Google KeepからOneNoteに移行する方法|一括エクスポートとメモの取り込み

Google KeepのメモをOneNoteへ移すなら、少量はコピー&ペースト、多量はGoogle Takeoutで先に一括エクスポートし、メモ・添付・分類を確認しながらOneNoteへ取り込みます。一括取得、OneNoteへのページ作成、自動で変更が行き来する連携は別の作業です。本記事はエクスポートと手動取り込みを中心に、失いやすい情報の確認手順を説明します。

目次

一括エクスポートと自動インポート・連携は違う

Google公式のKeepデータ出力では、メモ本文・リスト、画像・音声・描画、色、ピン留め/アーカイブ状態、共同編集者、ラベルを取得できると説明しています。ただし、取得した情報がOneNoteの機能へ自動変換されることとは別です。

目的進め方・注意
少数のメモ本文を移すKeepからOneNoteへコピーし、タイトルと本文を確認
多数のメモをまとめて保全するTakeoutでKeepを選び一括取得。添付や複数アーカイブも保持
OneNoteで1メモ1ページに整理するページ作成と貼り付け/添付を行い、メモ単位で照合
KeepとOneNoteを継続的に同期する一度のコピー/Takeoutでは実現しません。どちらを以後の編集元にするか決めます

2026年10月4日に確認したGoogle/Microsoftの公式手順では、TakeoutのKeepデータをOneNoteへそのまま一括インポートする操作は案内されていません。MicrosoftのOneNoteノートブックの出力・取り込み案内では、旧Webノートブックインポート機能も廃止扱いです。その機能をKeepのHTML/JSONを取り込む入口として案内しません。

Takeoutの「OneDriveに追加」はエクスポートしたアーカイブの保存先を選ぶ機能で、Google KeepのメモをOneNoteのページへ変換する機能ではありません。

移行前に、移す情報と利用するOneNoteを確認する

  1. 以後KeepとOneNoteのどちらを編集元にするか決め、作業中に両方を編集し続けないようにします。
  2. テキスト、チェックリスト、画像・音声・描画、ラベル、共有、通知が必要なメモを分けます。
  3. エクスポート日時と対象Googleアカウントを記録します。Keepの元データとダウンロードしたアーカイブは保持します。
  4. OneNoteの利用アカウント・保存先と、作成/編集/同期ができるアプリであることを確認します。

OneNote for Windows 10は2025年10月14日にサポート終了となり、読み取り専用へ移行する案内が出ています。Windowsで新しくメモを移すときは、現在サポートされているOneNoteアプリを利用します。Windows 10というOS名だけで、OneNoteアプリの種類を判断しないでください。

方法1.少量のメモをコピー&ペーストする

  1. OneNoteに移行用ノートブックまたはセクションを作り、1メモにつき1ページを用意します。
  2. Keepのメモを開き、タイトル・本文をコピーしてOneNoteへ貼り付けます。
  3. チェックリストは完了/未完了が分かるように残し、必要ならOneNote側のチェック項目を作り直します。
  4. 画像や音声等は、本文とは別に挿入・添付して、そのページと対応させます。
  5. 元メモと照合して、移行済みの一覧へ記録します。

OneNoteのノートブック作成手順では、Windows版のファイル→新規から保存先を選びます。複数端末で使う場合は、自分が利用するOneDrive等のクラウド保存先を確認します。個人用と職場・学校用のアカウントを取り違えないでください。

KeepのWeb版には、その他→Googleドキュメントにコピーという公式の送信方法もあります。Googleドキュメントで内容を確認してからOneNoteへコピーする補助経路として使えますが、これもOneNoteへの自動同期・完全移行ではありません。画像やチェック状態は別途照合します。

方法2.Takeoutで一括取得し、メモ単位で取り込む

  1. 対象GoogleアカウントでGoogle Takeoutを開きます。
  2. 不要なサービスの選択を外し、Google Keepを選んで次へ進みます。
  3. 一回限りのエクスポート、配信方法、ZIP等の形式、アーカイブの最大サイズを選びます。
  4. 作成完了後、分割されている場合はすべてのアーカイブを保存します。
  5. 作業用コピーを展開し、付属のarchive_browser.htmlやKeepのフォルダーで出力構成を確認します。
  6. メモのHTML等を開き、タイトル・本文をOneNoteのページへ移し、添付も対応させます。

Googleのデータダウンロード手順では、指定サイズを超えると複数のアーカイブへ分かれ、要求から作成までの変更が含まれない場合があると説明しています。エクスポートしただけでKeepのデータは削除されません。完成を待つ間に変更したメモは、移行の最後に追加照合してください。

KeepフォルダーにHTML・JSON等がある場合は、HTMLをブラウザーで閲覧し、JSON等の情報も元データとして保持します。出力構成は実際のアーカイブの案内に従います。HTMLだけを抽出して添付を捨てたり、ZIP一つだけを処理して全メモが移ったと判断したりしないでください。職場・学校用アカウントで取得を制限されている場合は、管理者へ確認します。

ラベル・画像・音声・共有・通知の引き継ぎ方

Keep側の情報OneNoteでの扱いと確認
メモのタイトル/本文1メモ1ページ等に移し、途中欠落・日本語・改行を照合
ラベル分類名をページに残す、対応するセクション/タグを作る。複数ラベルの意味も記録
チェックリスト項目と完了状態を確認。テキスト貼り付けだけでは操作可能なチェック状態の引継ぎを保証しない
画像/描画必要な画像を挿入し、元ファイルも保持。編集できる手書き線へ戻るとは限らない
音声対応ページへファイル添付し、再生できるか確認。本文の文字起こしと音声は別
色/ピン留め/アーカイブ必要なら状態をテキストで残す。同名のOneNote機能へ自動変換されるとは考えない
共同編集者共同編集者名の出力は共有権限の移行ではない。OneNote側の共有先・権限を再設定
リマインダー日時・繰り返し・通知の必要性を確認。メモのコピーだけで通知は再作成されない

