MacBook Pro(2011)でSurface Arc Mouseを使うための徹底ガイド

古いMacBook Proを使っているけれど、最新のBluetoothデバイスとどうしても接続できない……そんな経験はありませんか?本記事では、2011年製のMacBook ProとSurface Arc Mouseのペアリング問題を解決する具体的な方法を詳しくご紹介します。Bluetooth 4.0以上が必須なSurface Arc Mouseを、Bluetooth 2.1までしかサポートしていないLate 2011モデルのMacBook Proで接続するにはどうしたらいいのか。この記事で対策を一挙に解説します。

MacBook Pro (2011)でSurface Arc Mouseがペアリングできない理由

Late 2011モデルのMacBook Proをはじめとする古いMacは、標準でBluetooth 2.1までしかサポートしていません。一方で、Surface Arc MouseはBluetooth 4.0以上の通信規格に対応することが必須となっています。この規格の違いが原因で、MacBook Pro (2011)とSurface Arc Mouseのペアリングができないわけです。

MacBook Pro (Late 2011)のスペック再確認

2011年末に発売されたMacBook Pro (Late 2011)は、外観こそ最新のMacに見劣りしない頑丈なデザインですが、無線周りのハードウェア仕様は次のようになっています。

  • Bluetooth:2.1 + EDR
  • Wi-Fi:802.11n
  • ポート類:USB 2.0、Thunderbolt 1など

このようにBluetoothのバージョンが古く、最新のBluetooth 4.0以上に対応するデバイスと直接やり取りを行うことは想定されていません。

Surface Arc MouseのBluetooth要件

Microsoftが提供するSurface Arc Mouseは、非常に薄型で持ち運びもしやすく、デザイン性・実用性の両面において人気の高いマウスです。ただし、公式サイトでも以下の要件が明記されています。

  • Bluetooth 4.0 / 4.1 / 4.2 / 5.0 以上に対応
  • 電源は単4電池×2本
  • Microsoft公式ドライバーまたはOS標準のドライバーで動作

したがって、Bluetooth 2.1しか積んでいないMacBook Pro (2011)では、そのままではペアリングできません。

外付けBluetoothドングルで解決する方法

最も手軽かつ効果的な方法は、MacBook Pro (2011)に外付けのBluetooth USBドングルを取り付けることです。Bluetooth 4.0以上をサポートしているドングルを導入すれば、Surface Arc Mouseとの接続が可能になる場合があります。

おすすめBluetoothドングルの選定ポイント

Bluetoothドングルにはさまざまな種類がありますが、以下の点を確認して選ぶと安心です。

  1. 対応規格:Bluetooth 4.0以上(最新では5.0や5.1などもあり)
  2. macOSでの動作実績:パッケージや商品ページで「macOS対応」と明言されているもの
  3. ドライバーの有無:macOSで使う際、追加ドライバーなしで認識される製品が望ましい
  4. サイズ・形状:USBポートに挿したままでも邪魔になりにくい小型タイプ

対応プロファイルの重要性

Bluetoothデバイス同士が通信を行うにはプロファイルという規格がマッチしている必要があります。マウスの場合はHID(Human Interface Device)プロファイルを利用することが多いため、多くのBluetooth 4.0以上のドングルなら対応していることが一般的です。

おすすめ製品一覧

以下に、一般的によく使用されているBluetoothドングルの例を示します。実際に購入する場合は、最新情報やユーザー評価を確認してください。

製品名対応Bluetooth規格macOS対応の有無特徴
ASUS USB-BT4004.0以上公式に明記あり小型タイプで価格も手頃。ペアリングしやすい。
BUFFALO BSHSBD05BK4.0以上対応報告多数国産ブランドの安心感。信号範囲も広い。
I-O DATA USB-BT40LE4.0以上対応報告あり低消費電力で安定動作するモデル。
Plugable USB-BT4LE4.0以上一部報告あり米国メーカーでサポートが手厚い。

外付けBluetoothドングルの設定手順

  1. ドングルをMacBook Proに接続
    USBポートに挿し込むだけでOKです。もしハブを使用する場合は、できるだけ電力の安定したUSBポートに直接挿すのが望ましいです。
  2. macOSでデバイスを認識
    多くのBluetoothドングルはプラグアンドプレイに対応しており、特別なドライバーをインストールしなくても認識されます。念のため、メーカーの公式サイトでmacOS対応ドライバーがある場合は入手しておくと安心です。
  3. Bluetooth設定を確認
    「システム環境設定」→「Bluetooth」を開き、新しく追加されたBluetoothアダプタが正しく機能しているかを確認します。
  4. Surface Arc Mouseをペアリング
    Surface Arc Mouseの電源をONにし、ペアリングモードにします(マウス上部のボタンを長押しなど)。macOS側でデバイス一覧にマウスが表示されたら「接続」を選択すれば完了です。

内蔵Bluetoothカードの交換という選択肢

実は、MacBook Pro (2011)の内蔵Bluetoothカードを物理的に交換することも可能といわれています。ただし、交換するカードがBluetooth 4.0以上に対応していても、必ずしもすべての機能が動作するとは限らないため注意が必要です。

