MacBook Pro (mid 2012) をお使いの方で、macOS Catalina 10.15.7 に対応した Microsoft Office を手に入れたいという方は多いのではないでしょうか。古いOSを利用しているとソフトウェア選びに悩みがちですが、安心してください。本記事では、Office 365(現Microsoft 365)やOffice 2019など、Catalina上で利用可能なOfficeのバージョンやダウンロード方法を具体的にご紹介します。ぜひ最後までご覧いただき、Officeをスムーズに導入しましょう。
Mac OS Catalina 10.15.7でのOffice対応状況
Mac OS Catalina 10.15.7は、2023年時点ではやや古いmacOSバージョンに分類されますが、多くのユーザーがまだ現役で利用しています。Catalinaは32bitアプリに対応しないため、過去のOffice 2016などの一部バージョンは動作しない可能性があります。そこで重要になるのが、「Catalinaで動くOfficeの最終バージョンを把握すること」です。ここでのポイントとしては、Office 365(現Microsoft 365)に含まれるOfficeアプリがどこまでアップデートに対応しているか、あるいは製品版のOffice 2019が動くかどうかが挙げられます。
サポート状況の概要
MicrosoftはmacOSの主要リリースに応じてOfficeのサポートを調整しています。現行のMicrosoft 365(旧称Office 365)では、最新のmacOSを常にサポート対象としていますが、旧バージョンのmacOSについては一定の期間を経過するとサポートを打ち切る場合があります。
- macOS Catalina 10.15.7では、Office 365の場合「16.66」ビルドが最終的に動作可能なバージョンとして位置づけられています。
- 製品版のOffice 2019も同様に、Catalinaでの利用が可能です。
Office 365(現Microsoft 365)とOffice 2019の違い
- Office 365(現Microsoft 365)
- サブスクリプション型で月額または年額料金を支払う
- 常に最新バージョンへアップデートが提供される
- OneDriveなどのクラウドサービスとの連携がスムーズ
- Microsoft Teamsなども含め豊富なサービスが利用可能
- Office 2019
- 買い切り型ライセンス(永続ライセンス)
- 主なアップデートはセキュリティ更新やバグ修正が中心
- 新機能は次バージョンのOfficeが出るまで基本的に追加されない
- サブスクリプション型に比べるとクラウド機能が少ない
どちらもmacOS Catalinaで利用できますが、常に最新機能を使いたいならMicrosoft 365を、シンプルに買い切り型で利用したいならOffice 2019を選ぶのがよいでしょう。
Microsoft 365 (旧Office 365) バージョン16.66を入手する方法
「16.66」のバージョンは、2022年10月にリリースされたビルドとしてMicrosoft公式がアナウンスしているものです。これはCatalinaで動作確認がなされており、最終対応バージョンの一つとされています。
公式ドキュメントからのダウンロード
最も確実な方法は、Microsoftの公式ドキュメントや公式ダウンロードサイトを利用することです。中でも参考になるのが以下のリンクです。
このページでは、Office for Macの更新履歴が時系列で示されています。それぞれのバージョンに対応するmacOSとリリース日、インストーラのダウンロードリンク(単体のPKGファイルやダウンロードページへの誘導)などが紹介されている場合があります。
ダウンロード手順の例
- Update history for Office for Macのページへアクセス
- バージョン16.66のリリース情報を探す
- 該当バージョンのダウンロードリンクがあれば取得する
- ダウンロードしたPKGファイルをダブルクリックし、インストーラを起動
- 画面の案内に従いライセンス条項を読み進め、インストール先を指定
- 管理者パスワードを入力し、インストールを完了させる
場合によっては、個別アプリごとのアップデートが必要となることもあります。WordやExcelなど単体でダウンロードできるケースもあれば、Officeスイート全体のパッケージを一括取得するケースもあるため、ページをしっかりチェックしましょう。
Office 2019を利用する際の注意点
Office 2019もmacOS Catalina 10.15.7であれば十分動作が可能です。ただし、購入形態によって入手方法が異なる点に気をつけましょう。
Microsoftストアや量販店からの購入
Office 2019はパッケージ版としても販売されています。量販店やオンラインストアなどで購入し、ライセンスキーを取得した後、Microsoftアカウントと紐づけることでインストールできます。
- ライセンスキーを入手
- Microsoftアカウントポータル(https://account.microsoft.com/)へアクセス
- 「サービスとサブスクリプション」画面でキーを入力
- 画面に表示される案内に従い、Officeのインストーラをダウンロード・インストール
インストール済みの場合のバージョン確認
すでにOffice 2019をインストール済みの方は、最新のアップデートを適用しておくことでCatalinaで安定した動作が期待できます。アップデートの確認方法は下記のとおりです。
- WordやExcelなど、いずれかのOfficeアプリを起動
- メニューバーから「ヘルプ」→「更新プログラムのチェック」を選択
- もしアップデートが存在する場合は指示に従いインストールを実行
また、Officeアプリのバージョン情報は「Word(またはExcel)>バージョン情報」を開けば確認できます。
macOS別・Office対応表
バージョン選定の参考として、macOSとOffice対応状況を簡易的に表にまとめました。Microsoftが公式に提供している情報をベースにした一例です。
macOSバージョン | 対応するOfficeバージョン | 備考 |
---|---|---|
macOS Mojave (10.14) | Office 2019 / Office 365(16.xx) | 一部機能が制限される可能性あり |
macOS Catalina (10.15.7) | Office 2019 / Office 365(16.66まで) | 最終対応バージョン 16.66 (2022年10月リリース) |
macOS Big Sur (11) | Office 2019 / Office 365(16.xx以降) | Apple Silicon MacではRosetta 2を利用する場合も |