OneNoteのファイル挿入手順では、挿入→ファイル添付はファイルのコピーをアイコンとして置き、ファイルの印刷イメージは内容をページに表示する方法です。添付と、編集可能なOneNote本文への変換を区別します。元HTML/JSONを保全したい場合も、添付すれば本文が自動でページ化するとは案内しません。

OneNoteの共有の公式説明はノートブック全体の共有範囲を説明しています。Keepで1メモを共有していた相手へ、別の個人メモも入ったOneNoteノートブックをそのまま共有しないよう、先に保存先を分けます。ページ・セクションへのリンクがあるだけでアクセス範囲もそのページだけになるとは考えません。

GoogleはKeepのリマインダーをGoogle Tasksで扱う変更を案内しています。対象がTasks/カレンダーにある場合は、通知を含むタスクを別に確認します。OneNoteの本文へ日付を貼っただけで同じ通知が出るとは考えず、必要な通知は利用するタスクサービスで確認・再設定します。

補助:HTMLの表示テキストをまとめるPython例

多数のHTMLを検索・照合しやすくするための例です。Python 3の標準ライブラリだけを使い、展開したKeepフォルダー直下のHTMLから表示テキストを抽出し、新規のTXTへまとめます。OneNoteへのページ作成、JSONの読み込み、画像・音声の移動、チェック状態・共有・通知の変換は行いません。必要なメモの少数のコピーで出力内容を確認してから使ってください。

from html.parser import HTMLParser
from pathlib import Path
import re

class VisibleText(HTMLParser):
    def __init__(self):
        super().__init__(convert_charrefs=True)
        self.hidden = 0
        self.parts = []

    def handle_starttag(self, tag, attrs):
        if tag in {"head", "script", "style"}:
            self.hidden += 1
        if not self.hidden and tag in {"p", "div", "li", "br", "h1", "h2", "h3"}:
            self.parts.append("\n")

    def handle_endtag(self, tag):
        if tag in {"head", "script", "style"}:
            self.hidden = max(0, self.hidden - 1)
        if not self.hidden and tag in {"p", "div", "li", "h1", "h2", "h3"}:
            self.parts.append("\n")

    def handle_data(self, data):
        if not self.hidden:
            self.parts.append(data)

folder = Path(input("展開したKeepフォルダーのフルパス: ").strip()).expanduser()
if not folder.is_dir():
    raise SystemExit("指定したフォルダーがありません。")
files = sorted(folder.glob("*.html"))
if not files:
    raise SystemExit("直下にHTMLがありません。アーカイブの構成を確認してください。")
sections = []
for note_file in files:
    reader = VisibleText()
    reader.feed(note_file.read_text(encoding="utf-8-sig"))
    reader.close()
    body = re.sub(r"\n[ \t]*\n+", "\n", "".join(reader.parts)).strip()
    sections.append(f"=== {note_file.name} ===\n{body}")

output = Path(input("新規出力TXTファイルのフルパス: ").strip()).expanduser()
# xモードは既存ファイルを上書きしません。
with output.open("x", encoding="utf-8") as target:
    target.write("\n\n".join(sections))
print(f"HTML {len(files)}件の表示テキストを出力しました: {output}")

PythonのHTMLParserでHTML文字参照を変換し、head/script/styleの内容を表示テキストから除きます。Pathのファイル操作で対象直下のHTMLだけを名前順に読み、新規出力を作ります。既存ファイルがあるとエラーになり、上書きしません。出力先の親フォルダーは先に作成し、実在するパスを指定してください。

HTMLがない、UTF-8で読めない、構成が違う場合は停止して出力の案内を確認します。表示テキストの抽出なので、画像だけのメモ、添付、見た目の色、HTMLのチェックボックス属性等は再現しません。出力件数は「処理したHTML数」であり、Keepの全メモ数やOneNoteの移行完了数を保証しません。ファイル名を区切りに残すため、元データへ戻って照合できます。

移行の完了は件数と実際の内容で確認する

  1. 対象メモの一覧と、OneNoteへ作成したページを対応させます。
  2. 重要なメモの本文、日本語、改行、URL、チェック状態を照合します。
  3. 画像・音声・描画を開き、元メモとの対応を確認します。
  4. ラベルの再分類、共有相手とアクセス範囲、通知を確認します。
  5. クラウドで利用するノートブックは、Webや別端末で最新のページと添付を開けるか確認します。

同期エラーがある場合は、OneNote公式の同期トラブル手順でノートブックの同期状態・エラーを確認します。未同期の最新メモをコピーして保全してから、再オープン等の対処を判断してください。同期の途中で元のKeepを削除すると、照合できる原本も失うため、移行完了を確認するまでは残します。

非公式の一括移行ツールを検討する場合

非公式ツールを使う場合は、対象のOS/OneNote、要求するGoogle・Microsoft権限、添付・チェックリスト・ラベルの対応、同じデータを再実行した場合の重複を確認します。少数のコピーを使い、移行先にも比較用の新しいノートブックを用意してください。未検証のツールを、すべてのメモを完全に移せる手段として勧めません。

OneNoteからGoogle Keepへ逆方向に移す場合も、このエクスポートと貼り付け手順が自動で逆変換されるわけではありません。本文・添付・共有・通知のどれが必要かを確認し、逆方向の保存方法と同じ基準で照合します。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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