ご存じの通り、マイクロソフトのライセンスの取り扱いは非常に複雑です。そしてたまに監査をされ本当に違約金を請求されてしまいます。実際私も以前在籍していた会社で違約金を支払いました。
自治体システム強靭化対策に伴ってLGWAN接続系はインターネットに直接接続できなくなります。LGWAN接続系のWSUSが今までのように更新プログラムを取得できなくなるという事ですね。そんな中、LGWAN接続系のWSUSの更新を業務委託する自治体も複数あります。LGWAN-ASPを利用したり、手動で行ったり、閉域網を利用したりと方法は複数あります。
WSUS配信を業務委託する場合のライセンスについてマイクロソフトのサイトで調べてみました。
注目すべきポイントを以下抜粋しました。
公共交通機関向け「マイクロソフトの更新プログラム」についてからの抜粋
業務委託を受けた事業者は自社設備の WSUS で複数の自治体顧客への配信を行うことはライセンス上できません。あくまで業務の委託として自治体のお客様ごとの WSUS を個別にホスティングまたはハウジング等により提供することで業務を請け負うことで実施することができます。
仮想サーバーで複数の自治体の WSUS 運用はライセンス上できません。
事業者が業務委託を受ける場合、専用に設備を提供する必要があり、マイクロソフトのライセンスはハードウェアに紐づいているため、ハードウェアを共有する 仮想化サービスはライセンスの共有とみなされます。ブレードサーバーは CPU 搭載されるボードがそれぞれのハードウェアとして考えられるので使用可能です。
分かりやすく図式してみました。
ライセンス違反となってしまうパターン
ベンダーA社が一台のWSUSからA区とB区のWSUSへ更新プログラムを配信する事はライセンス違反となります。
しかも、仮想サーバにして分ける事もNGであるため、物理的にA区B区のWSUSがベンダーA社にある必要があります。
ライセンス違反でないパターン
必ず下図の様にする必要があります。ベンダーA社に置いてあるWSUSはA区B区それぞれの所有物でなくてはいけません。
コメント