WSUSのデータ容量は日々大きくなります。本記事を見ている方は、WSUSサーバークリーンアップウィザードを実行しても思うようにデータ容量が減らなくて辿り着いたのではと思われます。容量を減らす方法をなるべく簡単に解説していきます。
WSUSのデータが何故減らないのか!
クリーンアップは拒否済み更新だけを削除する機能ではありません。未使用の更新・リビジョン、不要な更新ファイル、期限切れ更新、条件を満たす置き換え済み更新などを、選んだ項目に応じて処理します。容量が減らない場合は、何が容量を占めているかと、どの項目が完了したかを分けて確認します。
「不要な更新ファイル」は、更新や下位サーバーが必要としないコンテンツを整理します。更新のメタデータ、承認・拒否状態、SUSDBのファイル容量をまとめて「完全削除」する意味ではありません。自動承認で承認状態が残った更新や、まだ必要とされる内容は残る場合があります。
先に容量の場所と管理方式を確認する
WSUSContent、SUSDBのデータ/ログ、IISログなど、どの場所が増えているかを確認します。コンテンツ整理とデータベースファイルのサイズ縮小は別で、容量不足だけを理由にWSUSContentやDBファイルを直接削除しないでください。
Configuration Managerのソフトウェア更新ポイントとして使うWSUSは、単体WSUSとコンテンツ管理や保守方法が異なります。既存の保守設定を確認し、MicrosoftのConfiguration Manager向け保守ガイドに従ってください。
「優先」を表示させる
Update Servicesを立ち上げて、すべての更新プログラムを開きます。承認を「拒否された更新以外すべて」とし状態を「任意」にして更新プログラムを表示させます。
規定には無い「優先」という列を増やします。上のバーを右クリックして「優先」を選択します。下図のようにピラミッド型のアイコンが表示されれば正解です。

置き換え関係と必要性を確認して拒否を判断する
以下の旧画面は置き換え関係を調べるための参考です。アイコンだけで不要と決めて一括拒否しないでください。後継更新の承認・展開状況と、旧更新を必要とする端末がないかを確認します。ウィザードにも後継承認や経過期間などの条件があります。
置き換え関係の上位にある更新を示す例です。必要性や承認状況を更新の詳細で確認します。

別の更新を置き換え、さらに後継更新にも置き換えられている状態の例です。後継があるだけでは、既存端末に旧更新が不要と判断できません。

後継に置き換えられている更新の例です。端末の必要状況、後継の承認、依存関係や組織の保持方針を確認してから扱います。

選択しやすいように最上位のピラミッドマークをクリックしてソートします。
のようなアイコンは候補の絞り込みに使います。管理者が不要と確認した更新だけを対象に、承認状況を記録してから「拒否」を判断します。全候補をShiftキーで一括選択して拒否する手順にはしません。

WSUSサーバークリーンアップウィザードを実行して削除
作業前にWSUSデータベースのバックアップと復旧方法を確認します。下位・レプリカがある構成では下位から順に整理し、完了後に上位へ進みます。
ウィザードで目的に合う項目を選び、結果とエラーを記録します。「不要な更新ファイル」で削減できるのは不要と判定されたコンテンツです。必ず大きく容量が減るとは限りません。完了後は対象ボリュームの空き容量、同期、クライアントの更新検出を確認してください。

容量を増やさないWSUSの設定については、以下の記事に纏めてありますので、よろしければご参照ください。
それでも容量が減らない場合
ウィザードが正常完了したか、削除対象があったか、まだ承認・必要とされる更新が残っていないかを確認します。タイムアウトやエラーなら成功と扱わず、実施項目とログを残して公式保守手順で調査します。更新カタログから手動取り込みしたプライベート更新ファイルは整理で除去される注意もあるため、再取り込みが必要な内容を事前確認してください。


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