OneDriveが動かないmacOS12で自動更新をオフにする実践ガイド

最近、macOS12を使い続けていたところ、愛用していたOneDriveが急に動かなくなってしまい、「あれ、どうしよう…」と焦った経験はありませんか。私自身も、最新バージョンを導入したらまったく動作しなくなり、やむを得ず旧バージョンをあれこれ探したことがあります。そこで今回は、macOS12環境でOneDriveを動かすための方法や自動更新をオフにする裏技的な対処法、気になる注意点などをまとめてみました。自分の体験も交えながら詳しくご紹介していきますので、お困りの方はぜひ最後まで読んでみてください。

macOS12系でOneDriveが動かない原因と背景

macOS12系の環境で最新のOneDriveを動かそうとすると、何の前触れもなく起動できなかったりエラーが出たりと、意外と悩ましい状況になることがあります。実は、Microsoftが提供している最新のOneDriveクライアントは、サポート対象としてmacOS13以降を推奨または要求するケースが増えてきました。そのため、macOS12では最新のOneDriveが正常に動かない可能性があるのです。

背景とバージョンの関係

macOS12はすでに最新OSではありません。特にAppleのOSは毎年メジャーアップデートが行われるため、サポートポリシーの変化が早いです。MicrosoftもOSのサポート対象を見直す傾向があり、古いmacOSをすべてフォローし続けるのは難しいという事情があります。

OneDriveの旧バージョンを導入する理由

このような背景から、macOS12環境でOneDriveを使い続けたい場合には、最新バージョンではなく旧バージョンを導入するという選択肢が浮上します。具体的には、Microsoftコミュニティや有志による情報共有で入手可能な旧ビルドをインストールし、しばらく凌ぐという方法がよく行われています。私自身も試してみたところ、OneDrive 23.054.0313.0003あたりのビルドなら動作する、という報告を見かけたことがありました。

OneDriveのバージョン対応表

以下は、macOSのバージョン別にサポートされやすいOneDriveのバージョンをイメージ的にまとめた表です。必ずしもこれが全環境で完全一致するわけではありませんが、参考になればと思います。

macOSバージョン 推奨されるOneDriveバージョン 注意点
macOS12 OneDrive 23.054.0313.0003 など 最新バージョンは動作不可の可能性大
macOS13以上 最新バージョン 公式サポートあり

旧バージョンの導入方法と実体験

私が旧バージョンを導入したときは、まず手元の最新OneDriveをアンインストールし、コミュニティサイトなどで配布されているOneDrive 23.054.0313.0003のインストーラーをダウンロードしました。インストールはスムーズに進み、アカウント設定を済ませるとmacOS12上でも問題なく同期が始まったので、ひとまず安心しました。ただし、このままだと安心できないポイントがありました。

自動更新のリスク

旧バージョンを使っていると、いつの間にかMicrosoft AutoUpdateの仕組みによって最新バージョンへアップデートされる可能性があります。最新バージョンに更新されると再び動作しなくなるので、結局のところ再度ダウングレードする羽目になってしまいます。

継続的に旧バージョンを使い続けるのは常にアップデートのリスクがつきまとうため、注意が必要です。

Microsoft AutoUpdateを無効化する方法

旧バージョンを導入した後は、Microsoft AutoUpdateを無効化しておく必要があります。具体的には、システムにインストールされているOneDriveのアップデートプログラムを実行不可にする方法が知られています。以下のコマンドがよく紹介されているものです。

chmod -x '/Applications/OneDrive.app/Contents/OneDrive Updater.app/Contents/MacOS/OneDriveUpdater'
chmod -x /Applications/OneDrive.app/Contents/StandaloneUpdater.app/Contents/MacOS/OneDriveStandaloneUpdater

権限エラーと対処

上記コマンドを実行すると「Operation not permitted」などのエラーが出る場合があります。これは、SIP(System Integrity Protection)などmacOS特有の保護機能が影響している可能性があります。対処策としては、管理者権限があるアカウントでターミナルを開き、再度実行してみる、もしくは一時的にSIPを無効化する方法があります。ただし、SIPをオフにするのはシステムの安全性を下げる行為となるため、十分に注意してください。

SIPをオフにしてシステムに書き込みを行うと、セキュリティ的リスクが高まるため推奨度は低いです。

更新を抑止できない場合の代替策

どうしてもアップデートが抑止できずに苦労しているという方もいると思います。その場合、次のような代替策を検討してみるのも一つの方法です。

Web版のOneDriveを利用

WebブラウザからOneDriveにアクセスすれば、同期アプリをインストールしなくてもファイルのアップロード・ダウンロードは可能です。自動的にローカルフォルダと同期するわけではありませんが、最低限のファイル共有機能は確保できます。

ブラウザさえ動作すれば基本的なファイル操作は問題なくできますし、macOS12だから使えないという心配はありません。

他社クラウドサービスを検討

「どうしてもOneDriveが動かない」「Microsoft AutoUpdateを止められない」という場合は、別のクラウドストレージを使うのもアリです。たとえば、DropboxやGoogle DriveならmacOS12でも比較的安定して動きます。職場やチームとのファイル共有の都合もあるので一概には言えませんが、一時的な乗り換えも検討材料となるでしょう。

私も一時期、どうしてもOneDriveの自動更新を抑えられず、Dropboxに切り替えたことがあります。同期アプリのインストールや設定は負担でしたが、とりあえず急ぎの仕事をこなす上ではスムーズでした。