macOS Monterey (12) | Microsoft 365 (随時最新16.xx) / Office 2019 | M1/M2チップでもネイティブサポートあり |
macOS Ventura (13) | Microsoft 365 (随時最新16.xx) / Office 2019 | 新機能を最大限活かすにはMicrosoft 365が推奨 |
上記はあくまで目安です。実際はMicrosoft公式の最新情報を都度チェックし、動作可能バージョンを確認しておきましょう。
Officeをインストールする際のポイント
MacBook Pro (mid 2012) でmacOS Catalinaを運用している場合、インストール前にいくつか確認しておくべきポイントがあります。
ディスクの空き容量
Officeスイートをインストールするには、数GB単位の空き容量が必要になります。特にアップデートを重ねると空き容量が不足しがちです。
- 「Appleメニュー>このMacについて>ストレージ」から空き容量を確認
- 必要に応じて不要なファイルを削除し、インストールに備える
メモリ(RAM)容量
Officeを快適に動作させるには、最低でも4GB、できれば8GB以上のRAMが推奨されます。mid 2012モデルの場合、メモリが交換可能な機種が多いので、快適性を求める方は事前にメモリ増設を検討するのもよいでしょう。
ライセンス認証
Officeを初めて起動すると、Microsoftアカウントでのサインインによるライセンス認証が必要となります。認証されない場合は機能が制限されることもありますので、必ずアクティブなMicrosoftアカウントを用意してください。
既にOfficeをお持ちの方へのアップデート・再インストール手順
すでにOfficeを利用しており、バージョンの問題や動作不良で再インストールを検討している方は、まずアンインストールから始めましょう。
アンインストール手順
Officeアプリをアンインストールするには、以下のような方法があります。
- Finderから削除
- アプリケーションフォルダ内の「Microsoft Word」「Microsoft Excel」「Microsoft PowerPoint」「Microsoft Outlook」などをゴミ箱へ移動
- 必要に応じてライブラリ配下の一部設定ファイルを削除(~/Library/Preferences/ 等)
- Microsoft公式のアンインストールツール
- 最新の公式アンインストールツールが提供されている場合は、そちらを利用する
- ツールを実行し、指示に従ってアンインストール完了
クリーンインストール手順
アンインストール完了後、改めてOfficeの対象バージョン(16.66などCatalina対応の最終版)をダウンロードします。インストール手順は前述のとおりですが、インストール完了後にOfficeを起動するとライセンス認証画面が表示されます。
- Microsoftアカウントでサインイン
- 製品キーを入力(買い切り版の場合)
- サインインが完了するとライセンスがアクティブ化される
Officeをダウンロード・インストールする際によくある質問
Q1: CatalinaでOffice 2016は使えないの?
A1: 基本的には動作対象外となっています。32bitアプリのサポート打ち切りにより、Catalina以降ではOffice 2016が正常に動作しない事例が多々報告されています。Office 2016が動いている場合でもMicrosoft公式のサポートは終了しているため、セキュリティリスクを伴う可能性があります。
Q2: 16.66以降のバージョンは絶対に使えない?
A2: macOS Catalina向けにはMicrosoftが正式に16.66が最終バージョンとアナウンスしており、その後のバージョン(16.67など)はサポート対象から外れている可能性があります。実際には動くことがあるかもしれませんが、公式保証がないため推奨できません。
Q3: Office 2019とMicrosoft 365、どっちがオススメ?
A3: 長期的に最新機能を使い続けたいならMicrosoft 365が、買い切りで初期コストを抑えたい場合はOffice 2019が向いています。ただし、Microsoft 365の方がクラウド連携やモバイルアプリとの同期など柔軟に使えるメリットが多いです。
ターミナルでのバージョン確認方法(応用編)
Officeアプリのバイナリ情報をターミナルで確認したい場合、mdls
コマンドなどを使うことでバージョン情報を引き出せることがあります。以下に一例を示します。
mdls /Applications/Microsoft\ Word.app | grep kMDItemVersion
上記コマンドを実行すると、インストールされているMicrosoft Wordアプリのバージョンを特定できます。ExcelやPowerPointでもパスを変更するだけで同様に確認可能です。
インストール後のトラブルシューティング
インストールできない、途中でエラーになる場合
- ダウンロードファイルが破損している可能性があるため、もう一度公式サイトからファイルを取得
- システム環境設定の「セキュリティとプライバシー」でアプリの実行許可設定を確認
- ウイルス対策ソフトを一時的にオフにして再度インストールを試す
起動はするが頻繁にクラッシュする場合
- Macを再起動して、常駐アプリとの競合を解消
- Officeアプリの更新プログラムを再度確認
- 可能であれば一度アンインストールしてクリーンインストール
ライセンス認証がうまくいかない場合
- MicrosoftアカウントのIDとパスワードが正しいか再確認
- 同一アカウントで別のPCにすでにインストールしていないかチェック
- Officeのライセンス数やプラン(Microsoft 365 Soloなど)を再確認
まとめ: CatalinaでのOffice利用はまだまだ可能
macOS Catalina 10.15.7は新しいOSではありませんが、動作するOfficeのバージョンはまだ提供されています。Microsoft 365(Office 365)であれば16.66が最終対応版としてダウンロードできますし、Office 2019もCatalinaで利用可能です。
- 「Update history for Office for Mac」などの公式情報をチェックし、確実に対応したバージョンをダウンロードする
- インストール時はMacの空き容量やメモリなどを事前に確認する
- インストール後はライセンス認証を正しく行い、最新版へのアップデートを欠かさない
こうした対策をとることで、Catalina環境でも快適にOfficeを使い続けられます。ぜひ本記事で紹介した手順やポイントを活用しながら、作業効率の高いMacライフを送ってください。
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