フォルダに設定された画像を「フォト」アプリで表示させたいことがあります。特に音楽のアルバムフォルダの画像をWindows Media Player (WMP)のアルバムアートに反映させたい場合、その手順を知っておくことが重要です。本記事では、画像ファイルの場所の確認からWMPとの連携までの方法を解説します。
「フォト」アプリでの表示
「フォト」アプリでは、ミュージックライブラリのアートワークを直接表示・編集することはできません。「フォト」アプリはピクチャフォルダにある画像ファイルのみを表示対象としています。したがって、音楽のアルバムフォルダに設定された画像を「フォト」アプリで表示するには、まずその画像ファイルをピクチャフォルダにコピーする必要があります。
画像ファイルの場所の確認方法
音楽アルバムフォルダに設定された画像ファイルを見つけるには、Windows Explorerで隠しファイルやシステムファイルを表示する必要があります。以下の手順で確認できます。
- Windows Explorerを開きます。
- メニューから「表示」タブを選択し、「オプション」をクリックします。
- 「フォルダーオプション」ウィンドウで「表示」タブを選択します。
- 「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない」のチェックを外し、「隠しファイル、隠しフォルダ、および隠しドライブを表示する」を選択します。
- 警告メッセージに注意しながら「適用」をクリックします。
これで、フォルダ内の隠しファイル(通常はfolder.jpg
やAlbumArtSmall.jpg
など)が表示されるようになります。また、desktop.ini
ファイルにカスタマイズ情報が含まれていることがあるので、それも確認してください。
WMPとの連携
Windows Media Player (WMP)とフォルダ画像の連携について説明します。WMPでアルバムアートを設定することで、その画像がフォルダのサムネイルにも反映されることがあります。
WMPでアルバムアートを設定する方法:
- WMPを開き、音楽ライブラリから該当するアルバムを右クリックします。
- 「アルバム情報の編集」を選択し、アルバムアートの場所に適切な画像ファイルをドラッグアンドドロップします。
- これで、WMPのアルバムアートが更新され、フォルダのサムネイルにも反映される場合があります。
エクスプローラーで確認する:
- エクスプローラーで音楽アルバムフォルダを開き、大アイコン表示にします。
- 正しく設定された場合、フォルダのサムネイルにWMPで設定したアルバムアートが表示されます。
トラブルシューティング:
- もし反映されない場合、エクスプローラーを再起動するか、PCを再起動してみてください。
- また、フォルダに
folder.jpg
やAlbumArtSmall.jpg
といった画像ファイルが存在するか確認し、必要であればこれらのファイルを手動で追加してください。
WMPでのアルバムアート設定はフォルダの見た目を整えるだけでなく、音楽ライブラリをより使いやすくするための重要なステップです。
インターネット検索の活用
失われた画像を再取得するためには、インターネット検索を活用するのが効率的です。以下の手順で目的の画像を探すことができます。
検索エンジンの利用:
- GoogleやBingなどの検索エンジンを利用します。
- アルバム名、アーティスト名、アルバムのリリース年などのキーワードを入力し、画像検索を行います。
具体的な検索キーワードの例:
- 「[アーティスト名] [アルバム名] cover art」
- 「[アーティスト名] [アルバム名] album art」
- 「[アーティスト名] [アルバム名] 高解像度 画像」
画像のダウンロード:
- 見つかった画像の中から目的に合うものを選び、右クリックして「画像を保存」を選択します。
- 保存場所はピクチャフォルダや音楽フォルダに設定すると便利です。
画像の確認:
- ダウンロードした画像が必要な解像度や品質を満たしているか確認します。
- 必要に応じて画像編集ソフトでサイズや品質を調整します。
インターネット検索を利用することで、失われたアルバムアートを迅速に再取得し、WMPや「フォト」アプリでの表示に活用することができます。
保護されたオペレーティングシステムファイルの表示方法
保護されたオペレーティングシステムファイルを表示することで、音楽アルバムフォルダに隠された画像ファイルを確認できるようになります。この設定変更は慎重に行う必要がありますが、以下の手順で簡単に行えます。
フォルダーオプションを開く:
- Windows Explorer(エクスプローラー)を開きます。
- メニューから「表示」タブをクリックし、「オプション」を選択します。
フォルダーオプションの設定を変更する:
- 「フォルダーオプション」ウィンドウが開いたら、「表示」タブを選択します。
- 「詳細設定」のリストから「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない」のチェックを外します。
- このとき、警告メッセージが表示されますが、注意して「はい」を選択します。
- 次に、「隠しファイル、隠しフォルダ、および隠しドライブを表示する」を選択します。
変更を適用する:
- 「適用」ボタンをクリックし、設定を保存します。
- 「OK」をクリックして「フォルダーオプション」ウィンドウを閉じます。
フォルダー内の画像ファイルを確認する:
- 設定を変更すると、隠しファイルやシステムファイルが表示されるようになります。
- 音楽アルバムフォルダを再度開き、
folder.jpg
やAlbumArtSmall.jpg
などの画像ファイルを確認します。 - また、
desktop.ini
ファイルにもカスタマイズ情報が含まれている場合があるので、テキストエディタで内容を確認することもできます。
この設定変更により、普段は見えない重要なファイルを確認することができ、目的の画像ファイルを見つけ出すことが可能になります。変更後は、再び設定を元に戻すことをお勧めします。
追加のアドバイス
フォルダ画像の表示とWMPのアルバムアート設定に関する作業をスムーズに進めるための追加のアドバイスを以下に示します。
予備のローカル管理者アカウントを作成:
- システムに予備のローカル管理者アカウントを作成しておくと、万が一トラブルが発生した場合に復旧が容易になります。
- [スタート]メニューから「設定」→「アカウント」→「家族とその他のユーザー」→「その他のユーザーをこのPCに追加」を選択し、管理者権限を持つ新しいアカウントを作成します。
Microsoftアカウントの回復用コードを取得し保存:
- Microsoftアカウントの回復用コードを取得して安全な場所に保存しておくと、アカウントへのアクセスが失われた場合に役立ちます。
- Microsoftアカウントのセキュリティページにアクセスし、「アカウントのセキュリティ」→「アカウントの回復用コードを取得」を選択します。
デバイスの暗号化やBitLockerの回復キーを取得保存:
- デバイスの暗号化やBitLockerを使用している場合、回復キーを取得し保存しておくことが重要です。
- [スタート]メニューから「設定」→「更新とセキュリティ」→「デバイスの暗号化」または「BitLocker」→「回復キーの管理」を選択します。
バックアップの実施:
- 重要なデータは定期的にバックアップを行いましょう。外付けハードドライブやクラウドストレージを利用してデータを安全に保管します。
- [スタート]メニューから「設定」→「更新とセキュリティ」→「バックアップ」→「ドライブの追加」を選択し、バックアップドライブを設定します。
これらの追加のアドバイスを実行することで、システムの安全性と復旧能力が向上し、安心して作業を進めることができます。
まとめ
フォルダに設定された画像を「フォト」アプリで表示し、Windows Media Player (WMP)のアルバムアートに反映させる方法について解説しました。画像ファイルの場所の確認方法、WMPとの連携、インターネット検索の活用、保護されたオペレーティングシステムファイルの表示方法、そして作業を円滑に進めるための追加のアドバイスを提供しました。これらの手順とアドバイスに従うことで、フォルダ画像の表示とアルバムアートの設定をスムーズに行えるでしょう。
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