Windows 10 更新プログラムのエラー0x80073712の解決方法

Windows 10の最新の機能更新であるVersion 22H2のインストール中に「0x80073712」というエラーコードで更新が失敗する問題が報告されています。このエラーコードは通常、システムファイルの損傷または欠落を示しており、更新プロセスが正常に完了しない原因となります。この記事では、様々な修復手段を試したユーザーの体験を基に、具体的な解決策とその実施手順について詳しく解説し、同様の問題に直面した際の対処法を提供します。

目次

ダウンロードエラーの直接対処法

エラーコード「0x80073712」に直面した場合、一つの有効な解決策として、Microsoft Updateカタログから更新プログラムを直接ダウンロードし、手動でインストールを試みる方法があります。このプロセスは、以下のステップに従って実行します:

  1. Microsoft UpdateカタログのWebサイトにアクセスし、対象の更新プログラム番号「KB5035845」を検索します。
  2. 対応する更新プログラムを選択し、ダウンロードします。ここで、システムのアーキテクチャ(32ビットまたは64ビット)に合ったバージョンを選択することが重要です。
  3. ダウンロードしたファイルを実行する前に、すべてのアプリケーションを閉じ、PCを再起動します。
  4. PCが再起動した後、ダウンロードした更新プログラムを実行してインストールします。
  5. インストール後、再度PCを再起動して、変更を適用します。

この手法は、Windows Updateが正常に機能しない場合に特に有効で、更新プロセスの障害を回避するために直接ファイルを操作することで問題の解決を図ります。

Windows Updateコンポーネントのリセット

更新プロセスに関連する問題を解決するもう一つの方法は、Windows Updateコンポーネントのリセットです。これにより、システムの更新機能が初期状態に戻り、エラーコード「0x80073712」を含む更新の障害を解消することが可能になります。リセットの手順は以下の通りです:

1.コマンドプロンプトを管理者権限で開きます。Windowsキーを押しながら「cmd」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」にカーソルを合わせ、「管理者として実行」を選択します。

2.次に、以下のコマンドを順に実行して、Windows Updateに関連するサービスを停止します:

  • net stop wuauserv
  • net stop cryptSvc
  • net stop bits
  • net stop msiserver

3.C:\Windows\SoftwareDistribution\Downloadフォルダに移動し、フォルダ内のすべてのファイルを削除します。これにより、不完全または破損した更新ファイルがクリアされます。

4.コマンドプロンプトで次のコマンドを実行して、以前に停止したサービスを再開します:

  • net start wuauserv
  • net start cryptSvc
  • net start bits
  • net start msiserver

5.最後に、PCを再起動して変更を適用します。

このリセットプロセスを行うことで、Windows Updateの機能が正常にリフレッシュされ、多くの場合、更新プログラムのインストールが正常に行われるようになります。

システムファイルの修復

Windowsの更新時に「0x80073712」のようなエラーが発生する場合、システムファイルチェッカー(SFC)ツールを使用してシステムファイルの整合性をチェックし、必要に応じて修復することが推奨されます。このプロセスは以下の手順で実行します:

1.管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。スタートメニューから「cmd」と入力し、右クリックで「管理者として実行」を選択します。

2.コマンドプロンプトにて、次のコマンドを入力して実行します:

  • sfc /scannow

3.コマンドの実行には数分間かかることがあります。この間、システムはシステムファイルをスキャンし、損傷や欠損があるファイルを検出した場合には自動的に修復を試みます。

4.スキャンと修復のプロセスが完了したら、結果を確認し、問題が修復されたかどうかを確認します。

5.修復が終了したら、システムを再起動して全ての変更を適用します。

このツールはWindows内蔵の強力な機能で、システムの安定性とセキュリティを維持するために定期的に使用することが推奨されます。特に更新プログラムのインストール前やエラー発生後に実行することで、多くのシステム関連の問題を未然に防ぐことが可能です。

修復インストールによる根本解決

Windows 10の更新時にエラーコード「0x80073712」が発生する際、根本的な解決策として修復インストール(インプレースアップグレード)が有効です。この手法は、システムの重要なファイルが欠損または破損している場合に特に推奨されます。以下は、修復インストールを実行する手順です:

  1. Microsoftの公式サイトからWindows 10メディア作成ツールをダウンロードします。これにより、最新のWindows 10インストールメディアが作成されます。
  2. メディア作成ツールを使用して、PCにUSBドライブまたはDVDを介してインストールメディアを作成します。
  3. 作成したメディアを使用して、PCを再起動し、BIOSまたはUEFIから起動デバイスとしてUSBドライブまたはDVDを選択します。
  4. Windowsのセットアップ画面が表示されたら、「今すぐインストール」を選択し、プロンプトに従ってインプレースアップグレードを開始します。
  5. インストール中には、個人のファイルやアプリケーション、システム設定を保持するオプションを選択します。これにより、システムは新しいコピーで更新される一方で、個人データはそのまま保持されます。
  6. インストールが完了したら、PCを再起動し、全ての更新が適切に適用されたことを確認します。

修復インストールは、システム全体を新鮮な状態に戻すことができるため、他の方法で解決できない深刻な問題に対しても有効な選択肢となります。このプロセスを通じて、システムの安定性と性能が向上し、更新プログラムのインストールエラーが解消されることが期待されます。

まとめ

Windows 10の更新プログラムインストール中に発生するエラーコード「0x80073712」は、システムファイルの損傷や欠損に起因する問題です。この問題に対処するための複数の解決策が存在しますが、直接ダウンロードによる手動インストール、Windows Updateコンポーネントのリセット、システムファイルの修復、そして最終手段としての修復インストールが特に効果的です。これらの方法を適切に実施することで、更新プログラムのインストール問題を解決し、システムの安定性と性能を保持することができます。特に修復インストールは、根本的な問題解決に有効であるため、他の方法で解決しない場合にはこの方法を試すことを推奨します。

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