Microsoft Teamsを活用していると、チャット画面の右側に表示される「In this chat」ペインが気になる場面はありませんか?特に細かい操作が必要な時や画面を広く使いたい時、素早くペインを非表示にしたいと感じることが多いかもしれません。この記事ではWindowsとMacでの「In this chat」ペインの表示・非表示方法やトラブルシューティング、そして関連するショートカットを詳しく解説します。
Teamsの「In this chat」ペインとは?
「In this chat」ペインは、チャット内でのリンクやピン留めされたメッセージ、検索結果などをまとめて表示するサイドパネルです。ファイルやメッセージを探しやすくするために設計されており、チャット参加者が過去の情報にすばやくアクセスできるのが特徴です。しかしながら、画面をコンパクトに使いたい場合や、別のウィンドウと並行して作業する際にはペインが邪魔になることがあります。そこで、キーボードショートカットを使った素早いオン/オフ切り替え方法や、手動で閉じる手順が重要になってきます。
「In this chat」ペイン表示のメリット
「In this chat」ペインをあえて表示しておくことで、以下のような利点があります。
- 検索やファイルへのアクセスがスムーズ
チャット内でやり取りしたドキュメントやリンクを即座に確認でき、再度共有するときの手間が省けます。 - 関連情報を一つの画面で把握
複数のチャットやタブを行き来する必要がなく、集中して内容を確認できます。 - ピン留めしたメッセージの管理
後で参照したいメッセージをピン留めしておけば、ペイン上で簡単に再訪できるため議事録代わりとしても重宝します。
「In this chat」ペインが邪魔になるケース
一方で、このペインが表示されているとレイアウトが狭くなることも事実です。特に次のような状況では、非表示にして画面を広く使いたいと思うことが多いでしょう。
- 複数人のメッセージが同時に流れてくる活発なチャット
一度に多くのメッセージを確認したい場合、ペインが表示されていると文章の表示領域が減少します。 - 画面サイズが限られたノートPCやタブレット端末
持ち運びやすさを優先したデバイスでは、ディスプレイの解像度が小さいことが多いため、横幅をしっかり確保したい場面が増えます。 - 画面共有やオンライン会議中
Teams会議の画面共有でチャットを映すとき、余計なサイドペインが表示されていると相手側に不要な情報まで見せてしまうことがあります。視認性を高めるために非表示化する方が望ましいケースもあるでしょう。
Windowsで「In this chat」ペインを表示・非表示にする方法
一般的に、Windows OS(特にWindows 10の新しいTeamsクライアント)では、キーボードショートカットとして「Alt + P」が最も知られています。この組み合わせにより、チャット画面右側にある「In this chat」ペインの表示と非表示を切り替えることができます。ただし、この機能が利用できないケースも報告されています。
キーボードショートカットの一覧を確認する
Teamsはバージョンや設定によりショートカットが異なることがあります。もし「Alt + P」が機能しないときには、以下の手順で最新のショートカット一覧を確認してみてください。
- Teamsウィンドウで「Ctrl + >」を入力
画面右側にキーボードショートカットのヘルプが表示されます。 - 「チャット」や「表示/非表示」に関連するキーを探す
表示された一覧の中に「In this chat」あるいは「サイドパネル」に関連する記述があれば確認しましょう。 - Teamsのバージョンを確認する
最新版にアップデートしていない場合、アップデートでショートカットが追加されることもありますので、IT管理者やシステム担当者に確認をとりましょう。
Alt+Pが動作しない場合の対処策
実際に「Alt + P」でペインが閉じないケースも存在します。その場合、手動でアイコンをクリックして閉じる方法が確実です。
- チャット画面右上のアイコンを確認
表示されるアイコンは、右側に分割画面のようなマークがあることが多く、そこをクリックすると「In this chat」ペインを閉じられます。 - 検索アイコンをクリックしてから閉じる
一部の環境では、検索アイコン(虫眼鏡マーク)をクリックすると、「In this chat」相当のペインが別のモードに切り替わり、その後「×」でペイン全体を閉じることができるケースがあります。
以下はWindows環境におけるショートカットと操作を整理した表の例です。
操作内容 | ショートカット | 備考 |
---|---|---|
「In this chat」ペインの表示/非表示 | Alt + P | 新Teamsで有効。バージョンによって無効の可能性あり |
キーボードショートカットのヘルプを開く | Ctrl + > | 一覧に「In this chat」関連が記載されている場合あり |
テーブル操作(別機能) | Ctrl + Alt + – / + | 「In this chat」ペインの表示切替とは無関係なので注意 |
チャット画面の右上アイコンをクリックして閉じる | なし(マウス操作のみ) | 最終手段。アイコンのデザインがバージョンやテーマで変わる場合あり |
ショートカットで解決しない場合のその他アプローチ
- Teamsの再起動: 予期せぬ不具合やキャッシュ問題でショートカットが効かない場合、クライアントを再起動してみると改善する可能性があります。
- Teamsの再インストール: 重大な不具合が疑われるときは、最新バージョンを再インストールしてみましょう。IT管理者に相談して、環境依存の問題がないかを確認することも重要です。
Macで「In this chat」ペインを表示・非表示にする方法
Macの場合はWindowsと同じように「Option + P」で切り替えができるという情報も一部で流布されていますが、実際には機能しないという報告が多いのが現状です。Mac版TeamsはWindows版よりもショートカット対応が遅れるケースや、OS側のショートカットと競合しているケースもあるからです。
Option+Pで動かない場合の回避策
