Microsoft Teamsで「In this Chat」ウィンドウを非表示にする具体的方法と効率アップのコツ

Microsoft Teamsを使っていると、ふとした拍子に誤ってキーボードショートカットを押してしまい、右側に「In this Chat」ウィンドウが表示されることがあります。普段利用しないパネルが表示されると作業画面が狭くなってしまい、集中力や作業効率に影響を与えるかもしれません。そこで本記事では、「In this Chat」ウィンドウを非表示・削除に近いかたちで扱う方法を詳しく解説するとともに、Teams全体の効率的な使い方についても一緒にご紹介します。より快適なTeamsライフを送れるよう、ぜひ参考にしてみてください。

「In this Chat」ウィンドウとは?概要と表示される仕組み

「In this Chat」ウィンドウは、Microsoft Teamsのチャット画面やチャンネル画面の右側に表示されるパネルの一種です。正式名称がバージョンや言語設定によって「In this Chat」あるいは「Chat/Channel Details」などと表示される場合もあります。主な役割としては以下のようなものが挙げられます。

  • チャット参加者の一覧表示
  • ファイル共有や関連情報の表示
  • 詳細な会話の概要やリンクなどの追加情報

普段は表示されておらず、特定の操作(ショートカットキーやメニュー操作)によって右側にパネルが呼び出されます。一見便利そうではありますが、使わない場面では画面を圧迫する原因にもなるため、不要なときは非表示にして作業領域を広く保つ方が快適です。

誤操作で表示されてしまう原因

多くのユーザーが、わざとではなく「知らないうちに」このパネルを呼び出してしまうケースが見られます。その最も大きな理由はショートカットキーの存在です。特にWindows版のTeamsでは「Alt + P」の組み合わせが「In this Chat」ウィンドウを表示・非表示に切り替える既定のショートカットになっており、誤って押してしまうことが多々あるのです。

ショートカットキーの誤認識が多いパターン

  • Altキーを押したまま、Pキーを押してしまった
  • 日本語入力の変換操作中に指が滑ってしまった
  • 他のソフトと同じ感覚でショートカットを使おうとして、Teams固有のショートカットが動作した

これらのケースで不意にパネルが開いてしまい、「消し方がわからない」「どのボタンを押しても消えない」と戸惑うユーザーが少なくありません。

「In this Chat」ウィンドウを非表示にする基本テクニック

誤って出してしまった「In this Chat」ウィンドウは、実は簡単なショートカットキー操作で消せることがほとんどです。ここでは代表的な方法を中心に解説します。

Windows版: Alt + Pキーによる表示・非表示の切り替え

最も手軽な方法は「Alt + P」を再度押すことです。初めて誤操作によって開いてしまった場合でも、以下の手順で試すと一瞬で閉じられます。

  1. Teamsのメインウィンドウをアクティブにする(クリックなどでフォーカスを合わせる)。
  2. キーボードで「Altキー」を押しながら「Pキー」を押す。
  3. 右側に表示されていたパネルがスライドして消える。

意外と知られていないショートカットですが、Teamsの公式ドキュメントにも記載があることがあります。バージョンアップにより名称が変わる場合もありますが、ショートカットそのものは長い間引き継がれているようです。

ショートカットの競合がある場合

環境によっては、他のアプリケーションや常駐ソフトで「Alt + P」が優先的に使われているケースも稀にあります。その場合、Teams上でこのショートカットが効かないこともあるので、もしうまくいかないときは他の対処法も試してみましょう。また、管理者によってTeamsのキーボードショートカットがカスタマイズされている場合もあるため、会社や組織の設定を確認すると良いでしょう。

macOS版: Alt + Pキーで解消

MacユーザーはWindowsのAltキーに相当する「optionキー」がしばしば使われます。多くのユーザーは「Cmd + P」を試してもうまくいかなかったという報告もありますが、実際はWindows同様に「optionキー + Pキー」(つまり、Alt + P)で非表示にできることが多いようです。

キー配置に注意が必要

  • WindowsのAltキー → macOSのoptionキー
  • WindowsのCtrlキー → macOSのCmdキー(機能的には厳密には異なるが、類似した役割を果たすことも多い)

