電源設定はパソコンの性能とバッテリー寿命に大きく影響を与える要素です。しかし、設定画面を探して手作業で変更するのは面倒かもしれません。この記事では、PowerShellを使用して簡単に電源設定を変更する方法を詳しく説明します。初心者でも安心して実行できるよう、基礎から応用まで段階を踏んで解説します。
PowerShellとは
PowerShellは、Windows環境でのスクリプト作成やコマンド実行を容易にするシェルおよびスクリプト言語です。高度な自動化が可能であり、ITプロフェッショナルから愛されていますが、一般ユーザーも利用価値は非常に高いです。
PowerShellの基本操作
最初に、PowerShellを起動する方法です。
- 「スタートメニュー」を開き、「PowerShell」と入力します。
- 出てきた「Windows PowerShell」を右クリックし、「管理者として実行」を選びます。
これでPowerShellが起動します。
電源設定の基本
Windowsの電源設定はいくつかのプロファイル(電源プラン)で管理されています。これらは「高性能」、「バランス」、「省電力」など、用途に応じて設定が異なります。
プロファイルの確認
PowerShellで現在の電源プロファイルを確認するコードは以下の通りです。
# 電源プランをリスト表示
Get-PowerPlan
電源設定の変更
それでは、PowerShellを使って電源設定を変更してみましょう。
プロファイルの変更
以下のコードで「高性能」に設定を変更することができます。
# "高性能" プランに変更
powercfg -s 8c5e7fda-e8bf-4a96-9a85-a6e23a8c635c
このコードは、特定のプロファイル(ここでは「高性能」)に切り替えます。8c5e7fda-e8bf-4a96-9a85-a6e23a8c635c
は「高性能」プランの一意のIDです。
応用:自動切り替えスクリプト
例えば、特定のアプリケーション起動時に電源プランを「高性能」に切り替えたい場合、以下のようなスクリプトが考えられます。
# 特定のプログラムが起動したら電源プランを変更
$program = "Photoshop.exe"
while ($true) {
if (Get-Process $program -ErrorAction SilentlyContinue) {
# Photoshopが起動している場合、"高性能" プランに変更
powercfg -s 8c5e7fda-e8bf-4a96-9a85-a6e23a8c635c
} else {
# Photoshopが起動していない場合、"バランス" プランに変更
powercfg -s 381b4222-f694-41f0-9685-ff5bb260df2e
}
Start-Sleep -Seconds 60
}
まとめ
この記事では、PowerShellを使ってWindowsの電源設定を操作する基本から応用までを解説しました。初心者でも簡単に試せるように、具体的なコード例とその解説を交えて説明しています。是非、PowerShellを使って効率的なPCライフを送ってください。
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