Windowsでシステムファイルの健全性を確認したい場合、sfc
(System File Checker)コマンドが一般的な選択肢です。この記事では、sfc
コマンドの各オプションを詳しく解説し、それぞれのオプションがどのような状況で使用されるのか具体例も紹介します。
目次
基本構文と概要
sfc
コマンドの基本的な構文は以下の通りです。
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sfc [オプション] |
このコマンドは管理者権限での実行が必要です。そのため、コマンドプロンプトを「管理者として実行」する必要があります。
各オプションの解説
/SCANNOW
このオプションは、すべての保護されたシステムファイルをスキャンし、問題があれば修復します。
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sfc /SCANNOW |
/VERIFYONLY
このオプションは、システムファイルをスキャンして問題を報告しますが、修復は行いません。
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sfc /VERIFYONLY |
/SCANFILE
このオプションを用いると、指定したファイルのみをスキャンします。
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sfc /SCANFILE=path\filename |
/VERIFYFILE
指定したファイルをスキャンして問題を報告しますが、修復は行いません。
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sfc /VERIFYFILE=path\filename |
/OFFBOOTDIR
このオプションで、オフラインでのブートディレクトリを指定します。
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sfc /OFFBOOTDIR=c:\ |
/OFFWINDIR
オフラインでのWindowsディレクトリを指定します。
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sfc /OFFWINDIR=c:\windows |
具体的な使用例
状況1:全体的なシステムファイルの健全性をチェック
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sfc /SCANNOW |
状況2:特定のファイルだけをチェック
例えば、explorer.exe
の健全性を確認したい場合。
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sfc /SCANFILE=C:\Windows\system32\explorer.exe |
状況3:オフラインでのスキャン
Windowsが起動しない状態で、外部メディアからシステムをスキャンする場合。
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sfc /OFFBOOTDIR=d:\ /OFFWINDIR=d:\windows |
まとめ
sfc
コマンドは、Windowsのシステムファイルが正常に動作しているかを確認し、必要な場合は修復するための非常に重要なツールです。この記事で解説した各オプションを理解し、実践的な状況で使いこなせるようになることで、Windows環境をより安全、かつ快適に保つことができます。
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