Macで「Option + P」を試してもペインが閉じない場合、次のような代替案を検討してください。
- 虫眼鏡アイコンをクリックし、検索画面を開く
その後、検索画面右上か左上にある「×」を押すとサイドペインそのものが閉じる場合があります。ただし、全てのバージョンで統一されているわけではありません。 - Teamsのキーボードショートカット一覧を再確認
Windows版同様、「Ctrl + >」を試してキーボードショートカット一覧を表示し、「表示/非表示」に該当するコマンドが用意されていないかチェックしましょう。 - 環境設定からTeamsのバージョンを確認
企業の管理者が配信するバージョンやポリシーによっては、機能が制限されていることがあります。正式リリース前のプレビュー版Teamsを利用している場合も同様に制限がある可能性があります。
よくあるMac環境特有の問題
- Optionキーが別のアプリと競合: たとえばMac固有の日本語入力やショートカットがあると、Teamsよりも優先して割り当てられている場合があります。
- fnキーとの併用: 一部のMacキーボードではファンクションキーの動作を切り替える必要があるため、ショートカットに影響が出ることがあります。
その他のショートカットと誤解されやすい操作
ネット上では「Ctrl + Alt + -」や「Ctrl + Alt + +」で「In this chat」が閉じられるという情報を見かけることがあります。しかし、これらはTeams内のテーブル操作に関連するショートカットであり、「In this chat」ペインの表示・非表示には直接関係しません。
同様に、「Ctrl + >」 で出てくるショートカット一覧にも「In this chat」ペインに関するものが載っていなかったり、Windows版とMac版で微妙にショートカットの説明文が異なることもあります。そのため、オンライン上の情報を鵜呑みにするのではなく、自身のTeamsバージョンで試してみることが大切です。
Teamsのバージョンによる違い
MicrosoftはTeamsを頻繁にアップデートしており、特に「New Teams」と呼ばれるプレビュー版や、最新機能を先行的に取り入れるリリースではショートカットやUIが変化する可能性が高いです。バージョンが異なると次のような現象が起きることがあります。
- ショートカットが存在しない/追加されている
古いバージョンではショートカットが無く、更新したら突然使えるようになった例も報告されています。 - UIレイアウトが変化している
ペインを閉じるためのアイコンやボタンが移動しており、過去のドキュメントやブログで紹介されている手順と合わないことがあります。 - 組織の管理ポリシー
会社や組織によっては、ユーザが新機能にアクセスできないよう制限している場合もあります。管理者が承認しないとバージョンアップできないケースや、機能が制限されているケースも考えられます。
実際の利用シナリオと注意点
Teamsの「In this chat」ペインを頻繁に操作するシナリオとしては、ピン留めしたメッセージを素早く参照する、過去の添付ファイルを確認する、チャット内容を検索するなどが挙げられます。特に長期にわたるチャットや複数のチャットをまたいで作業する場合、このペインは重要な情報源となり得ますが、同時に画面の視認性や操作性を損なうリスクもあります。以下の点に注意しながら運用しましょう。
- ペインの使いすぎで混乱しないように
必要のない時は非表示にして、必要になったら表示する運用スタイルを確立すると、視認性が向上して業務効率がアップします。 - ショートカットの変更や上書きに注意
個人のPC環境や他のソフトの設定によっては、Teamsのショートカットが上書きされる可能性があります。特にMacユーザーはシステム設定や他のアプリケーションがOptionキーの動作を上書きしていないかチェックすることをおすすめします。 - 会社規定での操作制限
企業アカウントのTeamsでは、一部の設定やショートカットが管理ポリシーによって制限されている場合があります。意図した動作をしない場合は管理者に相談するのがベストです。 - 新UIでの操作性向上
近年、Microsoftは新しいTeamsのUIに移行しており、応答速度や操作感が向上しているとされています。最新のUIを使用しているかどうかでショートカットの可否が変わることもあるため、バージョンチェックは欠かさずに。 - 画面レイアウトの工夫
Teamsのチャットウィンドウを別ウィンドウにしたり、デュアルモニターで作業するなど、画面レイアウトを工夫することで「In this chat」ペインを常時表示しておいても作業の邪魔にならないケースがあります。マルチモニター環境を使える場合は、サブディスプレイにペインを開いたままにするという方法も検討してみると良いでしょう。
まとめ
Microsoft Teamsの「In this chat」ペインは、情報をまとめて確認できる便利な機能ですが、状況によっては非表示にしたい場面も多いでしょう。Windows環境では「Alt + P」で素早く切り替えられるケースが多いものの、バージョンや設定によっては使えない場合があります。その際はチャット画面右上にある分割画面風のアイコンをクリックし、ペインを閉じる方法をとるのが一般的です。
Mac環境では「Option + P」が噂されているものの、実際に動作しない報告も少なくありません。動かないときは虫眼鏡アイコンを使って切り替えたり、キーボードショートカットヘルプで最新の情報をチェックしたりしましょう。また、TeamsのバージョンによりUIやショートカットの挙動が異なるため、常に最新の状態を保つか、管理者と連携して環境を整備することも大切です。
最終的には、ショートカットが効かない場合でも、右上アイコンから手動で閉じたり、検索画面を開いて「×」ボタンを押したりといった代替策は用意されています。自分の利用しているTeamsのバージョンに合わせて最適な手段を選び、快適なチャット運用を実現していきましょう。今後のアップデートでさらに便利なショートカットが追加される可能性もありますので、こまめにアップデート情報をチェックしてみてください。
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