Microsoft Word の白紙表示問題とその解決法:完全ガイド

Microsoft Word を使っている際に、一部のファイルが印刷レイアウトモードで開いた時に白紙の状態になる、という問題に直面したことはありませんか?一方で、閲覧モードに切り替えたり印刷すると、内容が正常に表示されるという謎の現象です。今回は、この問題に対する解決策を、手順に沿って詳しく解説します。

目次

ファイルを開く方法の変更

まず試してほしい手順は、ファイルを開く方法を変えてみることです。

STEP
「参照」をクリック

Wordを開き、「ファイル」タブから「開く」を選択し、「参照」をクリックします。

STEP
問題のファイルを選択

ファイル選択画面が開きますので、ここで問題のファイルを選択します。次に、「開く」ボタンの横にある下向きの矢印をクリック

STEP
開いて修復

「開いて修復」を選択します。

この手順でファイルを開いてみて、表示状態が改善するか確認しましょう。

ファイルの保存形式を変更

次に、ファイルの保存形式を変更してみましょう。

STEP
リッチテキスト形式 (.rtf)で保存

まずは問題のファイルを開き、「名前を付けて保存」からファイルの種類をリッチテキスト形式 (.rtf)で保存します。

STEP
リッチテキスト形式で保存したファイルを開く

Wordを閉じてから再度リッチテキスト形式で保存したファイルを開き、表示の状態を確認します。

STEP
再度そのファイルをWord文書 (.docx)形式で保存

もし正常に表示されるようであれば、再度そのファイルをWord文書 (.docx)形式で保存し、開き直して表示されるかを確認します。

Wordのテンプレートファイル名の変更とプリンターの変更

Wordのテンプレートファイル「Normal.dotm」のファイル名を変更したり、プリンターを変更したりすると、表示問題が解消されることがあります。まずは、「Normal.dotm」を別の名前に変更し、同様にプリンターの設定も変更してみましょう。それらの変更後に問題のファイルを開いて表示が改善するか確認します。

「Normal.dotm」を別の名前に変更する手順

Microsoft Wordの「Normal.dotm」は、Wordが新しい文書を作成する際にデフォルトで使用するテンプレートファイルです。以下にその変更手順を説明します。

STEP
Word文書を閉じる

すべてのWord文書を閉じてください。Wordが開いている場合、テンプレートファイルはロックされており、名前を変更することはできません。

STEP
「Normal.dotm」が保存されている場所を探す

テンプレートファイル「Normal.dotm」が保存されている場所を探します。Windowsの場合、一般的な場所は次のとおりです:

  • Windows 10/11: C:\Users[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Templates
  • Windows 8/7/Vista: C:\Users[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Templates
  • Windows XP: C:\Documents and Settings[ユーザー名]\Application Data\Microsoft\Templates
STEP
「Normal.dotm」を右クリック

「Normal.dotm」を右クリックし、「名前の変更」を選択します。

STEP
名前の変更

新しい名前を入力します。ファイルの拡張子が「.dotm」のままであることを確認してください。

この手順により、「Normal.dotm」の名前が変更されます。ただし、これはWordのデフォルトの設定を変更するため、新しいWord文書を作成する際にデフォルトのスタイルや設定が変わる可能性があることをご了承ください。

また、名前を変更した後でも、Wordが新しい「Normal.dotm」を作成する場合があります。これはWordがデフォルトのテンプレートを見つけられないときに起こります。この場合、新しい「Normal.dotm」はデフォルトの設定とスタイルで作成されます。

Wordのオプション設定を 変更

Wordのオプション設定を変更することで表示問題が解決することもあります。

STEP
Wordのオプション表示

「ファイル」タブから「オプション」を選びます。

STEP
ハードウェア グラフィック アクセラレータを無効にする

「詳細設定」を選択して「ハードウェア グラフィック アクセラレータを無効にする」のチェック状態を変更し、表示状態が変わるかどうかを確認しましょう。

Officeをセーフモードで起動

Officeが起動時に読み込むアドインが問題を引き起こしている可能性もあります。そのため、セーフモードでOfficeを起動してみてください。セーフモードでは、Officeがアドインを読み込まないため、その影響を排除して動作確認ができます。

セーフモードでの起動方法

セーフモードでの起動は非常に簡単です。WindowsのスタートメニューからWordを検索し、そのアイコンをCtrlキーを押しながらクリックするだけです。詳細な手順は、以下のとおりとなります。

STEP
Ctrlキーを押しながらクリック

WindowsのスタートメニューからWordを検索し、そのアイコンをCtrlキーを押しながらクリック

STEP
はい
STEP
セーフモード

Officeの修復

Officeアプリケーション自体に問題がある場合、Officeの修復機能を利用することで問題が解消することがあります。Microsoftのサポートサイトには、この修復機能の利用方法について詳しく説明されています。

Microsoft Office Desktop Appsの修復

「Microsoft Office Desktop Apps」の修復機能を利用してみましょう。これはOfficeソフトウェア自体に内蔵されている機能で、Officeソフトウェアの問題を自動的に解決することができます。以下、具体的な手順を示します。

STEP
コントロールパネルを開きプログラムと機能を選択します。
STEP
「Microsoft Office 」を探し、それを右クリックて変更を選択します。
STEP
クイック修復を行います。
STEP
修正できなかった場合は、オンライン修復を行います。

クイック修復で解消しない場合は、強力なオンライン修復を行ってください

クリーンブートでの起動

PC全体の環境がWordの動作に影響を与えている可能性もあります。そのため、他のアプリケーションやサービスの影響を受けないクリーンブートの状態でPCを起動し、その状態でWordが正常に動作するか確認しましょう。

まとめ

以上の手順に従うことで、Word で白紙になってしまう問題を解決することが可能です。しかし、それでも問題が解消しない場合は、Microsoftのサポートに連絡することをおすすめします。また、データの喪失を防ぐために、Wordを使う際は定期的にドキュメントを保存する、自動保存機能を有効にするなどの予防策をとることも重要です。

これらの手順は一部のユーザーにとっては技術的に難しく感じるかもしれませんが、一歩ずつ進めていけば必ず解決に近づくはずです。皆さんが安心してWordを使い続けられるように、この記事がお役に立てれば幸いです。

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