Windows 10/11でMicrosoftアカウントの白いポップアップ問題を解消する方法

日頃からWindows 10や11を使っていて、Microsoftアカウントのログインが急にできなくなったら、とても焦れてしまいますよね。特にパスワードまでは入力できるのに、その後に白いポップアップが表示されて何も進まないという症状は、多くの方が直面しているようです。ここでは、その原因と考えられる対処方法を可能な限り詳しく解説し、快適にMicrosoftアカウントへアクセスできるようサポートしていきます。

白いポップアップ画面が出てログインできない原因とは?

白いポップアップ(いわゆる真っ白なウィンドウ)が表示され、そこから先に進めない原因としては、2024年3月に配信されたWindowsアップデート「KB5035853」に関連する不具合が最も多く報告されています。Microsoftコミュニティや各種フォーラムでも、この更新プログラム適用後に以下のようなトラブルが起きているユーザーが続出しているようです。

  • Microsoft Edgeの「アカウントの確認」画面が白いまま固まる
  • Officeアプリ(WordやExcel、Outlookなど)でサインインができない
  • Xbox Game PassまたはMicrosoft Storeにサインインできない
  • Windows設定からのアカウントサインインが完了しない

この問題はMicrosoft側もバグとして認識しており、修正に向けて作業中との情報もあります。以下では、実際にいろいろな方が行っている解決策をまとめていますので、ぜひ試してみてください。

主な対処法とそのメリット・デメリット

本章では、実際に報告されている解決策や対処方法を一つずつ詳しく見ていきましょう。問題が起こった直後にできる簡単な方法から、少しテクニカルなものまで幅広くご紹介します。

1. KB5035853のアンインストール

Windows Update「KB5035853」をアンインストールすることで、白いポップアップが出る問題が解決したという報告が最も多いです。もしKB5035853がインストールされている場合、以下の手順を試してみてください。

  1. 「設定」→「Windows Update」→「更新履歴の表示」を開く
  2. 「更新プログラムをアンインストールする」をクリック
  3. 一覧から「KB5035853」を探して選択し、アンインストール
  4. PCを再起動する
メリットデメリット
・問題が解消すれば、すぐにMicrosoftアカウントへログインできる
・手順が比較的簡単で、あまり時間がかからない
・セキュリティ更新などの修正パッチを巻き戻す可能性がある
・アンインストールしても再適用されるケースがある

なお、アンインストールしてもWindows Updateの自動更新で再度インストールされる可能性があり、完全にアップデートを止められない場合があります。どうしても再適用されてしまう場合は、次の方法も試してください。

2. Windows Updateを再インストールして再度アンインストール

一度KB5035853をアンインストールし、その後再度インストールされてしまった場合や、アンインストールしただけではうまく解決しなかったケースでは、再インストールしてから再度アンインストールすることで解決したという報告もあります。

このアプローチは一見遠回りですが、Windowsのアップデート関連ファイルの不整合が解消される可能性があります。面倒に感じるかもしれませんが、特にWindowsの更新システム周りで問題が起きていそうなときは試してみる価値はあります。

3. BitLockerの無効化

セキュリティ対策としてBitLockerを利用しているPCでは、BitLockerを一時的にオフにすることで白いポップアップ問題が解決したとの報告があります。BitLockerはデバイスドライブの暗号化機能ですが、アップデートとの組み合わせで何らかの不具合が起きている可能性が考えられます。

  1. 「スタートボタン」を右クリックして「設定」を開く
  2. 「プライバシーとセキュリティ」→「デバイス暗号化(BitLocker)」へ移動
  3. BitLockerを一時的にオフにする
  4. PCを再起動し、再度Microsoftアカウントへのサインインを試す

BitLockerを無効化するときは、必ず回復キーやパスワードをしっかり保管しておきましょう。また、BitLockerをオフにするとセキュリティレベルが下がるため、問題解決後は必要に応じて再度有効化するのがおすすめです。

4. Windowsの言語設定を切り替える

Redditなど海外のフォーラムで語られているのが、Windowsの表示言語を英語に切り替えた後にサインインを試し、成功したら元の言語に戻すという方法です。まさか言語設定が原因?と思うかもしれませんが、OSが表示要素を再描画する過程で問題がリセットされる可能性があります。

