Xboxコントローラー使用時の自動スクリーンショットを完全無効化する方法【Game Bar設定のコツ】

ゲームをより快適に楽しむためにXboxコントローラーを利用している方は多いですが、何気なくボタンを押した際に自動でスクリーンショットが撮影されると少々煩わしいもの。ここでは、WindowsのGame Bar機能を無効化し、スムーズなプレイを実現する方法を徹底解説します。

Xboxコントローラーで不要なスクリーンショットが撮られる原因

XboxコントローラーをWindows PCに接続していると、特定のボタンが押されたタイミングでGame Barの機能が自動的に作動し、スクリーンショットが撮影されてしまうことがあります。これはWindows 10やWindows 11に標準搭載されている「Xbox Game Bar」の機能によるもので、デフォルト設定ではコントローラー操作によるショートカットが有効になっています。
そのため、意図せずボタンを押してしまうと、ゲームの画面を撮影するスクリーンショット機能が起動してしまうわけです。ゲーム中は集中していることが多いため、いちいち不要な画像ファイルが生成されるのはストレスの原因になります。そこで、以下ではこの「Xbox Game Bar」を無効化する代表的な3つの方法と、より詳細な手順やトラブル対策を紹介していきます。

方法1: Windowsの設定からGame Barを無効にする

Windowsの設定を使ってGame Barを簡単にオフにする方法です。Game Barをまったく使わない方には、まずこの設定を試してみるのがおすすめです。Windows 10とWindows 11ではメニュー構成がやや異なることがありますが、基本的な流れは共通しています。

1. 設定アプリを開く

Windowsキー + I を同時に押すか、スタートメニューから「設定」を選択して起動します。ここでは例としてWindows 11をベースに説明しますが、Windows 10でも同様の手順で進められます。

2. 「ゲーム」の設定を開く

「設定」の画面が表示されたら、「ゲーム」をクリックします。Windows 11では左のメニューに「ゲーム」がある場合が多いです。Windows 10の場合は「ゲーム」のアイコンもしくは文字をクリックすると「Xbox Game Bar」「キャプチャ」「ゲームモード」といった項目が表示されるでしょう。

3. 「Xbox Game Bar」をオフにする

「Xbox Game Bar」を選択し、「Xbox Game Barを開くためにこのボタンを使用する」というスイッチをオフにします。これにより、ショートカットキー(通常はWindowsキー + G)でゲームバーを起動しようとしても機能しなくなります。

4. コントローラーのショートカットを無効化できているか確認

一部の環境では、ゲームバー自体をオフにしても、コントローラーからのショートカット操作だけが残ってしまうケースがあります。設定の「コントローラー」や「ショートカット」などの項目でコントローラーによる操作が無効化されているかを確認しましょう。
Windows 10の場合、「設定」→「ゲーム」→「Xbox Game Bar」で「コントローラーを使ってGame Barを開く」のチェックを外しておくと安全です。これを行うことで、Xboxボタンを押したときに起きる誤作動を防げる場合があります。

方法2: レジストリを編集して無効化する

Windowsの設定からGame Barを無効化しても思うように動作しない場合は、レジストリエディタを使ってより直接的に機能を抑止する方法があります。レジストリの編集は強力ですが、操作を誤るとシステムが不安定になる可能性もあるため、慎重に行いましょう。

1. レジストリエディタを開く

  1. Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
  2. 「名前」欄にregeditと入力し、Enterキーを押します。
  3. ユーザーアカウント制御(UAC)の警告が出る場合は「はい」をクリックして進みます。

2. 該当のレジストリキーへ移動

レジストリエディタが起動したら、以下のパスに移動します。
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\GameDVR
「GameDVR」というキーが表示されない場合は、インストール状況やWindowsのバージョンによっては別の位置に存在するか、未作成の場合もあります。その際は、手動でキーを作成することも可能です。

3. 値の変更 (GameDVR設定の無効化)

  • 右ペインにある「AppCaptureEnabled」というDWORD値を見つけ、ダブルクリックして値を0に変更します。
  • 同じく「ScreenshotEnabled」というDWORD値がある場合は、こちらも0に変更しましょう。

これでWindowsのゲームキャプチャ機能やスクリーンショット機能が無効化されます。変更後はPCを再起動して設定を反映させると、より確実です。

4. レジストリ編集のバックアップの取り方

レジストリを編集する前にバックアップを取っておくのが望ましいです。レジストリエディタを開いた状態で、メニューの「ファイル」→「エクスポート」を選択し、保存場所とファイル名を指定してレジストリファイルを作成します。後で不具合が出た場合、このファイルをダブルクリックしてレジストリ情報を復元できます。

方法3: Xbox Game Bar自体をアンインストールする

「Game Bar自体を全く使わない」「設定でオフにするだけでは不安」という方は、アプリをアンインストールしてしまう方法もあります。Windows 10/11では、Game Bar機能をストアアプリとして扱っているため、PowerShellのコマンドを使って削除可能です。

1. PowerShell(管理者権限)を起動

  1. スタートボタンを右クリックします。
  2. 表示されたメニューから「Windows PowerShell(管理者)」または「Windows ターミナル(管理者)」を選択します。
  3. UACの警告が出る場合は「はい」をクリックし、管理者権限で起動します。