交換のメリットとデメリット

  • メリット
  • 外付けドングルが不要になるため、USBポートを占有しない
  • 見た目がスッキリし、破損リスクも下がる
  • デメリット
  • 交換用パーツの入手が難しい場合がある
  • 分解作業に精通していないと故障リスクが高まる
  • macOSで完全に互換性を保てるか不確定

もし交換を検討するのであれば、分解手順を解説しているサイトや動画を参照し、適切なパーツを用意する必要があります。交換後は、macOS側で追加ドライバーの導入やNVRAMリセットなど、細かな作業が必要となる可能性があります。

その他の対策:Bluetooth対応マウスの代替案

Surface Arc Mouseのデザインや携帯性にこだわりがなければ、Bluetooth 2.1に対応している別のマウスを選ぶという方法もあります。あるいはUSBレシーバーで接続できるワイヤレスマウスなら、Bluetoothのバージョン制限を受けずに使用が可能です。

代替製品の選択肢

  • Apple Magic Mouse(第一世代)
  • Bluetooth 2.1に対応しているモデルが多く、Late 2011のMacBook Proでも動作する報告例があります。
  • USBレシーバー付ワイヤレスマウス
  • Bluetoothではなく2.4GHz帯の専用レシーバーで通信するため、MacのBluetoothバージョンとは無関係に使えます。
  • USBポートを1つ専有する点には注意が必要です。

Surface Arc Mouseが認識されない場合のトラブルシューティング

外付けドングルを用いた場合でも、うまくペアリングされないケースがあります。そのような場合は以下の手順をお試しください。

macOSを最新バージョンにアップデート

  • macOS自体が古いと、Bluetoothスタックの動作に不具合がある場合があります。
  • 「システム環境設定」→「ソフトウェア・アップデート」で最新の更新プログラムを適用してみてください。

マウス側のファームウェアを確認

  • Surface Arc Mouseのファームウェアが古いと、接続の際にエラーが起きやすいことがあります。
  • Windows PCがある場合は、Microsoftの公式サイトや「Microsoft Mouse and Keyboard Center」でファームウェアを更新可能かどうか確認してみるのも手です。

ペアリング情報のリセット

  • Mac側でペアリング情報を一度削除してから再登録すると、問題が解消するケースがあります。
  • Bluetooth環境設定で、該当するデバイスの「×」をクリックし削除→Macを再起動→再度ペアリングをお試しください。

ターミナルでBluetooth情報を確認する方法

macOSには、システム情報をターミナルで表示できるコマンドがあります。以下のコマンドを使えば、現在認識されているBluetoothハードウェアの情報を詳細に確認可能です。

system_profiler SPBluetoothDataType

このコマンドを実行すると、接続されているBluetoothデバイスの一覧やアダプタのバージョン情報などが表示されます。外付けBluetoothドングルを挿した場合は、アダプタが複数表示されることもあるので注意して読み取ってください。

コード例:AppleScriptでBluetoothを再起動してみる

macOSのBluetooth機能に不具合があるとき、システム環境設定を開いて再起動するのも手ですが、AppleScriptを使ってワンクリックでBluetoothのON/OFFを行う方法もあります。以下は簡単な例です。

-- BluetoothをOFFにしてONにし直すAppleScriptのサンプル
tell application "System Events"
    tell process "System Settings" -- macOS Ventura以降の場合
        set frontmost to true
    end tell
end tell

do shell script "blueutil --power 0" -- brewでインストールする必要あり
delay 2
do shell script "blueutil --power 1"

上記はmacOSのバージョンやシステム環境設定の名前変更(Ventura以降「System Settings」)などに対応させる必要があるため、そのまま動かない場合もあります。brewなどで「blueutil」を導入する必要がある点にもご注意ください。

まとめと今後の対策

  • MacBook Pro (2011)の標準BluetoothではSurface Arc Mouseとペアリングできない
  • 外付けBluetoothドングルを使用することで解決する可能性大
  • どうしても外付けドングルが嫌なら内蔵Bluetoothカードの交換を検討
  • 代替のBluetoothマウスやUSBレシーバー対応マウスの利用も有効
  • macOSやマウスのファームウェア更新、ペアリング情報の削除・再設定など、基本的なトラブルシューティングも試すこと

MacBook Pro (2011)は未だに根強い人気がありますが、最新デバイスとの接続にはどうしても工夫が必要です。Bluetoothドングルを試してみるだけでも、快適性が一気に向上するかもしれません。もしSurface Arc Mouseにこだわりがあるなら、一度外付けドングルでの接続を検討してみてはいかがでしょうか。

参考情報

  • Apple 公式サポート
  • MacのBluetoothについて(URLは例示)
  • Microsoft公式ドキュメント
  • Surface Arc Mouse の仕様(URLは例示)
  • 各種ブログやフォーラム
  • MacBook Pro (2011)でのBluetoothカード交換事例や外付けドングルの動作報告など

最後までお読みいただきありがとうございます。以上の内容が、2011年製のMacBook ProでSurface Arc Mouseを使用したい方のお役に立てば幸いです。

コメント

コメントする