  1. 「設定」→「時刻と言語」→「言語」を開く
  2. 英語(米国や英国など)を追加し、表示言語を切り替える
  3. Windowsに再ログインする
  4. EdgeやアプリでMicrosoftアカウントに再サインインを試す
  5. 成功した場合、改めて元の言語に戻す

この方法は手間はかかりませんが、人によっては効果がない場合もあります。ただし、すぐに実行できる軽微な設定変更なので、一度試す価値はあるでしょう。

5. Windowsのクリーンインストールや修復インストール

どうしても問題が解決しない場合、Windowsを修復インストールまたはクリーンインストールするという最終手段もあります。クリーンインストールは手間がかかるため、重要なデータを必ずバックアップしてから行いましょう。

修復インストールはWindowsのシステムファイルを再構築する方法で、設定やデータを保持したままOSの不具合を修正できる可能性があります。クリーンインストールに比べると手軽ですが、万が一のためにデータのバックアップは推奨されます。

方法特徴注意点
修復インストール・システムファイルだけを上書きして問題を修正
・アプリやデータを保持できる可能性がある
・環境によっては修復後もエラーが残る場合がある
・安定しない場合は結局クリーンインストールが必要
クリーンインストール・OSをまっさらな状態に再インストール
・問題が解消されやすい
・すべてのデータやアプリを再設定する必要がある
・時間と手間がかかる

6. 修正アップデートを待つ

Microsoftフォーラムでは、この問題はMicrosoftが把握しており、修正プログラムのリリースが検討されているとの案内もあるようです。定期的にWindows Updateをチェックし、更新プログラムがリリースされたら適用してみてください。また、Microsoft公式ドキュメントやサポートページに情報が追加されることもあるため、そちらも随時チェックしてみましょう。

対処法の比較と選び方

それぞれの対処法が自分の環境や要望に合うかどうか、判断材料となるポイントをまとめました。

対処法実施難度期待度適用例
KB5035853のアンインストール更新適用後にすぐ問題発生した場合は最優先で試す
再インストール&再アンインストール最初のアンインストールで効果がなかったり、アップデートが再適用される場合
BitLockerの無効化暗号化ドライブを使っており、原因がセキュリティ関連と思われる場合
言語設定の切り替え英語環境での不具合報告が少なく、表示言語リフレッシュを試したい場合
Windows修復インストール
クリーンインストール
あらゆる対処法を試しても解決しない場合
修正アップデートを待つ不明時間的余裕があり、手動での対処を避けたい場合

トラブルシューティング時の注意点

どの方法を選んでも、トラブルシューティングの前には以下の点を意識しましょう。

  • 重要データのバックアップ
    OSのアンインストールや修復インストールなど、システム周りに手を加えるときには、万が一に備えて大切なファイルやデータのバックアップを取っておきましょう。
  • ウイルス対策ソフトや常駐アプリの干渉
    ウイルス対策ソフトがアップデートの適用やアカウント認証のプロセスをブロックしている可能性もあります。一時的にオフにする、または検出除外設定をするなど試してみてください。
  • グループポリシーやネットワーク設定
    企業内ネットワークやドメイン参加している環境では、グループポリシーによって認証周りの設定が変更されている場合があります。該当管理者に確認するか、IT部門へ問い合わせることも検討してください。
  • 最新の状況を常にチェック
    Microsoftが問題を認識している場合、フォーラムや公式ブログなどで最新のアップデートに関する情報が公開されることがあります。定期的に情報収集しておくと早期解決につながります。

まとめ:適切な方法で安心してMicrosoftアカウントへアクセスを

白いポップアップウィンドウが表示されるだけでMicrosoftアカウントにサインインできない問題は、KB5035853の不具合が大きな原因として疑われます。まずはアップデートのアンインストールから試し、BitLockerや言語設定の切り替えなどを行った後、それでも改善しないならば修復インストールやクリーンインストールを検討してみてください。

一方で、Microsoft側も問題を把握しているため、時間の経過とともに修正プログラムがリリースされる可能性が高いです。今後のWindows Updateに注目しつつ、必要に応じて手動での対処策を使い分けると、よりスムーズに不具合を解決できるでしょう。

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