WindowsのDeviceSetupManagerが大量のEvent ID 131エラーを連発…原因と対策を徹底解説

最近、Windowsのイベントビューアを開くたびに「Event ID 131」のエラーや警告が山のように並んでいて、なんだかパソコンに大きな問題が起きているのでは…と不安に感じた経験はありませんか。今回は、その原因と具体的な解消法をやさしく解説していきます。

はじめに:Event ID 131エラーの概要

Windowsのイベントビューアで報告される「Event ID 131」は、DeviceSetupManagerがデバイス メタデータを取得しようとした際にサーバーから正常な応答が得られず、エラー扱いになってしまう現象です。特に次のような文言が多数記録されるケースがあります。

表示されるエラー例

・Metadata staging failed, result=0x80072EFE
・Metadata staging failed, result=0x80072F78
・Metadata staging failed, result=0x80070490
・A connection to the Windows Update service could not be established.
・A connection to the Windows Metadata and Internet Services (WMIS) could not be established.

よくある誤解

エラー内容の一部に「ネットワークが切断されている」といった文言があっても、実際にはインターネット接続が問題なく利用できているケースが多々あります。あくまでメタデータサーバーとの通信が正常に行えず、Windowsが「ネットワークが繋がっていないのでは」と誤検出してしまうことが主な原因となります。

私も「イベントビューアに赤いエラーが大量に出ていて怖い…」と思い、ネットワーク設定を色々見直しましたが、実際にはネットは普通に使えていました。そこで詳しく調べたら、メタデータサーバーの問題であることを知って安心しました。

エラーの主な原因

1. デバイス メタデータ用のURLが不通

DeviceSetupManagerは、特定のURL(レジストリで管理されています)を介してデバイスのアイコン情報や詳細情報を自動で取得しようとします。ところが、Microsoft側のサーバーが応答しない・エラーを返す・アクセス不能などの状態が続いており、クライアント側でリトライが繰り返されます。

2. エラーコードの意味

下記のエラーコードが多く報告されています。

Error CodeDescriptionTypical Cause
0x80072EFEWININET_E_CONNECTION_ABORTEDサーバーとの通信が途中で切断された
0x80072F78WININET_E_INVALID_SERVER_RESPONSEサーバー側の応答が無効あるいは不正
0x80070490ERROR_NOT_FOUND要求されたデータが見つからない

どれもクライアント側(ユーザーのPC)の問題というより、サーバー側で想定通りの応答が返ってきていないことを示唆している場合が多いのが特徴です。

3. 実際のネットワーク切断ではない

エラー文面だけを見ると「インターネットに繋がっていない」と思われがちですが、多くの場合はインターネットブラウザで普通にWebサイトが開けるなど、通常のネット利用に問題はありません。これにより余計混乱を招きがちです。

具体的な解決策

1. メタデータの自動取得機能を無効化する

実際にはサーバー側の問題が続いているため、ユーザー側で恒久的な対策を講じるのは難しいのが現状です。そこで、エラーの氾濫を抑えるために「デバイス メタデータの自動取得」をオフにする方法がよく推奨されます。

手順例 (Windowsの設定から)

1. 設定を開き、システム→バージョン情報(または詳細情報・Aboutなど)へ進む
2. システムの詳細設定を開き、ハードウェアタブを選択
3. デバイスのインストール設定をクリック
4. いいえ(デバイスが正しく機能しない可能性があります)を選んで保存

手順例 (レジストリから)

1. regeditを開き、以下のキーを探す
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\WINEVT\Channels\Microsoft-Windows-DeviceSetupManager\Admin
“Enabled”=dword:00000000
→ イベントログチャネルを無効化
2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Device Metadata
“PreventDeviceMetadataFromNetwork”=dword:00000001
→ デバイスメタデータのネットワーク取得を禁止

ログの氾濫が収まり、頻繁に赤いエラーが並ぶストレスから解放されます。

新規デバイスのアイコンや情報が自動取得されなくなるため、必要に応じて手動でドライバーをインストールする手間が増えます。

2. ドライバー更新の検討

一部の環境では、古いドライバー(特にグラフィック関連)を最新バージョンに更新することでエラーが一時的に止む例も報告されています。ただし、根本的にはサーバー応答が改善されなければ再発する可能性がある点に注意しましょう。

3. フィードバックを送る

MicrosoftのフィードバックHubを通じて、問題の状況や再現性を報告するのも手です。既に同じような不具合報告が多く寄せられていますが、投票数やコメントが増えるほど対策の優先度が上がる可能性があります。

実際に私もフィードバックHubから同様の問題を報告しました。すると、同じ問題を抱えているユーザーが多いことを知り、設定を変えていったらかなり快適になりましたよ。

まとめ

イベントログの大量エラーに惑わされない

パソコンの実ネットワークが完全に切断されているわけではなく、メタデータ取得先のサーバーが安定していないことが主な原因です。多くの場合、通常のWeb閲覧やソフトウェアのダウンロードに問題がないので、過度に不安になる必要はありません。

必要に応じて手動でドライバーを入手

メタデータ更新をオフにするとイベントログのエラーは抑えられますが、今後新たに追加したデバイス情報が自動では取得されなくなります。そのため、デバイスの公式サイトやメーカーのサポートページを活用し、ドライバーを手動でダウンロードする方法を把握しておくと安心です。

Microsoftへの連絡でより良い環境に

根本的なサーバー側の修正がいつ完了するかは不明ですが、多くのユーザーがフィードバックを送ることで状況が変わる可能性はあります。時間はかかるかもしれませんが、使いやすいWindows環境に少しでも近づくよう、声を上げ続けることも大切です。

私の知人も同じエラーに悩まされましたが、デバイス メタデータの取得をオフにしてからは「あんなに悩んでたのがウソみたい」と笑ってました。それ以来、ログがスッキリして快適だそうです。

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