旧バージョン運用時の注意点

旧バージョンを使うことで現状をしのげるとしても、長期的にはいくつか注意点があります。特にソフトウェアのサポート期間やセキュリティアップデートの有無は見逃せません。

サポート外であることのリスク

Microsoftが公式にサポートしているバージョン以外を使うということは、予期せぬ不具合が起きても自己責任となる可能性が高いです。使えている間は問題なくても、いつアップデートの影響で動作しなくなるかは不明です。

セキュリティホールが放置されるリスクもゼロではありません。企業の機密データを扱う場合は特に慎重になるべきでしょう。

macOSのアップグレード検討

macOS12を使わざるを得ない事情がある方もいると思いますが、可能であればmacOS13以降へのアップグレードを検討するのが望ましいです。最新OS環境であれば、OneDriveも公式サポートを受けつつ安心して使えるようになります。

私も環境を整えるのが大変でしたが、一度macOS13にアップデートしてしまえば、OneDriveの動作面での不安はほぼ消えました。アップグレードできるタイミングがあれば検討してみる価値は高いと思います。

実際の手順まとめ

ここで、macOS12上でOneDriveを動かしたい場合の流れをあらためてまとめてみます。

1. 旧バージョンのインストール

まずは既存のOneDriveアプリをアンインストールし、Microsoftコミュニティや有志サイトなどで公開されている旧バージョンのインストーラを入手します。インストール後、アカウントを設定し、ファイルの同期が正常に動作するか確認してください。

2. 自動更新の抑止設定

AutoUpdateが走ると最新バージョンに上書きされ、再び動作不能になるので、自動更新の抑止が重要です。前述のターミナルコマンドを試すか、サードパーティ製のアプリ管理ツールを使ってAutoUpdateをブロックする方法も検討してみてください。

chmod -x '/Applications/OneDrive.app/Contents/OneDrive Updater.app/Contents/MacOS/OneDriveUpdater'
chmod -x /Applications/OneDrive.app/Contents/StandaloneUpdater.app/Contents/MacOS/OneDriveStandaloneUpdater

3. セキュリティ対策

旧バージョンでの運用はセキュリティリスクがついて回ります。システム全体のウイルス対策ソフトやファイアウォール設定を見直し、万全を期しましょう。

実運用におけるポイント

一度旧バージョンを導入し、自動更新をブロックしてしまえば、日々の作業は以前とほぼ同じように続けられます。ただし、いつまでその手段が通用するかは未知数です。Microsoft側が新しいアップデートを配信したり、セキュリティ要件が変わったりすると、また別の手を考えなくてはいけない状況に陥るかもしれません。

現状のmacOS12環境をそのまま使い続けたい人にとって、旧バージョン運用はとりあえずの打開策になる点は大きなメリットといえます。

トラブルシューティング

ここでは、私自身が実際に遭遇したり、コミュニティで見かけたりしたトラブルとその対処法を簡単に整理してみます。

アップデートが強制的に走る

自動更新をオフにしているはずなのに、急にOneDriveが更新されるケースがあります。原因としては、実行ファイルの権限がうまく剥奪されていない、あるいはMicrosoft AutoUpdateの別モジュールが生きているなどが考えられます。その場合は、AutoUpdate自体をアンインストールするという方法も検討しましょう。

旧バージョンのインストーラが見つからない

Microsoft公式のダウンロードページからは古いインストーラが消えていることが多いです。コミュニティページなどで個人が共有しているケースもありますが、真偽不明のファイルには注意が必要です。必ず信頼できるソースから入手しましょう。

同期が途中で止まる

旧バージョンは不安定な場合があり、ファイルの同期が途中で止まることがあります。その場合は、一度OneDriveの設定をリセットし、再サインインしてから同期を再開する手順を試してみてください。

私が経験した限りでは、アカウント設定をやり直すと意外にすんなり復旧することも多かったです。焦らずに一度手順をおさらいしてみるのも大事ですね。

まとめと今後の見通し

macOS12環境でOneDriveが動かなくなるのは、最新バージョンとの非互換が原因になっていることがほとんどです。そこで、旧バージョンをインストールし、自動更新をブロックすることで当面は運用できます。しかし、こうした回避策はあくまでも公式サポート外であり、セキュリティ面や将来的なアップデートへの対応など、多くのリスクを伴う方法でもあります。

最終的には、macOS全体をアップデートするか、OneDrive以外のクラウドストレージサービスを検討するか、といった判断が必要になるケースも考えられます。特に仕事で使っている場合には、長期的な視点で環境構築を見直す方が安心かもしれません。

もしアップグレードできる環境があれば、最新のOSで最新のOneDriveを安心して使うのがベストだと思います。

私も、どうにか旧バージョンを運用してみましたが、常にアップデートの不安が付きまといました。結果的にmacOS13にアップデートしたら、簡単にその悩みから解放されたので、やはり公式サポートが受けられる環境は強いなぁ、と感じました。

おわりに

ここまで、macOS12環境でOneDriveが動かない状況を打開するための各種対処法を紹介してきました。旧バージョン導入の実体験から、AutoUpdateを無効化するコマンド実行、そして代替クラウドサービスの利用やmacOSアップグレードの検討に至るまで、いくつかの選択肢があります。特に自動更新を完全に抑止する方法は、SIPの影響やセキュリティリスクなど、個々の環境によってさまざまな問題が起こりうる点にご注意ください。

トラブル時には焦らず、アプリ設定の見直しや一時的なWeb版の利用も含めて、状況に応じた対策を講じていただければと思います。今回ご紹介した方法が、少しでも皆さんのOneDrive運用に役立てば幸いです。

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