Windowsでアクセス権の編集ができない理由を明確に解説|そして編集を可能にする方法

Windowsのアクセス権は非常に分かりにくいです。IT従事者でも理解しているのは少数だと思われます。本記事では、ザックリとアクセス権が編集できない理由を解説します。

目次

アクセス権が編集できないとは?

アクセス権の編集ができないとは、Administrators権限であっても下図のように「許可」のチェックボックスを変更することができません。グレーアウトされていて何もできない状態です。アレ~Administrators権限なのに不思議だな~となるわけです。

アクセス権が編集できない理由

アクセス権が編集できない理由は、Windowsのルールで上位階層から権限が継承される仕組みになっているからです。フォルダやファイルを作成すると必ず上位階層から権限が継承されるので変更することができないわけです。継承についての詳細な説明は以下の記事で行っていますのでご確認ください。

ドライブの最上位の権限を確認すると編集することができます。最上位で設定された権限が下位の階層に継承される構造になっているわけですね。

では、アクセス権を編集するには?

では、アクセス権を編集するにはどのようにすればよいのでしょうか。上の説明を理解している人は分かると思いますが、継承を無効化してあげれば良いのです。

フォルダのプロパティを開き、セキュリティタブへ移動します。右下にある「詳細設定」をクリックします。

下のような画面が立ち上がります。左が継承の有効化状態で右側が無効化状態です。

左下の「継承の無効化」を押下すると継承が無効化されます。逆に「継承の有効化」を押下すると継承が有効化されます。

「継承元」列をご覧ください、継承の有効化状態だと継承元のフォルダパスが表示されます。無効化状態だと「なし」といった表示になります。言うまでもなく最上位階層は継承元「なし」の状態になっています。

何もしなければ継承はデフォルトで「有効化」されています。

継承を無効化していればアクセス権の編集が可能となります。無効化は以下2種類の方法があるので必要に応じて選択してください。上の画面でOKを押下すると以下の2択から1つを選択することになります。

継承の無効化1.継承されたアクセス許可をこのオブジェクトの明示的なアクセス許可に変換します。

継承されて作成されたアクセス権を残したまま「継承を無効化」します。

継承の無効化2.このオブジェクトから継承されたアクセス許可をすべて削除します。

アクセス権を削除した状態で「継承を無効化」します。

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