このページでは、Windows環境でよく求められるVisual C++再配布可能パッケージの入手や削除方法について解説します。私自身、古いバージョンがアンインストールできずに戸惑った経験もあるので、そうした実体験を交えながら分かりやすくお伝えします。
- はじめに知っておきたいVisual C++再配布可能パッケージの役割
- Microsoft Visual C++ 2015-2022 Redistributable (x86) – 14.34.31938がアンインストールできないとき
- Microsoft Visual C++ 2015-2022 Redistributable (x64) – 14.34.31938を探している場合
- Microsoft Visual C++ 2015-2022 Redistributable (x86) – 14.40.33810が見つからない問題
- Visual C++ 2013 / 2012 / 2022 など他バージョンの入手方法
- アンインストールできない問題の対処法一覧
- より新しいVisual C++があれば古いバージョンは不要なのか
- 上手に管理するコツと注意点
- 全体を通してのまとめ
- おわりに
はじめに知っておきたいVisual C++再配布可能パッケージの役割
Windowsで多くのソフトウェアを動かす際、Visual C++再配布可能パッケージは欠かせません。これがないと実行時エラーが出たり、場合によってはソフトが起動しなかったりすることもあります。しかし、いざ不要になって削除しようとすると、思わぬバージョン違いでアンインストールがうまくいかずに困るケースがあるのです。
古いバージョンが残ってしまう原因
古いバージョンのVisual C++再配布可能パッケージがパソコンに残ってしまう要因としては、ソフトウェアのインストール時に自動で導入されたり、すでにインストール済みのものが別のアプリケーションでも使われていたりと、さまざまな事情があります。特定のバージョンを必要とするソフトがあると、うかつにアンインストールしてはいけないこともあります。
必要なバージョンを調べるには
例えばアプリケーションを立ち上げたときに、Visual C++に関連するエラーが出ることがあります。エラーメッセージや、アプリの公式サイトのサポート情報から「特定バージョンのVisual C++がない」というヒントを得られる場合が多いです。アンインストールする前に、そのバージョンを本当に削除しても良いかどうか確認しておくのがおすすめです。

私自身、一度ソフトが動かなくなり原因を調べたところ、間違えて重要なバージョンを消していたという失敗談があります。大事なソフトを使うときは気軽に削除しないよう注意しましょう。
Microsoft Visual C++ 2015-2022 Redistributable (x86) – 14.34.31938がアンインストールできないとき
ここでは、特に多く報告されている「14.34.31938 (x86)」がプログラム一覧に表示されながらも削除できないケースを解説します。
症状の具体例
アンインストールしようとすると、インストーラーが見つからないというエラーメッセージが出てしまうことがあります。プログラム一覧からは消えてほしいのに、実行時に必要なファイルが残っていないという中途半端な状態になってしまうのです。
解決策の流れ
同バージョンのインストーラーを再入手
まず必要なのは、その該当バージョンをもう一度インストールすることです。アンインストーラーがない状態では正しく削除が行えないため、公式サイトもしくはコミュニティ情報などから同バージョンのインストーラーをダウンロードします。
上書きインストールまたは修復
次に、ダウンロードした実行ファイルを使い、同バージョンを再度インストール、または修復を行います。これにより、必要なレジストリエントリやファイルが揃い、アンインストール処理が正常に動作するようになります。
改めてアンインストール
再インストールまたは修復が完了したら、再びコントロールパネルやアプリと機能からアンインストールを実行します。これでスムーズに削除されるケースがほとんどです。
Microsoft Visual C++ 2015-2022 Redistributable (x64) – 14.34.31938を探している場合
x64版の場合も、症状や解決の流れはほとんど同じです。ただし、x86用とx64用のインストーラーは別ファイルになるため、それぞれ対応したバージョンを手に入れる必要があります。
