Windowsの標準機能『Snipping Tool』で範囲を指定してスクリーンショットを撮る方法

画面の一部だけをすぐ撮影するなら、Windows 11またはWindows 10で Windowsキー+Shift+S を押し、上部の「四角形」モードで必要範囲をドラッグします。撮影結果はクリップボードへコピーされ、通知を選ぶとSnipping Toolで切り抜き、ペン、蛍光ペン、図形、テキスト抽出などを行えます。保存前には、氏名、メール、認証コード、社内URL、通知、背後のウィンドウが写っていないか確認してください。2026年時点では旧来のスタートメニュー内「Windowsアクセサリ」を探すより、このショートカットが最短です。

目次

四角形の範囲を撮影する基本手順

  • 撮影対象を表示し、不要な通知、チャット、個人情報を閉じる
  • Windowsキー、Shiftキー、Sキーを同時に押す
  • 画面上部のツールバーで四角形の切り取りを選ぶ
  • 必要な範囲の左上から右下へドラッグし、マウスまたは指を離す
  • 右下の通知を選び、Snipping Toolで内容を開く
  • 不要部分を切り抜き、必要な注釈だけを加え、別名で保存する

通知を開かなくても、撮影直後の画像はクリップボードにあるため、Teams、Word、ペイントなどへ貼り付けられます。ただし別のコピー操作で上書きされます。保存が必要な証跡は貼り付けだけにせず、Snipping Toolでファイル名と保存先を明示して保存します。機密画像を個人のクラウド同期フォルダーへ置かないよう、組織の保存規則も確認します。

4つの静止画モードを使い分ける

  • 四角形:ダイアログの一部、表、エラー表示など、長方形の範囲を正確に切り取る標準モード
  • ウィンドウ:対象ウィンドウ全体を枠ごと撮る。背後の別ウィンドウを含めにくい
  • 全画面:複数モニターを含む表示全体を記録する場合があるため、機密情報の混入に注意する
  • フリーフォーム:任意の形に囲めるが、操作手順書では境界が不揃いになりやすい

目的がエラーダイアログの証跡なら、メッセージ本文だけでなくタイトルバー、発生時刻、対象アプリ名が分かる範囲を残します。一方、公開手順書ならユーザー名、テナント名、実IP、ライセンスキーを外します。「必要な診断情報」と「公開してよい情報」の境界を先に決めると、撮り直しと漏えいを減らせます。

メニューやツールチップを撮る

Windowsキー+Shift+Sを押すとメニューが閉じるアプリでは、Snipping Tool本体をスタートから開き、遅延撮影を使います。先に切り取りモードと遅延時間を選び、「新規」を押してから対象メニューを開きます。カウント後に画面が暗くなったら範囲を選びます。アプリ版によって利用できる遅延値やボタン配置が異なるため、見えている選択肢を使います。

Windows 10の旧版では、Microsoft公式手順にあるCtrl+Print Screenで開いたメニューを含めて切り取りモードへ入れる場合もあります。2026年時点ではWindows 10の通常サポートは終了しているため、管理端末ではWindows 11とMicrosoft Storeで更新されたSnipping Toolを基準にします。

撮影後の編集と保存

Snipping Toolでは、ペン、蛍光ペン、消しゴム、切り抜き、図形、元に戻す・やり直しが利用できます。Text actionsが表示される版では、画像内文字を抽出してコピーできます。Copilot+ PCにはPerfect Screenshotやカラーピッカーなど追加機能が表示される場合がありますが、すべてのPCにある前提では手順書を書きません。

  • 元画像を証跡として保持する必要がある場合は、編集前の原本と共有用コピーを分ける
  • 注釈の色は背景と十分なコントラストを取り、重要箇所を塗りつぶさない
  • 切り抜き後に別名保存し、保存済みファイルを再度開いて範囲を確認する
  • OCR結果は誤認識するため、コマンド、シリアル、金額は原画面と照合する
  • 保存先とファイル名に個人情報やパスワードを入れない

Snipping Toolの設定には、元のスクリーンショットを自動保存する項目がある版もあります。自動保存が有効なら、手動保存していなくても「ピクチャ」配下のスクリーンショットフォルダーなどに残る可能性があります。OneDriveで既知のフォルダーを同期している端末ではクラウドへ同期されることもあるため、機密画面を撮った後にクリップボードだけを消して安心しないでください。保存設定と同期先を撮影前に確認します。

Print Screenキーとの違い

Print Screenは全画面をクリップボードへ入れる基本操作です。Alt+Print Screenは選択中ウィンドウを対象にします。Windowsのアクセシビリティ設定により、Print ScreenキーでSnipping Toolのオーバーレイを開く構成もあります。キーボードにPrtScキーがない、別アプリがキーを占有する、リモートセッションが入力を受け取る場合は、Windowsキー+Shift+SまたはスタートからSnipping Toolを開きます。

画面録画は別の操作

現行Snipping Toolは静止画に加え、長方形範囲の画面録画も提供します。録画オーバーレイは Windowsキー+Shift+R で開けます。静止画が目的ならS、動画ならRと覚えます。録画は操作、通知、音声、個人情報が連続して入るため、共有範囲と保存先を決め、テスト用データで収録します。業務システムのパスワード入力や顧客情報を録画しません。

ショートカットが動かないとき

  • 何も表示されない:スタートでSnipping Toolを検索して直接起動し、アプリの更新とWindows Updateを確認する
  • 撮れたが通知がない:Windowsの通知設定でSnipping Toolが許可されているか確認し、クリップボードへの貼り付けも試す
  • Print Screenだけ動作が違う:アクセシビリティのPrint Screen設定と、キーボード付属アプリの割り当てを確認する
  • 黒い画面になる:DRM保護映像、セキュアデスクトップ、GPU表示など撮影が制限される対象か確認し、保護を無効化しない
  • リモート接続でキーが届かない:RDPのキー組み合わせ適用先を確認し、接続先でアプリを直接起動する
  • 会社PCで機能がない:管理ポリシーやStoreアプリ版を情シスへ確認し、非公式なスクリーンショットツールを導入しない

安全に共有する最終チェック

共有前に100%表示で開き、画面四隅、タスクバー、ブラウザータブ、アドレスバー、通知、QRコード、クリップボード候補まで確認します。単なるぼかしは復元や判読の余地があるため、公開用コピーでは不要領域を切り取り、機密文字を確実に除去し、出力画像を再度開いて確認します。チャットへ貼るときは送信先と保持期限も確認します。撮影の速さより、必要範囲だけを安全に残すことが実務上の完了条件です。

障害記録として使うときの残し方

サポート窓口や情シスへ渡す証跡では、画像だけで原因を断定できるようにしようとせず、発生日時、Windowsのエディションとビルド、アプリ版、操作直前の手順、再現回数を別のテキストで添えます。エラー番号とメッセージは選択可能なら文字としてコピーし、スクリーンショットと照合します。画像内の時計は時刻同期やタイムゾーンを示さないため、正式なログの代用にはしません。

ファイル名は、案件番号、対象画面、撮影日など、組織内で検索できる情報に限定し、氏名やパスワードを含めません。原本性が必要な監査では、編集前のファイルをアクセス制御された場所へ保存し、共有用コピーだけを加工します。メールやチャットで送る前に受信者、添付先、外部共有設定を確認し、用件が終わった画像は保持ポリシーに沿って処理します。

公式情報・参考資料

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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