PowerShellのCopy-Itemコマンドを用いると、ファイルやディレクトリ（フォルダ）を簡単にコピーすることができます。この記事では、Copy-Itemコマンドの基本的な使い方から、5つの具体的な利用例について詳しく解説します。
Copy-Itemとは？
Copy-Itemコマンドは、指定したファイルやディレクトリを新しい場所にコピーします。このコマンドは、バッチ処理やスクリプトでよく使用されるほか、日常的なファイル管理にも便利です。
基本的な使い方
最も基本的な形式は以下のようになります。
Copy-Item [コピー元のパス] -Destination [コピー先のパス]このコマンドを使用すると、指定したコピー元からコピー先にアイテムがコピーされます。
具体的な利用例
1. シングルファイルのコピー
コード
Copy-Item C:\example\source.txt -Destination C:\example\destination.txt説明
このコマンドで、C:\example\source.txtファイルがC:\example\destination.txtとしてコピーされます。
利用シーン
単一のファイルをバックアップする、または新しい場所に移動する際に使用します。
2. フォルダごとコピーする
コード
Copy-Item C:\example\sourceFolder -Destination C:\example\destinationFolder -Recurse説明
-Recurseオプションを使用すると、フォルダ内のすべてのアイテムも一緒にコピーされます。
利用シーン
フォルダ全体をバックアップする場合や、新しいディレクトリにそのまま移動する場合に使用します。
3. 一定の拡張子を持つファイルのみコピーする
コード
Copy-Item C:\example\*.txt -Destination C:\example\destinationFolder説明
このコマンドで、C:\example内の.txt拡張子を持つすべてのファイルがC:\example\destinationFolderにコピーされます。
利用シーン
特定の種類のファイル（例：テキストファイル、画像ファイル等）だけを選んでコピーする場合に使用します。
4. コピーに失敗した場合は警告する
コード
Copy-Item C:\example\source.txt -Destination C:\example\destination.txt -ErrorAction Stop説明
-ErrorAction Stopを指定すると、何らかの理由でコピーが失敗した場合にエラーメッセージが表示されます。
利用シーン
エラーが起きた場合にすぐに対処したい、重要なファイルのコピー時に使用します。
5. ファイルの上書きを防ぐ
コード
Copy-Item C:\example\source.txt -Destination C:\example\destination.txt -NoClobber説明
-NoClobberオプションを使用すると、すでに存在するファイルは上書きされません。
利用シーン
安全なバックアップを取りたい場合や、同名の重要なファイルを誤って上書きしないようにする場合に使用します。
まとめ
Copy-Itemコマンドは、日常的なファイル管理から複雑なスクリプトまで、多岐にわたる場面で使用される非常に有用なコマンドです。この記事で紹介した利用例は基本的なものですが、これを基にさまざまな状況での活用が考えられます。
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