PowerShellを使用してWindowsシステムの画面の明るさを調整する方法について解説します。この記事は、完全な初心者から中級者まで、各レベルの読者に向けて書かれています。具体的なコード例を多く掲載しているほか、基本的な手法から応用例まで詳細に説明しています。
PowerShellとは
PowerShellは、Microsoftが開発したコマンドラインシェルおよびスクリプト言語です。主にWindows環境で使用され、システム管理や自動化など、さまざまな用途で利用されています。
PowerShellのインストール方法
Windows 10以降では、PowerShellはデフォルトでインストールされています。それ以前のバージョンでは、Microsoftの公式ウェブサイトからダウンロードしてインストールする必要があります。
PowerShellの起動方法
Windowsキーを押して「PowerShell」と検索することで、起動することができます。
画面の明るさを調整する基本的な方法
PowerShellを用いて画面の明るさを調整するには、`Get-CimInstance`および`Set-CimInstance`といったコマンドを使用します。以下に基本的なコード例を示します。
# 明るさを取得
$brightness = Get-CimInstance -Namespace root/wmi -ClassName WmiMonitorBrightness
# 明るさを設定(50%に設定)
Set-CimInstance -Namespace root/wmi -ClassName WmiMonitorBrightnessMethods -Method SetBrightness -Arguments @{Brightness=50; Timeout=0}
コードの説明
1. `Get-CimInstance`で現在の明るさを取得しています。
2. `Set-CimInstance`で新しい明るさを設定しています。この例では、明るさを50%に設定しています。
応用例
この章では、さまざまな応用例を示していきます。
応用例1: スケジュール設定
特定の時間に明るさを自動調整するコードです。
# スケジュール設定(毎朝8時に100%に設定)
schtasks /create /tn "SetBrightnessMorning" /tr "powershell -command Set-CimInstance -Namespace root/wmi -ClassName WmiMonitorBrightnessMethods -Method SetBrightness -Arguments @{Brightness=100; Timeout=0}" /sc daily /st 08:00
応用例2: バッテリー残量に応じて明るさを調整
バッテリー残量が低くなった場合、明るさを自動的に下げるコードです。
# バッテリー残量を取得
$battery = Get-CimInstance -Namespace root/wmi -ClassName BatteryStatus
# バッテリー残量が20%以下なら明るさを30%に設定
if ($battery.RemainingCapacity -le 20) {
Set-CimInstance -Namespace root/wmi -ClassName WmiMonitorBrightnessMethods -Method SetBrightness -Arguments @{Brightness=30; Timeout=0}
}
応用例3: 外部デバイス接続時の明るさ調整
外部デバイス(USBなど)が接続されたときに、明るさを変更するコードです。
# 外部デバイスが接続された場合、明るさを70%に設定
$device = Get-CimInstance -Namespace root/wmi -ClassName Win32_USBControllerDevice
if ($device) {
Set-CimInstance -Namespace root/wmi -ClassName WmiMonitorBrightnessMethods -Method SetBrightness -Arguments @{Brightness=70; Timeout=0}
}
応用例4: 天気に応じて明るさを調整
外部APIを使用して現在の天気を取得し、それに基づいて明るさを調整するコードです。
# 天気APIから天気情報を取得(例: OpenWeatherMap)
$weather = Invoke-RestMethod -Uri "API_URL"
# 雨天の場合、明るさを40%に設定
if ($weather.weather[0].main -eq "Rain") {
Set-CimInstance -Namespace root/wmi -ClassName WmiMonitorBrightnessMethods -Method SetBrightness -Arguments @{Brightness=40; Timeout=0}
}
応用例5: アプリケーション起動時の明るさ調整
特定のアプリケーションが起動している間だけ、明るさを調整するコードです。
# 特定のアプリ(例: Microsoft Word)が起動している場合、明るさを60%に設定
$process = Get-Process | Where-Object {$_.ProcessName -eq "WINWORD"}
if ($process) {
Set-CimInstance -Namespace root/wmi -ClassName WmiMonitorBrightnessMethods -Method SetBrightness -Arguments @{Brightness=60; Timeout=0}
}
まとめ
この記事では、PowerShellを使用してWindowsシステムの画面の明るさを調整する方法につい
て、基本的な手法から応用例まで詳細に説明しました。是非とも、この知識を活かして、より快適なコンピュータ環境を手に入れてください。
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