似ているようで違う部分も多いので、ショートカット入力時には手元のキーボード配置をよく確認するとミスを減らせます。

「In this Chat」ウィンドウを一時的に閉じるその他の方法

ショートカットキー以外にも、マウス操作で閉じたり最小化したりといった対処法が存在します。ここではショートカット以外のオプションを見ていきましょう。

右上の「-」ボタンで最小化する

一部のTeamsバージョンでは、「In this Chat」ウィンドウ右上のタイトルバー付近に最小化ボタン(アイコンがマイナス記号「-」)や省略記号(「…」)が表示されていることがあります。これをクリックすると、ウィンドウを最小化できて右のサイドバーが狭くなり、主なチャット画面に集中しやすくなります。

再度クリックで戻せる

最小化したウィンドウは、同じアイコンや、あるいはサイドバーの一部をクリックすることで再び展開できる場合があります。単純に「操作が見当たらない」と思ったら、最小化ボタンを探してみましょう。

「ドッキング位置」を変更して見えにくくする

Teamsのアップデートや拡張機能によっては、「In this Chat」ウィンドウを完全に非表示にするのではなく、ドッキング位置を上下や別の場所に移動できる機能が提供されている場合があります。ただし、すべてのバージョンや環境で使えるわけではなく、企業内で導入されているTeamsの設定やアプリの追加機能にも依存します。

表示領域を圧迫しないカスタムレイアウト

レイアウトを自由にカスタムできるTeamsアプリや拡張機能を導入している場合、右側だけでなく左や下などに表示を移動できる可能性があります。画面解像度が横長の場合は下にパネルを移動した方が作業しやすいこともあります。もし自社のIT部門やTeams管理者がそのような拡張を導入していれば、問い合わせてみると便利なカスタムレイアウトを教えてもらえるかもしれません。

どうしても閉じない場合の対処法

「Alt + P」を押しても閉じない、右上の「-」ボタンも見当たらないという場合は、Teamsのバージョンや設定によって別の原因があるかもしれません。次の対処法を試してみてください。

Teamsの再起動を試す

一時的な不具合でショートカットの反応がおかしくなっている可能性があります。その場合、一度Teamsを終了してから再度起動すると問題が解消されることが多いです。

再起動手順(Windows版の例)

  1. タスクバーの通知領域にあるTeamsのアイコンを右クリックし、「終了」を選択。
  2. 再度スタートメニューなどからMicrosoft Teamsを起動。
  3. チャット画面を開き、改めて「Alt + P」を試す。

macOSでも同様に、Teamsアプリを終了して再度起動し、ショートカットを試してみると改善するケースがあります。

バージョン更新やアプリのアップデート

古いバージョンのTeamsを使っている場合、ショートカットの割り当てにバグがあったり、UI要素が異なる可能性があります。最新版にアップデートすることで問題が解消する場合があるので、以下の手順で更新をチェックしてみてください。

Teamsのアップデート確認方法(Windows版・macOS版共通)

  1. Teamsアプリ右上のプロフィール画像をクリック。
  2. メニューから「アップデートの確認」を選択。
  3. アップデートがある場合は自動的にダウンロード・インストールが始まる。
  4. アップデート完了後、アプリを再起動して状況を確認。

環境によっては管理者権限や組織ポリシーが必要な場合もあるため、管理者に相談しながら手順を踏むとスムーズです。

Teamsのキーボードショートカット一覧を活用する

「In this Chat」ウィンドウ以外でも、Microsoft Teamsにはさまざまなキーボードショートカットが用意されています。これらを覚えると作業効率が上がる反面、誤操作してしまうリスクも高まります。そこで、まずはTeams内部にある「キーボード ショートカット一覧」を確認すると良いでしょう。

キーボードショートカット一覧の表示方法

Teamsの画面上で「Ctrl + .」または「Ctrl + /」を押すと、ショートカット一覧が表示されるケースがあります(バージョンによって異なる)。ここには以下のような操作がまとめられています。

  • ナビゲーション(チャット、Teams、予定表などを切り替える)
  • メッセージの編集や送信
  • チャットの検索
  • 画面ズーム など

表示された一覧の中に「Alt + P」も含まれているか確認し、誤って押しやすいショートカットがないかチェックしておくと、今後のミスを減らせるでしょう。

参考例: 主なショートカット一覧

操作ショートカット備考
チャットを開くCtrl + 2 (Windows)左メニューの「チャット」に移動
Teams画面に移動Ctrl + 3 (Windows)左メニューの「Teams」に移動
検索バーにフォーカスCtrl + E (Windows)上部の検索バー・コマンドバーに移動
絵文字パネルを開く: (コロン)入力後チャット入力中に使える
In this Chat切り替えAlt + P右サイドパネル(詳細ウィンドウ)表示
ショートカット一覧を開くCtrl + . / Ctrl + /バージョンによって異なる

