OutlookやMicrosoft 365のサインイン画面に「657rx」が出たら、まず同時に表示されるメッセージ、数値のCode、発生時刻を保存します。タグだけでGoDaddyの設定ミスやModern Authenticationの無効化と決めつけると、別の問題に対してアカウント削除を行ってしまうおそれがあります。
657rxというタグだけでは原因を一つに決められないため、表示されたCodeと、ウェブ版でもサインインできないかを先に確認します。
657rx・2150171662・1200は、画面の項目を分けて記録する
画面にはTag、Code、Message、Correlation Id、Timestamp等が表示されることがあります。Microsoft Q&Aの利用者による報告 には、Tagが657rx、Codeが2150171662で、資格情報が無効・sub status 6008というメッセージを伴う例があります。これは実際の症状の報告であり、すべての657rxに同じ原因・対処が当てはまることを示すものではありません。
「Something went wrong [1200]」と出る場合も、その画面をそのまま記録してください。[1200]、Tag 657rx、Code 2150171662を常に同義のエラーと扱わず、自分の画面に何が表示されたかを確認します。数値だけからTPM故障、ライセンス重複、GoDaddyの認証不備と判断して設定を変更しないことが大切です。
サポートへ渡す記録例(実際に表示された値を記入)
アプリ:新しいOutlook/クラシックOutlook/Word等
操作:起動/アカウント追加/ライセンス認証
Tag:
Code:
Message:
Timestamp:
Correlation Id:
最初の切り分け:ウェブ版、Outlookだけ、Office全体
| 確認結果 | 次に調べる範囲 |
|---|---|
| 同じアカウントでウェブ版にも入れない | 入力したアカウント・パスワード、MFA、アカウント状態、組織の認証条件 |
| ウェブ版は使えるがOutlookだけ失敗 | Outlookの種類・版、追加するメールアカウント、クラシック版のプロファイル |
| ウェブ版は使えるがWordやExcel等でも失敗 | Microsoft 365サインイン、ライセンス認証、Windowsの認証コンポーネント |
| 同じアカウントで別の許可されたPCは使える | 問題のPC・Windowsユーザー・ネットワークに固有の状態 |
これらは調査の優先順位を決める比較です。ウェブ版が使えるだけで、デスクトップアプリ側のライセンスや組織ポリシーまで正常と確定するわけではありません。組織のアカウントは、管理者が許可した端末と接続環境で試してください。
GoDaddy利用時:メールの資格情報と購入アカウントを区別
Microsoft 365 from GoDaddyを使う場合は、GoDaddyのMicrosoft 365サインイン手順 に従い、Microsoft 365のメールアドレスと、そのメール用のパスワードで試します。GoDaddyの契約管理に使うユーザー名・パスワードではサインインできません。ブラウザーやアプリの自動入力が、別の資格情報を入れていないか確認しましょう。
- まず契約・管理担当から案内されたMicrosoft 365のサインイン先でウェブ版を確認します。
- 同じメールアドレスに個人用と組織用の選択が出る場合、Microsoft 365 from GoDaddyではGoDaddyの案内に従い「職場または学校アカウント」を選びます。
- MFAの要求がある場合は、登録した方法で本人確認を完了します。認証手段が使えない場合は管理担当または契約先へ回復を依頼します。
- GoDaddyの独自ドメインを購入しただけなのか、Microsoft 365 from GoDaddyを契約しているのかも確認します。ドメイン購入先だけでは、メールの認証・サポート窓口は決まりません。
組織用メールが「職場または学校アカウント」と表示されること自体を、Outlookの誤認とは判断しません。利用しているサービスのアカウント種別と一致しているかを確認します。GoDaddyのブランドがある認証画面へ移動したことだけでエラーとは限らず、認証を完了できるかが確認点です。
クラシックOutlook:Officeのアカウントとライセンスを確認
GoDaddyのOutlook for Windowsサインイン対処 は、対象プランのデスクトップアプリ利用、Outlookの版、サインアウト・再サインイン等を案内しています。クラシックOutlookの「ファイル」→「Officeアカウント」で、アプリにサインインしているアカウントとライセンスを確認します。新しいOutlookには、このクラシック版の手順をそのまま当てはめません。
GoDaddyの案内には、別のMicrosoftアカウントでOfficeを使う場合のサインアウト、ライセンスを保持してアカウントを切り替える場合、以前のOfficeアプリ用ライセンスを更新する場合の分岐があります。必要な契約を確認して該当する操作を選び、何度も異なるアカウントで追加を繰り返さないようにします。サインアウトするとOfficeサービスへ再サインインが必要になるため、作業中の文書は保存してください。
契約プランに含まれるデスクトップアプリの権利と、Outlookへ追加するメールアカウントは分けて確認します。複数の契約があるというだけで657rxの原因とは断定できません。必要ならEmail & Office Dashboardと契約資料を管理担当に照合してもらいます。
旧SaRAの代わりに、Get Helpのサインイン診断を使う
Microsoftの現行案内 では、Support and Recovery Assistant(SaRA)はGet Helpに統合されたトラブルシューティングへ置き換えられています。古いSaraSetup.exeを探して実行する手順ではなく、Microsoft 365のトラブルシューティング を利用します。
- 問題が起きるWindows PCで「Get Help(問い合わせ)」アプリを開きます。
- Microsoft 365サインイン診断では、公式案内の検索語「sign in to Microsoft Office」を入力するか、公式ページの開始リンクを使います。
- 画面の質問に実際のアカウント種別・症状に合わせて回答し、検出された項目と提案を確認します。