x86とx64の違い
多くのWindowsユーザーが64ビットOSに移行しているため、x64版のVisual C++再配布可能パッケージを必要とするソフトも増えています。しかし、プログラム一覧を見るとx86版とx64版が重複してインストールされていることもしばしばあります。これは正常な状態で、32ビットアプリと64ビットアプリの両方を動かす場合に必要となる仕組みです。
実際のダウンロード先
Microsoftの公式ダウンロードセンターやVisual Studioの古いバージョンのダウンロードページにアクセスすると、対応するVC_redist.x64.exeが見つかることがあります。また、コミュニティサイトやフォーラムなどで、該当バージョンの直リンクが掲載されていることもあるため、そういった情報を探してみるのも一つの手段です。



私はx86しか使っていないつもりでしたが、64ビットOSなのでいつの間にかx64版も必要になっていたようです。面倒に感じますが、用途を考えて両方入れておくと安心です。
Microsoft Visual C++ 2015-2022 Redistributable (x86) – 14.40.33810が見つからない問題
14.34.31938よりさらに新しい14.40.33810版を探している方もいるようです。これも同様にMicrosoft公式サイト、あるいはコミュニティのリンクから探すのが基本になります。万が一見つからない場合、近いバージョンのインストーラーを修復に使えることもあるので、まずは試してみるとよいでしょう。
近いバージョンで代替できるかの目安
Visual C++再配布可能パッケージは互換性があるとされるケースが多いため、14.40系であれば14.34系を包括している可能性があります。ただし、厳密にそのバージョンを要求するソフトウェアの場合は、まったく同じバージョンが必要になることもあるので、注意が必要です。
Visual C++ 2013 / 2012 / 2022 など他バージョンの入手方法
2015-2022以外のバージョン、例えばVisual C++ 2013 (12.0.xxx) や Visual C++ 2012などが必要になる場面も少なくありません。会社や学校で使用しているアプリケーションが古かったり、レガシーソフトを動かす必要があったりすると、たちまち困ることになります。
Microsoft公式ダウンロードセンターからのダウンロード
Visual C++ 2013や2012などは、Microsoft公式のダウンロードセンターで配布されていることが多いです。サイト内を検索するとアーカイブとして残っているので、正規のページから入手するのが安全で確実です。
Visual StudioのOlder Versionsページ
過去のVisual Studio用配布物をまとめてダウンロードできるサイトが存在します。英語表記ですが、Visual C++ Redistributableの一覧が並んでいるケースもあるので、そこから自分が必要とするバージョンを探すと便利です。
アンインストールできない問題の対処法一覧
具体的にアンインストールができないケースでは、以下のような対処法があります。ここでは見やすく表形式にまとめました。
対処法 | 手順・内容 | ポイント |
---|---|---|
1. 同バージョンを再度インストール | アンインストーラーが見つからず削除できない場合は、同じバージョンのインストーラーを入手し上書きまたは修復する。 | 削除に必要なファイルが復元されるため、その後のアンインストールがスムーズ。 |
2. 公式トラブルシューティングツール | MicrosoftのInstall and Uninstall troubleshooterを使い、インストール情報の不整合を解消する。 | アンインストールに失敗する原因を自動で検出してくれることがある。 |
3. コントロールパネルの「プログラムのアンインストール」から実行 | 「アプリと機能」からでは削除できない場合、従来のコントロールパネル側でアンインストールを試す。 | 古いプログラムほど旧式の画面でしか正しく操作できないことがある。 |
4. 近いバージョンで修復を試みる | どうしても同じバージョンが見つからない場合は近いバージョンのインストーラーを使って「修復」を試す。 | 確実ではないが、一部のバージョン間では互換性があるので試す価値あり。 |
より新しいVisual C++があれば古いバージョンは不要なのか
