Teams Plannerを日々のタスク管理に活用していると、いつの間にかタスクが増えすぎて整理が難しくなることがあります。必要のなくなったタスクを一括で削除したいのに、複数のタスクを選択できないと困ってしまいますよね。ここでは、Teams Plannerで複数のタスクをまとめて削除する方法や、一括削除がうまくいかないときの対処法などを詳しく解説します。スムーズにタスクを整理して、仕事の効率化に役立ててください。
Teams Plannerで複数タスクをまとめて削除するメリット
複数タスクを選択して削除する方法を覚えておくと、タスク管理が圧倒的に楽になります。特に、以下のような場面で大いに役立つでしょう。
- 大量の重複タスクが発生してしまった場合
- プロジェクトの変更に伴い、大量の不要タスクが生じた場合
- タスク名やステータスを間違えて大量に作成してしまった場合
もし1つずつ手動で削除していたら多くの時間を割いてしまうため、複数タスクをまとめて削除できる方法をマスターしておくのは大切です。
Teams Plannerでタスクを複数選択・削除する基本手順
Teams Plannerは、Teamsアプリ上やWebブラウザのPlanner画面からアクセスできます。実は、従来のグリッドビューで複数選択をするような方法が見つけにくくなっており、悩む方が増えています。しかし、特定のキー操作とクリックの組み合わせを覚えてしまえば、簡単に複数タスクを選択して一括削除することが可能です。
手順1:Plannerを開く
まず、Teamsアプリ内の「Planner」タブ、またはWebブラウザでPlanner(https://tasks.office.com/ など)を開きます。自分が削除を行いたいプランにアクセスしましょう。
TeamsアプリのPlannerを開く流れ
- Teamsを起動し、目的のチームを選択
- チャンネル(例:General)を開く
- 上部の「+」アイコンからPlannerタブを追加している場合はそれをクリック
- 対象のプランを選択して開く
WebブラウザでPlannerを開く流れ
- ブラウザでMicrosoft 365のポータル(https://portal.office.com/)にサインイン
- アプリ一覧から「Planner」を選択
- 削除したいタスクが含まれるプランを探してクリック
手順2:複数タスクを選択
従来のグリッドビューやチェックボックスが見当たらず、「どうやって複数選択すればいいのか分からない」と思う方もいるかもしれません。キーとなるのは、以下のキー操作です。
操作環境 | キー操作 | 重要なポイント |
---|---|---|
Windows | Ctrl + Alt キーを押しながらタスクのタイトル欄をクリック | 右側の余白ではなく「タイトル列」をクリックすること |
Mac | Cmd + Alt キーを押しながらタスクのタイトル欄をクリック | 環境によって挙動が違う場合あり。バージョンを確認 |
上記のキーを押しっぱなしにした状態で、削除したいタスクのタイトル列をクリックすると、一度に複数のタスクを選択できるはずです。選択がうまく反映されない場合、次の点を再度確認しましょう。
- 本当に「タイトル列」をクリックしているか
- キー操作が正しく押され続けているか
- ブラウザやTeamsアプリのバージョンは最新か
手順3:右クリックで削除を選択
複数のタスクが選択できたら、選択されているタスクの上で右クリックを行い、「Delete selected tasks」や「選択したタスクを削除」をクリックします。すると、「本当に削除してよいですか?」といった確認メッセージが表示される場合があるため、その際は削除を承諾することで、一度に複数のタスクが消えます。
すべてのタスクを一括削除できない理由と対策
Teams Plannerには、残念ながらすべてのタスクを一度に削除するボタンや設定はありません。そのため、大量のタスクをまとめて消したい場合でも、先ほどの複数選択・削除方法をコツコツ使う必要があるのが現状です。どうしても何百件ものタスクを削除しなければいけない時は、以下の工夫も考えてみるとよいでしょう。
方法1:バケットごとに整理する
Plannerではタスクを「バケット」と呼ばれるカテゴリごとに分けて管理できます。以下のステップで、不要なバケットのタスクを一気に処理すると多少作業が楽になります。
- 対象のバケット内のタスクだけに絞り込んで表示
- 前述の複数選択方法(Ctrl+Alt/Cmd+Alt)で一括選択
- 右クリックから削除
もしバケット単位でタスクを使っていない場合は、一時的にタスクを不要なバケットに移動させて、そこから一括選択・削除する方法もあります。
方法2:Power Automateを使う(上級者向け)
Microsoft 365をフル活用している場合、「Power Automate(旧Microsoft Flow)」を使って削除作業を自動化する方法も考えられます。ただし、これは少し技術的ハードルが高いため、スクリプトの知識やMicrosoft Graph APIの利用許可などが必要になる場合があります。もし技術的に可能であれば、Power Automateで不要タスクを抽出し、一括削除するフローを作成するのも一つの選択肢です。
Power Automateを活用するイメージ
- トリガー:特定のプランのタスクが登録または更新されたタイミング
- 条件分岐:タスクのステータスや完了日、タイトルに含まれるキーワードでフィルター