- サインインの失敗と、サブスクリプションのライセンス認証失敗を区別し、後者なら公式ページのライセンス認証診断を選びます。
診断の結果を保存し、提案した操作を1つずつ行って再現するか確認します。ツールを実行すればすべての657rxを必ず直せる、という保証はありません。改善しなければ、エラー画面の記録と診断結果を次の調査へ引き継ぎます。
Outlookだけ失敗する場合:既存プロファイルを残して比較する
クラシックOutlookのプロファイルは、アカウント、データファイル、設定をまとめたものです。Microsoftの現行プロファイル作成手順 では、Shiftを押しながらOutlookを起動して選択画面を開き、「オプション」→「新規」から別名のプロファイルを作成できます。必要に応じて使用プロファイルを選ぶ設定にし、対象メールアカウントを追加して比較します。
既存プロファイルを最初から削除せず、新しいプロファイルで同じサインインが成功するか確認します。ローカルのPSTやサーバーに同期されていないデータがある場合は、その所在と必要な保存を確認してください。この比較はクラシック版の手順であり、新しいOutlookのアカウント設定と同じものではありません。
コントロールパネルのMailから追加すればModern Authenticationの問題を回避できる、という案内は適切ではありません。MicrosoftのOutlookプロファイル説明 は、Modern Authenticationを必要とするMicrosoft 365・Outlook.com・Exchangeアカウントの追加にMailアプレットを使えないと明記しています。対応するOutlookのアカウント追加画面を使ってください。
Office全体で失敗する場合:Windows認証を症状に合わせて調べる
ウェブ版は使えるのに複数のMicrosoft 365アプリでサインインが失敗する場合は、Windowsの認証コンポーネントも調査対象です。Microsoftの自動認証失敗の文書 は、WAMプラグインのパッケージ情報が不足している特定症状に対する確認・再登録を説明しています。657rxというタグがあるだけで、この原因が確定するわけではありません。
管理者やサポートからパッケージ確認を案内された場合は、問題が起きるWindowsユーザーのPowerShellで次の読み取りコマンドを使い、結果を記録できます。これらはパッケージの登録状態を表示するもので、資格情報の削除や認証の修復を実行するコマンドではありません。出力がない場合も、アカウント種別と適用条件を確認してから公式手順へ進みます。
Get-AppxPackage Microsoft.AAD.BrokerPlugin
Get-AppxPackage Microsoft.Windows.CloudExperienceHost
Microsoft.AAD.BrokerPluginのユーザーフォルダー全体を削除する操作を、657rxの共通対処として行わないでください。パッケージ再登録やOffice認証状態のリセットが必要かは、サポートが診断結果と対象アカウントを照合して判断します。Microsoftは ADALやWAMの無効化をサインイン問題の解決策としてサポートしていない と説明しています。
職場・学校アカウントの切断、資格情報削除は影響を確認してから
Windowsの「設定」→「アカウント」→「職場または学校にアクセスする」では、接続先を確認できます。ただし組織管理に使う接続を切断すると、業務アプリや組織の端末管理・アクセス条件に影響する場合があります。「今回メールに使わない」と感じた接続を一律に切断する手順にはしません。会社・学校のPCは管理担当と接続の目的を確認します。
資格情報マネージャーの項目も、似た名称をすべて削除するのではなく、診断で対象が特定され、再サインイン方法と影響を確認できた場合に公式の該当手順で扱います。個人用Microsoftアカウントと、組織用アカウントでは調査対象が異なります。切断やキャッシュ削除が原因不明のエラーを必ず解消するとは考えないでください。
Modern Authenticationは、管理者が現行設定とログを確認する
Exchange OnlineのMicrosoft文書 は、Modern Authenticationが2017年8月以降は既定で有効と説明しています。一般利用者が657rxを見て、テナント全体の認証設定を切り替えるところから始める必要はありません。GoDaddyの管理画面に必ず同名のトグルがあるという前提も置かず、契約先に現行管理方法を確認します。
管理者は、対応するOutlookの版、アカウント状態、MFA、組織の条件付きアクセス等を、実際の失敗ログに合わせて調査します。Microsoft Entraのサインインログ説明 では、失敗理由、エラーコード、アプリ、リソース、端末等の詳細と、Correlation ID等を確認できます。ローカルのアプリ表示だけでサービス側の失敗原因を推測しないことが大切です。
条件付きアクセスの公式調査手順 では、対象ユーザー・日時・Correlation ID等で失敗イベントを絞り、適用されたポリシーを確認します。ウェブ版とデスクトップ版で結果が違う場合も、利用するアプリや端末条件をログで照合できます。MFAや組織の保護を無効化して回避する案内にはしません。
解決しないときに、サポートへ渡す情報
- 利用アカウントの種類と契約先:個人用/職場・学校用/Microsoft 365 from GoDaddy。
- Windowsの版、Outlookが新しい版かクラシック版か、アプリの版・ビルド。
- エラー画面のTag、Code、Message、Timestamp、Correlation Id。表示される項目をそのまま記録します。
- どの操作で失敗したか、ウェブ版と別の許可されたPCでの結果、Word等でも失敗するか。
- Get Helpの検出結果、実施した操作とその後の変化。
記録は組織の管理担当や契約先の正式なサポート窓口へ共有します。公開フォーラムへ貼る場合はメールアドレスや識別情報を伏せ、パスワード・ワンタイムコードは載せません。再インストールやWindows再設定を検討する場合も、先にこの比較結果と必要なデータ保存を確認すると、原因を絞らずに同じエラーを繰り返す事態を避けやすくなります。

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