PowerShellを用いてファイルの拡張子を一括で変更する方法

PowerShellを使ってファイルの拡張子を一括で変更する方法について詳しく説明します。この記事は初心者でも理解できるように、基礎から応用まで幅広く網羅しています。

目次

はじめに

ファイルの拡張子を変更する必要が出てくるシーンは多いです。例えば、.txtファイルを.csvに変更する場面や、画像ファイルの拡張子を変更するケースなどが考えられます。GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)で一つひとつ手作業で変更することも可能ですが、数が多い場合や繰り返し作業が必要な場合には非効率です。

PowerShellとは?

PowerShellは、Windows環境でスクリプトを実行するための強力なコマンドラインインターフェースです。タスクの自動化や一括処理が容易にでき、初心者からプロフェッショナルまで幅広く用いられています。

PowerShellのインストール

Windows 10には最初からPowerShellがインストールされていますが、それ以前のバージョンでは手動でインストールする必要があります。
公式サイトからダウンロードできます。

基本的なコード

以下に、基本的なPowerShellのコードを示します。このコードは、特定のディレクトリ内の全ての.txtファイルの拡張子を.csvに変更するものです。

# 対象ディレクトリに移動
cd "C:\対象ディレクトリ"

# .txtファイルを取得して、拡張子を.csvに変更
Get-ChildItem *.txt | Rename-Item -NewName { $_.Name -replace '.txt$', '.csv' }

コードの説明

  1. cd "C:\対象ディレクトリ": PowerShellを対象のディレクトリに移動させます。
  2. Get-ChildItem *.txt: .txtの拡張子を持つすべてのファイルを取得します。
  3. Rename-Item -NewName { $_.Name -replace '.txt$', '.csv' }: 取得したファイルの拡張子を.csvに変更します。

補足:`$_`変数について

$_は、PowerShellで「今処理しているオブジェクト」を指す特別な変数です。この変数を用いることで、取得した各ファイルに対して拡張子を変更する操作が行われます。

応用例

以下は、.jpgファイルと.pngファイルを一括で.gifに変更する応用例です。

# 対象ディレクトリに移動
cd "C:\対象ディレクトリ"

# .jpgと.pngファイルを取得して、拡張子を.gifに変更
Get-ChildItem *.jpg, *.png | Rename-Item -NewName { $_.Name -replace '\.(jpg|png)$', '.gif' }

コードの説明

  1. Get-ChildItem *.jpg, *.png: .jpg.pngの拡張子を持つすべてのファイルを取得します。
  2. Rename-Item -NewName { $_.Name -replace '\.(jpg|png)$', '.gif' }: 取得したファイルの拡張子を.gifに変更します。

まとめ

この記事では、PowerShellを用いてファイルの拡張子を一括で変更する基本的な方法から応用例までを紹介しました。PowerShellは非常に強力で多機能なツールですが、基本的なコマンドを覚えるだけで日常の多くの作業が効率化できます。

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