Windows Server:データ重複除去のインストールと設定方法(ファイルサーバの容量を大幅削減可能)

Windows Serverにはデータ重複除去という標準機能があります。データ重複除去は簡単に説明するとファイルサーバ等に保存してある重複したデータを単一データと見なして容量を削減してくれる機能です。

本記事では、データ重複除去のインストール方法と設定方法について解説します。

目次

データ重複除去のインストール

ファイルサーバ機能が有効になっている前提で話を進めます。

サーバーマネージャーを開きます。右上の管理から「役割と機能の追加」を選択します。

次へ

インストールの種類では、「役割ベースまたは機能ベースのインストール」を選択して次へ

対象サーバーの選択では、対象のサーバーを選択して次へ

役割と機能の追加ウィザードでは、データ重複除去にチェックを入れる

・ファイルサービスと記憶域サービス
・・ファイルサービスおよびiSCSIサービス
・・・データ重複除去

機能の選択は次へ

インストールオプションの確認では、「必要に応じて対象サーバーを自動的に再起動する」にチェックを入れて「インストール」をクリック

インストールが開始される

完了です。再起動してください。

データ重複除去の設定

サーバーマネージャーからデータ重複除去を行いたいディスクを右クリックして、「データ重複除去」の構成を選択します。

・サーバーマネージャー
・・ファイルサービスと記憶領域サービス
・・・ボリューム
・・・・ディスク

項目:データ重複除去
検証では、ファイルサーバーでデータ重複除去を行うので「汎用ファイルサーバー」を選択します。

項目:次の期間経過したファイルを重複除去の対象とする
3と記入すると、3日経過したファイルがデータ重複除去の対象となります。検証では、直ぐに結果を見たいので0と記入しています。

項目:データ重複除去から除外する…以下
データ重複除去の除外設定です。フォルダや拡張子単位で設定が可能です。

項目:重複除去スケジュール
クリックしてください

項目:バックグラウンドの最適化を有効にする
チェックを入れておきましょう。サーバーパフォーマンスに影響がでなくなります。

項目:スループットの最適化を有効にする
データ重複除去をする日時を指定可能です。

データ重複除去の検証

直ちに実行するには、タスクスケジュールのBackgroundOptimizationを右クリックから実行してください。

・コンピュータの管理
・・システムツール
・・・タスクスケジュール
・・・・タスクスケジューラライブラリ
・・・・・Microsoft
・・・・・・Windows
・・・・・・・Deduplication

下は実行された後の結果です。43%ものデータが除去されています。100GBのファイルサーバなら43GBになるということです。ただし、重複データが少ないと除去率も少なくなります。ファイルサーバの利用環境に依存しますね。

地味な機能ですが、使いこなせれば最高かもしれません。

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