Mac版Microsoft Teamsで顔が赤くなる原因と解決策~Appleシリコン対応ガイド

MacでMicrosoft Teamsのビデオ通話を行うときに、なぜか自分の顔が赤く映ってしまう現象にお悩みではないでしょうか。特にM1やM3などのAppleシリコン搭載Macを使っていると、ZoomやGoogle Meetでは問題ないのにTeamsだけ赤みが強くなるという報告が多数見られます。ここでは原因や対処法を分かりやすくご紹介し、Macユーザーが快適にTeamsを使えるようサポートしていきます。

Teams通話で顔が赤く映る原因とは

多くのユーザーは「Mac版Teamsデスクトップアプリを使って通話を開始すると、急に赤みが強くなる」と感じています。これは単なるプレビュー画面だけの問題ではなく、実際に会議参加者からも「顔が赤い」「画面が赤っぽい」と指摘されるケースがあるため、外部にも同様の色味で配信されていることが推測されます。

Mac固有のディスプレイ機能とTeamsアプリの相性

MacではTrue ToneやHDR、Night Shiftなどの表示機能やカラー管理機能が豊富に用意されています。これらがTeamsデスクトップアプリの映像処理と合わず、肌色の部分が極端に補正される可能性があります。たとえば、ユーザーがTrue Toneをオンにしているとディスプレイの色温度が周囲の環境光に合わせて動的に変わり、Teams側がその変化を正しく処理できずに過補正を起こす、というケースが考えられます。

過去のバージョンでも発生していたバグ

Microsoft TeamsはMac向けにも頻繁にアップデートが行われており、過去にもカメラ映像に関する不具合が報告されてきました。特にAppleシリコン搭載Mac向けの最適化が進む過程で、一部のディスプレイプロファイルや特殊な環境設定下で色変化が強調されるバグが断続的に発生していたようです。Microsoft公式コミュニティでも「修正パッチを適用したが一部の環境では完全に解決していない」旨のコメントが散見されます。

実際にどう赤く映っているのか

ユーザーによっては「Teamsアプリのカメラプレビューでは問題ないのに、会議を始めると赤くなる」「Macの内蔵カメラだけでなく外付けWebカメラでも赤い」「他のアプリ(ZoomやFaceTime)では正常」というさまざまな報告があります。実際に他の人の画面から見ても赤い場合と、自分のプレビューだけが赤くなる場合があるため、原因は単一ではなく複数の要因が絡んでいると推測されます。

簡単にできる回避策:Web版Teamsの利用

最も手軽な対処法は、デスクトップアプリを使わずにブラウザ版のTeamsを利用することです。SafariやChrome、Edgeなどでteams.microsoft.comにアクセスし、そこでミーティングに参加すれば、赤み問題が起こらないとの報告が数多く寄せられています。必要な機能がWeb版で十分に賄えるのであれば、これが即効性の高い解決策となります。

Web版のメリットとデメリット

  • メリット:すぐに設定できる、追加ソフトのインストール不要
  • メリット:Teamsデスクトップアプリが抱えるバグの影響を受けにくい
  • デメリット:一部機能(背景の高度なカスタマイズなど)が利用できないことがある
  • デメリット:ブラウザによってはカメラやマイク使用時に追加の許可が必要

ブラウザ版で問題なく色が再現できるなら、社内会議やオンラインイベントなどのシーンで大きく困ることは少ないでしょう。しかし、デスクトップ版固有の機能を使う必要がある場合は、別の対処も検討しましょう。

OBSなどの仮想カメラを活用する方法

より高度な回避策として、OBS(Open Broadcaster Software)などのフリーソフトを使って仮想カメラを作成し、Teamsアプリにそれを入力する方法があります。OBS上でカメラ映像にフィルターをかけて色味を調整すれば、Teamsがどのように映像を扱おうとも、最終的にOBSで補正された映像が送信されるため、赤みを抑えることが可能です。

OBSで色補正を行う手順例

  1. OBSをインストールし起動
  2. 「ソース」にカメラデバイスを追加(Mac内蔵カメラや外付けWebカメラ)
  3. 追加したカメラソースを右クリックし「フィルター」を選択
  4. 「エフェクトフィルター」にある「色補正」を追加
  5. 明るさ、コントラスト、色相、彩度などを調整して赤みを抑える
  6. OBSのメニューから「仮想カメラを開始」または「Start Virtual Camera」ボタンを押す
  7. Teamsの設定で「カメラ」をOBSの仮想カメラに切り替える

