトに追加することで、OneDriveから開くExcelファイルに対して警告が表示されることを防げます。

SharePointのURLを追加する

「https://{your-domain-name}.sharepoint.com」
SharePointから開くExcelファイルも、この方法で警告を回避できます。

信頼済みサイトにURLを追加する方法は、簡単で迅速に実行できます。

グループポリシーの設定

もし組織で管理者がこの設定を一括で行いたい場合、グループポリシーを使って複数のユーザーに対して信頼済みサイトの設定を適用することも可能です。これにより、個々のユーザーが手動で設定を行う手間が省けます。

グループポリシーの設定方法

管理者は「グループポリシー管理コンソール」にアクセスし、以下のパスに進んで設定を行います。
「Windowsコンポーネント」>「Internet Explorer」>「インターネットコントロールパネル」>「セキュリティページ」
ここで、SharePointやOneDriveのURLを信頼済みサイトに追加します。この設定を全社に一括で適用することで、全員が同じ設定を使えるようになります。

Microsoftサポートに問い合わせ

設定を変更したにも関わらず、ポップアップが解消されない場合、Microsoftサポートに問い合わせることも一つの手段です。サポートチームが問題を調査し、さらに深い原因を特定してくれる場合があります。特に複雑な問題や予期しないバグが原因である場合、専門的な対応が必要になることもあります。

サポートへの問い合わせ方法

Microsoftのサポートページからオンラインサポートを利用するか、電話で直接サポートを受けることができます。サポートチームは迅速に対応し、最適な解決策を提供してくれるでしょう。

Microsoft 365管理センターの確認

Microsoft 365の管理者は、管理センター内の「サービスの健康」セクションで、既知の問題や進行中の修正があるかどうかを確認できます。特定の問題については、`SP843810`という番号が付けられていることがあり、これを元に修正状況を確認することができます。

セキュリティリスクを考慮した設定

セキュリティポップアップが表示される理由は、インターネット上のファイルが潜在的なリスクを含んでいるかもしれないという懸念からです。そのため、信頼済みサイトに追加することに関しては慎重に行うべきです。

Zero Trustモデルにおける注意点

Zero Trustモデルを採用している企業では、信頼済みサイトへの追加はリスクを伴う可能性があるため、特に慎重に行う必要があります。このモデルでは、社内外を問わず、すべてのアクセスに対して常に確認を行うことが推奨されているため、信頼サイトを追加する前にセキュリティチームとの調整が必要です。

Zero Trustモデルを採用している場合、信頼済みサイトの追加にはリスクが伴う可能性があります。

まとめ

ExcelファイルをOneDriveやSharePointから開く際に表示されるセキュリティポップアップを回避するための方法をいくつかご紹介しました。信頼済みサイトにURLを追加する方法や、グループポリシーを使った一括設定、さらにはMicrosoftサポートへの問い合わせまで、様々な選択肢があります。それぞれの方法を組み合わせることで、効率よく作業を進めることができるでしょう。ただし、セキュリティリスクを軽視せず、特にZero Trustモデルを採用している企業では慎重に対応してください。

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