PowerShellでログオン画面のメッセージをカスタマイズする方法

この記事では、PowerShellを使ってWindowsのログオン画面に表示されるメッセージを変更する方法を詳細に解説します。初心者でも理解しやすいように基本的な手順から応用例まで一通り説明します。さらに、コードには日本語でのコメントをつけていますので、コードの各部分が何をしているのかが瞬時にわかるようにしています。

目次

はじめに

PowerShellはWindowsのシステム管理を自動化するためのスクリプト言語です。GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)での操作も可能ですが、コマンドラインを使うことで繰り返しの作業を効率よく行えます。

基本的な手順

Windowsのログオン画面に表示されるメッセージは、レジストリエディタを用いることでも変更可能ですが、PowerShellを用いれば簡単に自動化することができます。

必要な権限

この作業には管理者権限が必要です。PowerShellを管理者として開く方法は以下のとおりです。
1. スタートメニューからPowerShellを検索
2. 右クリックして「管理者として実行」を選択

コード例

以下のコードでログオン画面に表示されるメッセージを変更できます。

# ログオン画面のメッセージを設定する
Set-ItemProperty -Path 'HKLM:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System' -Name 'legalnoticecaption' -Value '注意'
Set-ItemProperty -Path 'HKLM:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System' -Name 'legalnoticetext' -Value 'このシステムは認可されたユーザーのみが利用できます。'

コードの説明

– `Set-ItemProperty` コマンドは、レジストリの値を設定します。
– `-Path` は、編集するレジストリのパスを指定します。
– `-Name` は、編集するレジストリの項目名を指定します。
– `-Value` は、設定する値を指定します。

応用例

例1: メッセージのフォーマットを変更する

# ログオン画面のメッセージに改行を追加する
$new_value = "このシステムは`n認可されたユーザーのみが利用できます。"
Set-ItemProperty -Path 'HKLM:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System' -Name 'legalnoticetext' -Value $new_value

説明

– `new_value` 変数に新しいメッセージを設定。
– 改行を追加するには、“ `n “ という特殊文字を使用します。

例2: メッセージを時間帯によって変更する

# 現在の時間を取得
$hour = (Get-Date).Hour

# メッセージを時間帯によって変更
if ($hour -lt 12) {
    Set-ItemProperty -Path 'HKLM:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System' -Name 'legalnoticetext' -Value 'おはようございます。'
} elseif ($hour -lt 17) {
    Set-ItemProperty -Path 'HKLM:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System' -Name 'legalnoticetext' -Value 'こんにちは。'
} else {
    Set-ItemProperty -Path 'HKLM:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System' -Name 'legalnoticetext' -Value 'こんばんは。'
}

説明

– `(Get-Date).Hour` で現在の時間を取得。
– `if` 文で時間帯によってメッセージを変更。

例3: メッセージをランダムにする

# ランダムなメッセージを設定
$messages = @("こんにちは。", "ようこそ。", "認証をお願いします。")
$random_message = $messages | Get-Random
Set-ItemProperty -Path 'HKLM:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System' -Name 'legalnoticetext' -Value $random_message

説明

– `$messages` 配列に複数のメッセージを設定。
– `Get-Random` でランダムなメッセージを選びます。

例4: メッセージに日付を含める

# 日付を含めたメッセージを設定
$date = Get-Date -Format "yyyy年MM月dd日"
$message_with_date = "今日は" + $date + "です。"
Set-ItemProperty -Path 'HKLM:\Software\Microsoft\Windows

\CurrentVersion\Policies\System' -Name 'legalnoticetext' -Value $message_with_date

説明

– `Get-Date -Format` で日付を取得。
– 文字列結合で日付をメッセージに含めます。

例5: メッセージを定期的に変更する

# 10秒ごとにメッセージを変更するスクリプト
while ($true) {
    $new_message = (Get-Date).ToString("HH:mm:ss")
    Set-ItemProperty -Path 'HKLM:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System' -Name 'legalnoticetext' -Value $new_message
    Start-Sleep -Seconds 10
}

説明

– `while ($true)` で無限ループを作成。
– `Start-Sleep` で10秒間隔でメッセージを更新。

まとめ

PowerShellを用いてログオン画面に表示されるメッセージをカスタマイズする方法を解説しました。基本的な設定方法から応用例まで多岐にわたるカスタマイズが可能です。この記事がPowerShellの可能性を感じてもらう一助となれば幸いです。

コメント

コメントする

目次