色補正フィルターのパラメータ例

下記のようなパラメータを参考に調整してみてください(あくまで一例です)。

パラメータ名推奨設定例調整の目安
明るさ0.00~0.10程度暗い環境ならやや明るめにする。明るい環境なら0に近づける。
コントラスト0.00~0.20程度コントラストが高いと赤みが際立つ場合があるので抑えめに。
色相-0.02~0.02程度赤みが強いなら負の値に、青みが強いなら正の値に調整。
彩度0.80~1.00程度カメラ映像が彩度高めに映る場合は0.8前後まで下げると自然な色合いに。

実際にはMacの環境光やカメラ性能、部屋の照明などによって最適な設定は異なるので、OBSのプレビューを確認しながら微調整してみましょう。

仮想カメラ機能のメリット

  • 自由度の高い色補正が可能
  • Teamsだけでなく、他のWeb会議システムでも同様に使える
  • 画面の一部だけズームインしたり、テキストや画像を重ねるなどの高度な編集ができる

仮想カメラ使用時の注意点

  • Teamsのバージョンによっては仮想カメラが認識されないことがある(最新バージョンを使用する)
  • OBSを起動中はCPUやGPU使用率が上がるため、PCスペックが低いと動作が重くなる場合がある
  • カラープロファイルやTrue Toneの影響を完全に排除できるわけではないので、大きな色ズレがある場合はシステム設定側の見直しも必要

ディスプレイ設定を変更してみる

Macの場合、「システム設定」→「ディスプレイ」からTrue ToneやHDR、Night Shiftなどをオフにして色合いを標準に近づけることで、Teamsの赤みが改善することがあります。これは、Teamsがディスプレイ環境の情報を正しく取得できず、色空間を誤って補正してしまう状況を回避する目的があります。

True Toneをオフにする手順

  1. Appleメニュー(左上のリンゴマーク)→「システム設定」を開く
  2. 「ディスプレイ」を選択
  3. 「True Toneを使用」チェックボックスをオフにする

カラープロファイルを変更する手順

  1. 「システム設定」→「ディスプレイ」
  2. 「カラー」または「カラープロファイル」をクリック
  3. 一覧から別のカラープロファイル(例:sRGB IEC61966-2.1など)を選択

これらの変更により、Mac自体がディスプレイ表示をどのように補正しているかが変わるため、Teamsアプリが取り込む映像も変化します。場合によっては「True Toneをオフにすると目が疲れる」という人もいるので、適宜オン・オフを切り替えながらテストしてみるとよいでしょう。

AppleScriptでTrue Toneを素早く切り替える例

MacのTerminalやAppleScriptを使ってワンタッチでTrue Tone切り替えを行う例を示します。環境によって動作が異なる場合がありますが、一つの参考としてご覧ください。

-- True ToneをトグルするAppleScript(macOSによっては動作しない場合あり)
tell application "System Preferences"
  reveal pane id "com.apple.preference.displays"
end tell
tell application "System Events" to tell process "System Settings"
  set frontmost to true
  try
    click checkbox "True Tone" of window 1
  end try
end tell

このスクリプトはmacOSのバージョンやUIの変更に影響されやすいため、動かなければ最新のUI要素に合わせて修正が必要になります。手動で設定を開くより時短できるメリットもありますが、難しければ「システム設定」から直接オン・オフするほうが確実でしょう。

Teamsアプリの設定項目をチェック

Teamsには映像に関するいくつかの簡易的な調整機能があります。最新のTeams(新UI)であれば、カメラの明るさ自動調整やソフトフォーカス機能のオン・オフを切り替えられます。それらをオフにしたうえで、改めてカメラ映像を確認してみると多少の改善が見込めるかもしれません。

Teamsアプリでの設定例

  1. Teamsの画面右上のプロフィールアイコンをクリックし、「設定」を開く
  2. 「デバイス設定」または「通話設定」でカメラを選択
  3. 「カメラの明るさを自動調整」や「ソフトフォーカス」をオフにする
  4. プレビュー画面を確認

ただし多くのユーザーの報告では、これらの設定だけでは赤み問題が完全には解決しないことが多いです。あくまで部分的な対処と考えてください。

Teamsアプリのアップデートはこまめに行う

Microsoftは継続的にTeamsのバージョンアップを行っており、不具合の修正や新機能の追加が頻繁にリリースされています。カメラ関連の不具合は比較的優先度が高いと見られており、次回以降のアップデートで修正される可能性もあります。以下の手順で最新バージョンのTeamsを維持しましょう。

