Windows環境では、グループポリシーという強力な設定管理ツールが存在します。この記事では、グループポリシーを手動で即座に更新するためのコマンド、gpupdate
について詳しく解説します。
目次
基本的な使い方と概要
gpupdate
コマンドは、WindowsのコマンドプロンプトまたはPowerShellで実行できるコマンドです。このコマンドを使用すると、グループポリシーの設定を手動で更新することが可能です。
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gpupdate |
この基本形を実行すると、全てのグループポリシー設定が更新されます。
主要なオプションとその解説
/Target:{Computer | User}
このオプションを使用すると、コンピュータまたはユーザー設定だけを更新できます。
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gpupdate /Target:Computer gpupdate /Target:User |
/Force
このオプションを指定すると、設定が変更されていなくても強制的に更新します。
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gpupdate /Force |
/Wait:時間(秒)
設定の更新が終了するまでの最大待機時間(秒)を指定します。
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gpupdate /Wait:30 |
/Logoff
ポリシーの更新後、必要であればログオフします。
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gpupdate /Logoff |
/Boot
ポリシーの更新後、必要であればコンピュータを再起動します。
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gpupdate /Boot |
/Sync
最初のバックグラウンド更新として即座にポリシーを適用します。
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gpupdate /Sync |
具体的な使用例
状況1: 全てのポリシーを更新する
- コマンドプロンプトを開きます。
gpupdate
を実行します。
状況2: コンピュータのポリシーのみを強制更新
- コマンドプロンプトを開きます。
gpupdate /Target:Computer /Force
を実行します。
状況3: ユーザーのポリシーを30秒以内に更新
- コマンドプロンプトを開きます。
gpupdate /Target:User /Wait:30
を実行します。
まとめ
gpupdate
コマンドはWindowsのグループポリシーを効率的に管理するために非常に便利です。オプションを正しく使用することで、特定の設定だけを狙って更新することも可能です。この記事で学んだ知識を基に、ぜひgpupdate
コマンドを使いこなしてください。
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