2. アンインストールコマンドを実行

以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。

Get-AppxPackage Microsoft.XboxGamingOverlay | Remove-AppxPackage

これにより、Xbox Game Barがシステムから削除されます。アンインストール後は、コントローラーのボタンを押してもGame Bar関連の機能が起動しなくなります。

3. 再インストールはMicrosoft Storeから

将来的に「やはりGame Barを使いたい」という状況になったら、Microsoft Storeから「Xbox Game Bar」を検索・再インストールできます。削除したことによるリスクはほとんどありませんが、他のXbox関連アプリとの互換性を気にする方は注意しましょう。

トラブルシューティングとその他の対策

上記の3つの方法を試してもスクリーンショットが依然として撮られるケースでは、別のアプリケーションやゲーム側の設定によってショートカットが競合している可能性があります。たとえば、Steamの「ビッグピクチャモード」設定でXboxコントローラーのボタンにスクリーンショット機能が割り当てられている場合があります。Game Barの無効化だけで解決しない場合は、以下の項目も確認してみましょう。

1. Steamの設定を確認

  • Steamクライアントを開き、「設定」→「コントローラー」→「ビッグピクチャモード構成」などを確認します。
  • 「スクリーンショット」や「その他の機能」にコントローラーのボタンが割り当たっていないかチェックしましょう。

2. ゲーム内の設定を確認

一部のゲームソフト自体がコントローラー操作でスクリーンショットを撮影する機能を備えていることがあります。ゲーム内の「コントローラー設定」や「キーコンフィグ」を見直してみてください。

3. 他のキャプチャソフトを停止

NVIDIAのGeForce ExperienceやAMDのRadeon Softwareなど、グラフィックドライバが提供するキャプチャ機能が意図せず作動している可能性があります。それぞれの設定画面から、コントローラー入力によるスクリーンショット機能が有効になっていないか確認し、必要に応じて無効化するとよいでしょう。

さらに踏み込んだ対策: Group Policy Editorの活用(Pro/Enterprise向け)

Windows ProやEnterpriseエディションを使用している場合は、グループポリシーエディタ( gpedit.msc )を利用して、Xbox Game Bar関連の機能をより制御できる場合があります。ただし、Homeエディションには標準でグループポリシーエディタが備わっていないため、利用できない可能性がある点に注意してください。

1. Group Policy Editorを起動

  1. Windowsキー + R を押し、「gpedit.msc」と入力します。
  2. Enterキーを押すと、ローカルグループポリシーエディタが起動します。

2. 該当ポリシーの編集

  1. 「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windows コンポーネント」→「Windows Game Recording and Broadcasting」へ進みます。
  2. 「Enables or disables Windows Game Recording and Broadcasting(Windowsのゲーム録画およびブロードキャストを有効または無効にする)」といったポリシーを「無効」に設定します。

この設定により、Windows自体がゲーム録画やスクリーンショット機能を受け付けなくなるため、コントローラーによる誤作動も防ぎやすくなります。

おすすめの運用方法

普段からXbox Game Barを全く使わない場合は、「方法3」のようにアンインストールしてしまうのが最もトラブルが少ないです。もし一時的に使う場合があるのであれば、「方法1」でシンプルにオフにしておいて、必要に応じてオンに戻すようにすると便利です。
また、レジストリやグループポリシーを触る方法はPCに慣れている方であれば問題ありませんが、操作を誤ると意図しない挙動になるリスクもあるため、最初は「設定アプリ」からの変更を試すのが無難でしょう。

対策の効果検証方法

設定を変更したら、実際にXboxコントローラーを使ってボタンを押してみてスクリーンショットが撮影されないかをチェックします。例えば、ゲームを起動して以下の操作を試してみましょう。

  1. Xboxボタンを押してみる。
  2. ゲーム画面に特定の「スクリーンショットを撮る」などの通知が出ないか確認。
  3. 「ビデオキャプチャが開始されました」等のメッセージが表示されないかチェック。

もし上記のような通知やスクリーンショットが撮られるようであれば、設定が正しく反映されていない可能性があります。もう一度Windowsの設定やレジストリ、PowerShellのコマンド履歴を確認してみてください。

まとめ

Xboxコントローラーでゲームを楽しむ際に不要なスクリーンショットが撮影される問題は、Game Barの設定をオフにしたり、レジストリを変更したり、場合によってはGame Barをアンインストールすることで解決できます。誤ってスクリーンショットが撮られ続けると、ストレージ容量を消費するだけでなく、煩わしさも感じるものです。
自分の環境や使い方に合わせて、最適な方法を選んでみてください。特に、Game Barをまったく利用しない人にとってはアンインストールが最も手軽で確実な対策と言えるでしょう。また、レジストリ編集やグループポリシーによる管理は、一括して機能を無効化したい場合に有効です。いずれの方法を選ぶにしても、操作を行う前にバックアップや設定の確認を怠らず、トラブルを最小限に抑えるよう心がけてください。

コメント

コメントする