システムのスリープ状態を自動で解除するためのPowerShellスクリプトの作成と適用について、初心者向けに詳しく解説します。この記事では基本的なコードから応用例、補足事項まで幅広くカバーしています。
目次
はじめに:スリープ状態とは
スリープ状態とは、コンピュータが低消費電力モードに入って、一時的に動作を停止する状態です。この状態からの復帰が必要な場面も多いため、自動でスリープ状態を解除する方法が求められます。PowerShellを用いれば、このようなタスクも簡単に自動化できます。
PowerShellとは
PowerShellは、Microsoftが開発したタスクオートメーションと設定管理のためのシェルです。スクリプト言語も持っており、非常に柔軟な操作が可能です。
PowerShellのインストール
Windows 10以降では、PowerShellはデフォルトでインストールされています。それ以前のバージョンでは、Microsoftの公式サイトからダウンロードできます。
基本的なスクリプトの作成
ここでは、シンプルなPowerShellスクリプトを作成して、スリープ状態を解除する方法を見ていきます。
コード例
# スリープ状態を解除するPowerShellスクリプト
# 現在の電源設定を取得
$currentScheme = Get-WmiObject -Class Win32_PowerPlan -Namespace "root\cimv2\power" -Filter "IsActive='true'"
# スリープ設定を無効にする
powercfg /change "$($currentScheme.ElementName)" /standby-timeout-ac 0
コードの説明
Get-WmiObject
コマンドで、現在の電源設定を取得しています。powercfg /change
コマンドで、スリープ設定(スタンバイタイムアウト)を0に設定して、スリープ状態を解除しています。
補足:電源プランとスリープ設定
Windowsには「高性能」「バランス」「省エネ」など、いくつかの電源プランがあります。このスクリプトは現在選択されている電源プランに対して、スリープ設定を無効にします。
応用例:特定の時間にスリープ状態を解除
Windowsのタスクスケジューラを使って、特定の時間にこのスクリプトを実行することも可能です。そうすることで、例えば毎朝自動でコンピュータを起動するような設定も作れます。
まとめ
PowerShellを用いると、システムのスリープ状態を簡単に解除できます。この記事では、基本的なコード例から応用例まで詳しく説明しました。特に初心者の方でも簡単に試せる内容となっていますので、ぜひ挑戦してみてください。
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