- アクション:不要と判断したタスクを削除
ただし、実装の難易度は高めで、慎重な検討が必要です。
複数タスクが選択できない場合のチェックリスト
実際に試してみたのにタスクが全く複数選択されないというケースがあるかもしれません。その場合は以下の内容を確認してみてください。
現象 | 考えられる原因 | 対処法 |
---|---|---|
複数選択できない | キー操作(Ctrl+Alt/Cmd+Alt)が反映されていない | キーを押すタイミング、押しっぱなしを確認する |
クリックしても選択が外れる | タスクのタイトル以外の空白や別の列をクリック | 必ずタイトル部分をクリックする |
メニューが表示されない | 右クリックが反応していない、あるいは特殊なブラウザ設定 | ブラウザの拡張機能を無効化、または別のブラウザで試す |
そもそもキー操作の説明が見当たらない | MicrosoftのUI変更やバージョン違いの可能性 | TeamsやPlannerを最新バージョンに更新。公式ドキュメントを参照 |
複数のタスクを削除する際の注意点
まとめてタスクを削除できるようになったら、次は不要なトラブルを避けるためにも注意点を把握しておきましょう。
削除できないタスクがある場合
たとえば、タスクを既に完了としてマークしているのにも関わらず削除しようとしても削除ボタンが出ないことがあるなど、環境によって微妙な挙動が起きることがあります。Planner上でのバグやアクセス権の問題の可能性も考えられるため、チームオーナーの権限があるかどうか、権限が制限されていないかを確認してみましょう。
削除の取り消しができない
Plannerには、削除を取り消す「アンドゥ(Undo)」機能が存在しません。一度削除すると復旧は基本的に不可能なため、本当に不要なタスクなのかを事前に再確認することが大切です。万が一、残しておいたほうがよかったタスクを消してしまうと、参照できなくなるリスクがあります。
他のメンバーと連携して削除する
共同作業でPlannerを使用している場合、一方的にタスクを削除すると混乱を招くことがあります。特に大事なタスクまで誤って削除してしまった場合には、大きなトラブルになる可能性も否定できません。削除前に以下のことをチームメンバーと共有しておきましょう。
- 本当に削除が必要なタスクかどうか
- 削除のタイミング(いつタスクを消すか)
- 削除後に参照が必要ないかの最終確認
より効率的にタスク管理するためのコツ
せっかく複数タスクを削除できるようになっても、そもそものタスク管理が煩雑だと、また同じ問題に直面してしまうかもしれません。普段から余計なタスクを作らず、必要なタスクをわかりやすく整理するためのヒントをいくつか紹介します。
バケットやラベルを活用する
タスクを用途別やプロジェクトフェーズ別に「バケット」や「ラベル」で分けておけば、不要なタスクと必要なタスクをスピーディに仕分けしやすくなります。とくにラベルは色分けされるので、視覚的にもわかりやすくおすすめです。
期日と優先度を正しく設定する
タスクに期日(Deadline)と優先度を付与しておくと、要件を満たさなくなったタスクは自然と不要であることに気づきやすくなります。期限切れになったタスクや重要度が低いまま放置されているタスクがあるなら、定期的に削除やアーカイブを検討しておきましょう。
完了タスクのアーカイブや履歴管理
Plannerには完了済みのタスクを表示・非表示にできる機能があります。完了タスクが多すぎると一覧が見づらくなるので、一部を非表示にしておくと現在進行形のタスクだけが見やすくなります。ただし、先述した通り「削除」をしてしまうと完全に消えてしまうので、完了後もしばらく履歴として残しておきたい場合は、削除でなく非表示に留めておくとよいでしょう。
Teams Plannerの今後のアップデートに期待
Teams PlannerはMicrosoft 365の一部として、頻繁に機能追加やUIの変更が行われています。過去には「グリッドビュー」から複数タスクを選択して一括操作できる機能があったため、その名残りで検索しても現在とは違う操作方法がヒットしてしまうケースが多いです。今後のアップデートで再び分かりやすい形で複数タスクの削除機能が搭載される可能性も十分あります。
それまでの間は、紹介したように「Ctrl+Alt(MacならCmd+Alt)を押しながらタイトル欄をクリック」という少し地味な方法で複数選択し、一括削除を行う形がベストでしょう。もし本格的に大規模プロジェクトのタスク管理を行いたいなら、Power Automateや外部ツールとの連携を検討するのも一手です。
まとめ
Plannerのタスクをまとめて削除したいときは、「Ctrl+Alt(またはCmd+Alt)を押しながらタスクのタイトル列をクリック」して複数選択した後に右クリックから削除する、という流れが基本です。多くの方が見落としがちなポイントですが、この操作を覚えるだけでタスク管理の効率は格段に上がります。
また、一度にすべてのタスクを削除する公式な機能は現時点では提供されていないので、大量削除が必要な場合はバケットやラベルでタスクをまとめてから複数選択したり、少々高度な方法ですがPower Automateを利用してフローを組むことも検討してみてください。
不要なタスクが溜まりすぎると、必要な情報が埋もれてしまい、チーム全体の生産性にも影響が出ることがあります。定期的にタスクを見直し、まとめて削除や整理をする習慣を身につけて、Teams Plannerを最大限に活用してみてください。
コメント