Visual C++再配布可能パッケージは、同じ系統のバージョンであれば下位互換をカバーしていることがあります。例えば、VC++ 2022は2015~2022を包括するとアナウンスされています。しかし、それでも古いバージョンを必ずしも全部置き換えられるわけではありません。ソフトウェアが特定のバージョンを求めている場合は、どうしてもそのバージョンが必要です。
具体例: 2012版が必要なケース
企業で使われる独自システムや、昔リリースされたPCゲームなどは「VC++ 2012がないと動作しない」という条件を設けていることがあります。こうした場合、いくら最新のVisual C++を入れていても、不足している2012版が存在しない限りはエラーで起動できません。
新しいバージョンを入れるメリット
新しいVisual C++では、セキュリティアップデートや機能改善が行われています。最新バージョンを導入しておくことで、OSやアプリの安定性・安全性が向上する利点があります。特に2015~2022が統合されたパッケージは管理が楽になった印象を受けます。



私が体験した限りでは、旧アプリと新アプリを同時に使うために複数バージョンを共存させる必要がありました。面倒ですが、安定動作のためにはやむを得ないですね。
上手に管理するコツと注意点
Visual C++再配布可能パッケージの煩雑な点は、バージョン管理とインストール・アンインストールのプロセスがバラバラになりがちなところです。ここからは、使いこなすうえでの注意点をお伝えします。
アンインストール前にやるべきこと
依存アプリのチェック
まずは、アンインストール予定のVC++を使用しているソフトがないか確認します。もし使用中のアプリがあると、そのアプリが動作しなくなるリスクがあります。
バックアップの作成
レジストリや重要ファイルのバックアップをとることは、トラブル時の復旧に役立ちます。特に業務用PCや重要な環境では必須です。
アップデートのスケジュールを決める
Windowsの更新とともにVisual C++のアップデートも同時に行う習慣をつけると、古いバージョンの放置を防ぎやすくなります。定期的にバージョンを見直すだけでも、余計なトラブルを減らすことができます。
全体を通してのまとめ
Visual C++再配布可能パッケージは、Windows環境でソフトウェアを動作させるうえで非常に重要な役割を担っています。しかし、その分バージョン管理が煩雑で、特定バージョンをアンインストールしたいのにうまく削除できなかったり、必要なインストーラーが見当たらなかったりする問題が起こりがちです。
ポイントのおさらい
同一バージョンのインストーラーを使った修復→アンインストール
これは多くのケースで効果的です。実行ファイルやレジストリが整うことで、アンインストールプロセスが正常に働くようになります。
Microsoft公式やコミュニティリンクを活用
中には埋もれてしまっているダウンロードリンクもありますが、公式サイトのOlder Versionsページやコミュニティフォーラムをしっかり探せば、必要なバージョンにたどり着けることが多いです。
近いバージョンで対処できることもある
絶対ではありませんが、バージョンが近い再配布可能パッケージなら修復手段として使える場合があります。どうしても見つからないときに試してみる価値はあります。
結局は適材適所の運用が必要
複数のバージョンを共存させるのは手間ですが、必要なアプリが動くのであればそれが最善の運用となります。やみくもに削除するよりも、アプリケーションの要求をきちんと見極めて、必要に応じたバージョンだけを残していくことが重要です。



私はゲーム用にVC++ 2013が必要で、仕事アプリ用にVC++ 2015-2022を使っている感じです。最初は多すぎて戸惑いましたが、慣れると管理がラクになりましたよ。
おわりに
アンインストールに苦労したり、なかなか見つからないバージョンのインストーラーを探すのは手間ですが、その手間を惜しまないことで大切なソフトウェアが正常に動作するようになります。動かなくなって慌てるよりは、必要なVC++再配布可能パッケージをしっかり確保しておくほうが精神的にも楽です。ぜひ本記事を参考にして、円滑なバージョン管理を行ってみてください。
以上、Visual C++再配布可能パッケージの入手・アンインストール方法にまつわる解説でした。必要なバージョンが見つからない場合は、公式サイトだけでなくコミュニティの情報も上手に活用して、スムーズに問題を解決していただければ幸いです。
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