Microsoft Edge バージョン 131.0.2903.48を利用している一部のユーザーから、PDFファイル内の文字が正しく表示されない問題が報告されています。本記事では、この問題の原因、具体的な事象、そして解決方法について詳しく解説します。
事象の原因
この問題は、Microsoft Edge に搭載されているデフォルトのPDF表示エンジンによるものである可能性があります。現在のバージョンではEdge独自のPDFビューアが使用されており、特定のフォントや文字が正しくレンダリングされない、または非表示になる問題が確認されています。
この不具合は、特に日本語を含むPDFやカスタムフォントを使用したPDFで発生しやすいとされています。
具体的な事象の内容
以下のような症状が報告されています。
- 文字が非表示になる
PDF内のテキストが空白になり、内容が全く表示されない。 - 文字化けが発生する
一部の文字が正しく表示されず、記号や異なるフォントで表示される。 - 表示の遅延
PDF内のテキストが表示されるまでに時間がかかる、または一部のページが読み込まれない。
これらの問題により、業務や学習でPDFを利用するユーザーにとって大きな支障が生じています。
3. 解決方法:「New PDF Viewer」を有効化する
Microsoft Edgeには、Adobe Acrobat Reader のPDFエンジンを利用できる新機能「New PDF Viewer」が試験的に実装されています。この機能を有効にすると、Edge独自のエンジンではなく、Adobe Acrobatのエンジンを使用するようになり、不具合を回避できます。
Adobe Acrobat Reader のエンジンは、以下のようなメリットがあります。
- 正確な文字レンダリング
特に日本語フォントを含むPDFでも文字化けや非表示が発生しにくい。 - 高品質なグラフィックス表示
Adobeの技術により、色再現や図形の精度が向上。 - パフォーマンスの向上
PDFの読み込み速度が改善され、よりスムーズに閲覧可能。 - セキュリティの強化
Adobeのセキュリティ技術が組み込まれており、安全性が向上。
この設定を有効化することで、Edge独自のPDFエンジンによる不具合を解決できます。
Adobe Acrobat Reader エンジンを有効化する手順
「New PDF Viewer」を有効化してEdgeのPDFビューワーから開発中のAdobe Acrobat Reader エンジンに変更する手順です。
通常どおりブラウザを起動します。
ブラウザのアドレスバーに edge://flags/#edge-new-pdf-viewer
と入力し、Enterキーを押します。
「New PDF Viewer」のオプションが表示されるので、右側のプルダウンメニューをクリックし、「Enabled(有効)」を選択します。
設定変更後、画面右下に表示される「Restart(再起動)」ボタンをクリックして、Microsoft Edge を再起動します。
これで、EdgeでPDFを閲覧するとAdobe Acrobat Reader エンジンを利用できるようになります。
まとめ
Microsoft Edge バージョン 131.0.2903.48 におけるPDF表示不具合は、デフォルトのPDFエンジンによる問題である可能性が高いです。しかし、「New PDF Viewer」を有効化してAdobe Acrobat Reader エンジンを利用することで、この問題を簡単に解決できます。
新しいPDFビューア機能を有効にすることで、より快適で高品質なPDF閲覧体験を得られるでしょう。Edgeを利用中の方は、ぜひこの設定変更を試してみてください。
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