デスクトップ版Teamsのアップデート手順

  1. Teamsを開く
  2. 右上の「…」メニューやプロフィールアイコンをクリック
  3. 「アップデートの確認」または「Microsoft Teamsについて」を選択
  4. 新しいバージョンがあれば自動的にダウンロード・インストールが始まる

プレビュー版(リリース前機能)への参加

先行してバグ修正を手に入れたい場合、Teamsのプレビュー版を試すことも検討できます。プレビュー版では正式リリース前の機能や修正が含まれることが多い反面、別の予期せぬ不具合が含まれる可能性もあります。使用するかどうかは自己責任で判断しましょう。

その他に考えられる原因と対策

照明環境やホワイトバランスの問題

Teams特有の不具合に注目しがちですが、部屋の照明が赤系統の色温度に偏っている場合や、カメラのホワイトバランスが正しく機能していない場合にも赤みが増すことがあります。Mac内蔵カメラの設定はユーザーが直接調整しにくいので、照明を変えるか、外付けWebカメラの設定を試すと改善するかもしれません。

外付けカメラのファームウェアやドライバ

外付けカメラを使っている場合、カメラ側のファームウェアやドライバが最新でないと色味の制御が不安定になることもあります。メーカーサイトから最新のソフトウェアを入手し、アップデートしてみてください。とくに高性能Webカメラ(例:LogicoolやElgato製)には独自の調整ソフトが用意されていることがあるので、そうしたツールで色補正を行うのも一つの手です。

総合的な対処法とおすすめのアプローチ

Teamsの赤み問題は、単純に「アプリが悪さをしているだけ」とは限らず、環境設定やディスプレイのカラー管理機能、カメラの特性など複数の要素が絡んでいます。まずは下記のようなステップで対処していくとスムーズでしょう。

  1. ブラウザ版Teamsを試す  手早く症状が改善するか確認し、本当にアプリ固有の不具合かどうかを切り分けます。
  2. Macのディスプレイ設定を見直す  True ToneやHDRなどをオフにし、カラープロファイルを標準的なもの(sRGBなど)に切り替えます。
  3. OBSなどで仮想カメラを作り色補正  より細かい調整が必要な場合や、デスクトップ版Teamsをどうしても使わなければならない場合に有効です。
  4. Teamsアプリのアップデートを確認  最新バージョンで不具合が改善している可能性があります。
  5. カメラや照明環境自体の再チェック  照明の色温度やカメラのホワイトバランスを調整できる範囲で見直し、外付けカメラを使う場合はドライバも更新。

これらの対策で大半のケースは緩和または解決に向かうと考えられます。特に、Web版を使うか、ディスプレイ設定の変更で正常化する例が多いようです。

今後のアップデートに期待

Microsoft公式コミュニティを見る限り、Mac版Teamsの赤み問題に対して多くのユーザーが声を上げていることから、Microsoftも認識しています。過去には一部修正パッチがリリースされたものの、完全には解決していない環境も残されています。企業のリモート会議や教育現場など、Teamsを日常的に使う場面はますます増えていますので、早期の恒久対応に期待したいところです。

一方で、Appleシリコン搭載MacのOSアップデート(macOS本体のアップグレードやセキュリティアップデート)によって、OSレベルでカラー処理周りの挙動が変わる可能性もあります。OSが更新されるたびに、Teamsを含めた各種アプリの動作が微妙に変化することがあるので、常にOSもアプリも最新を保っておくことをおすすめします。

まとめ

Mac版のMicrosoft Teamsで顔色が赤く映る問題は、Appleの表示環境とTeamsアプリ側のカラー処理の不一致が主な原因と考えられます。具体的には以下の方法で対処するのが一般的です。

  • ブラウザ版Teamsを活用する
  • OBSなどの仮想カメラを使って色補正する
  • Macのディスプレイ設定でTrue ToneやHDRをオフにする
  • Teamsアプリ内の映像設定をチェックし、最新バージョンにアップデートする

すぐに使える対策はWeb版の利用ですが、デスクトップ版特有の機能が必要な場合はOBSによる仮想カメラやMac側のカラー設定変更を試してください。どんな方法が最適かは環境によって異なるため、複数のやり方を組み合わせて試行錯誤するとよいでしょう。Microsoft側の正式な修正が入るまでの暫定対応にはなりますが、照明やカメラの調整を含めて工夫を重ねれば、かなり自然な色味に近づけることが可能です。どうしても難しいときは社内や会議の相手に「Teamsが赤く映ってしまう不具合がある」と事情を説明して理解してもらうのも手でしょう。

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