このようにあらかじめ把握しておけば、不意なショートカット操作を避けやすくなります。誤操作の原因を特定し、根本的に対処するならショートカット一覧の把握が近道です。

仕事効率を高めるTeams活用のコツ

「In this Chat」ウィンドウの非表示・削除をきっかけに、日頃のTeamsの使い方を見直してみるのもおすすめです。操作性やレイアウトに慣れてくると、Teamsは非常に強力なコラボレーションツールになります。以下では、いくつかのポイントを挙げてみます。

不要な通知を整理する

チャットやチャンネル、会議などさまざまな通知が届くと、常に気が散りやすくなり作業効率が下がります。自分の担当外のチャンネルは通知をオフにしたり、プライベートなチャットはミュートにするなど、通知を整理しておくと集中しやすくなります。

通知設定の例

  • 「すべての返信」をオフにして、メンションだけ通知
  • 「チャネルの詳細設定」で特定のチャネルだけ通知オフ
  • バナー通知のオン・オフを使い分け、緊急度の高いものだけ表示

「In this Chat」ウィンドウと同じように、不要な情報にあまり悩まされないようにする設定は意外と重要です。

チャットとチャンネルの使い分け

Teamsには「チャット」と「チャンネル」という2種類のメインなコミュニケーション手段があります。以下のように使い分けると、情報が混乱しにくくなります。

  • チャット: 個人や少人数のグループでのやりとり
  • チャンネル: チーム全体やプロジェクト単位のやりとり

「In this Chat」ウィンドウで表示される情報はチャットやチャンネルの詳細に関連することが多いので、必要な場合だけ使うようにしましょう。

チャンネル運用の一例

  • プロジェクトごとにチャンネルを作成
  • 各チャンネルでトピックごとにスレッドを活用
  • 関係者のみアットメンション(@)で呼び出す

このように整理しておくと、サイドパネルに頼らなくても誰がどの話題に参加しているか把握しやすくなります。

トラブルシューティング: それでも表示が消えない場合

ここまでの手段を講じても消えない場合、Teams自体の不具合、組織のポリシー設定、あるいはカスタムアプリや拡張機能による競合など、複合的な要因が考えられます。最終的にはIT部門やMicrosoft公式のサポートに問い合わせるのが良いでしょう。

サインアウト→サインインのやり直し

Teamsのキャッシュが原因で問題が発生しているケースもあります。一度サインアウトし、再度サインインを行うだけで解消することがあります。

サインアウト手順の例

  1. Teams右上のプロフィールアイコンをクリック。
  2. メニューから「サインアウト」を選択。
  3. アプリがサインアウトし、ログイン画面に戻る。
  4. 再度アカウント情報を入力してサインイン。

この手順でキャッシュがクリアされ、表示バグなどが消える場合があります。

環境依存の特殊設定を確認

企業や組織での利用の場合、独自のTeams管理設定が行われていることがあります。たとえば「In this Chat」ウィンドウを常に表示するようなカスタムポリシーが適用されていると、通常のショートカットでオフにできないこともあります。その際はIT管理者に問い合わせて、自分で設定変更が可能かどうかを確認してみましょう。

まとめ: Teamsの操作を自在にし、快適な作業環境を作ろう

本記事では「In this Chat」ウィンドウを消す・非表示にする方法を中心に、Teamsのショートカット活用術やウィンドウ操作、さらには各種設定を整理するコツについて詳しく解説しました。誤って「Alt + P」などのショートカットを押してしまい、右側に表示されるパネルに悩まされていた方も、これでスムーズに切り替えられるようになるはずです。

Teamsは使いこなすと非常に柔軟で便利なコラボレーションツールです。不要なウィンドウや通知を整理し、必要な情報を的確に表示することで、プロジェクト管理やコミュニケーションの効率が大幅に向上します。ぜひ、これを機にショートカットやレイアウト、通知設定などを一通り見直して、快適なTeamsライフを手に入れてください。

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