Windows10では、Linuxを動作させることが可能です。Windows Subsystem for LinuxというWindowsサービスが標準で用意されています。本記事では、WSL2(Windows Subsystem for Linux2)の構築手順を解説します。
WSL2をインストールする前提条件
WSL2をインストールする前提条件として以下3つも網羅しているのか確認してください。
1.BIOS(UEFI)の設定で有効になっているか。
2.Windows 10 64bit であるか確認する。(32bitでは利用できません。)
3.OSをバージョンが1903以降でビルドを18362.1049以上になっているか。
Windows標準機能の有効化
「Linux 用 Windows サブシステム」と「仮想マシンプラットフォーム」を有効にします。
コントロールパネルから「プログラムと機能」を選択します。
「Windowsの機能の有効化または無効化」を選択します。
「Linux 用 Windows サブシステム」と「仮想マシンプラットフォーム」にチェックを入れます。
再起動をします。
Linuxカーネル更新プログラムのインストール・起動
以下リンクより、Linuxカーネル更新プログラムのMSIファイルをダウンロードしてください。
http://aka.ms/wsl2kernelmsix64
ダウンロードしたMSIファイルを管理者で実行します。
以下の画面が表示されますので、Nextをクリックでインストールを進めてください。1分かかりません。
WSL2が自動的に起動する設定
WSL1が起動してしまうことを防ぐために、PowerShellでWSL2が自動起動されるように設定します。
PowerShellを管理者権限で実行します。PowerShellを右クリックして、その他から「管理者として実行」を選択します。
PowerShellに以下のコマンドを打ち込んでエンター
wsl –set-default-version 2
※ wsl1をデフォルトにする場合は、wsl –set-default-version 1
重要:再起動をしてください。(私の環境では仮想NICのDNSが重複するという問題が発生しました。再起動で解決)
Linuxディストリビューションのインストール
Linuxディストリビューションは何種類か存在しますが、メジャーなUbuntuを利用することにします。
Microsoft Store でUbuntu と検索しUbuntu を選択したら入手ボタンをクリックしてください。(2021年1月現在は、最新版がUbuntu 20.04 LTSとなっています。)
Ubuntuを起動してください。
パッケージ管理システム(APT)のインストール
この時点で、Windows10でLinuxが動作しています。
Ubuntuのパッケージ管理システム(APT)をインストールして、便利なLinuxコマンドを利用できるようにしましょう。
以下のコマンドを実行して、インストール可能なパッケージ一覧を更新します。
sudo apt update
以下のコマンドでインストール済のパッケージ一覧を更新します。
sudo apt upgrade -y
これで、Linuxの便利コマンドである、「nc」や「dig」等がWindows10で利用できるようになります。
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