Wordで(FORMTEXT)(FORMCHECKBOX)が編集できないときの完全解説

お子さんの宿題用テンプレートをダウンロードしたのに、いざ開いてみたら入力欄が(FORMTEXT)(FORMCHECKBOX)の文字ばかりで編集できないと焦ったことはありませんか。実はWordの設定や文書保護によって、こうした現象が起きる場合があります。ここでは原因から具体的な解決策までをご紹介します。

Word文書で(FORMTEXT)(FORMCHECKBOX)が編集できない原因と対処法

ここでは、Word文書を開いた際に(FORMTEXT)や(FORMCHECKBOX)という文字列しか表示されず、チェックや入力ができない状態になる理由や、その解決策を詳しく解説します。

現象の概要

文書制作者がレガシフォーム機能を使って作成したテンプレートを開いたところ、本来なら入力ボックスやチェックボックスとして操作できるはずの場所が(FORMTEXT)(FORMCHECKBOX)のまま表示されてしまうことがあります。
さらに、リボン(ツールバー)のボタン類がグレーアウトしていて編集ができなかったり、Wordオプションの「フィールドコードの表示をやめる」の項目が無効化されて変更できないといった状態になることがあります。

具体的な表示例

学校から配布された宿題ワークシートを例にすると、以下のようなケースが発生します。


[問題1] 今日は何を勉強しましたか?
(FORMTEXT)
(FORMTEXT)

[問題2] 今日は勉強以外で何をしましたか?
(FORMCHECKBOX) 料理
(FORMCHECKBOX) 運動
(FORMCHECKBOX) ゲーム

こうした表示の場合、通常は入力欄が空白枠として、またチェックボックスが□マークとして現れ、クリックするだけで記入できるようになっているはずです。しかし、なんらかの原因でコード文字列そのものが表示され、マウスクリックなどでも編集できない状態になってしまいます。

原因と仕組み

Wordには古くからあるレガシフォーム機能というものがあります。これを使った文書では、フォームを守るための編集制限が設定されていることが多いのです。さらに、Wordの「フィールドコードを表示する」オプションやキーボードショートカットにより、フォームの実体ではなくコードそのものが表示されるケースがあります。

レガシフォーム機能とは

レガシフォーム機能とは、Wordの古いバージョンから提供されているフォーム作成機能です。テキストを入力する欄や、チェックボックスを設置して利用者が入力できるようにする仕組みが含まれます。最新版のOfficeでも使えるため、テンプレート文書などで継続的に使用されている場面も多々あります。

レガシフォームはシンプルな作りのため、互換性が高く、どのバージョンのWordでも動きやすいという利点があります。

一方で、編集保護の方法が複雑だったり、他のユーザーがオプションを変更するとフォームが機能しなくなるリスクがあります。

具体的な解決策

以下では、実際に「(FORMTEXT)(FORMCHECKBOX)」という文字だけが表示される状態を解消するための手順を紹介します。

ショートカットキーを使って切り替える

Wordでは、Alt + F9(またはFn + Alt + F9)を押すことで、フィールドコードの表示と非表示を切り替えることができます。もし文書上に(FORMTEXT)(FORMCHECKBOX)が出ている場合、このショートカットを試すとフォームフィールドとして表示される場合があります。

ショートカット利用の手順

1. Wordを通常通り起動し、該当の文書を開く
2. キーボードのAltキーを押しながらF9キーを押す(ノートPCによってはFnキーも同時に押す)
3. 文書内の(FORMTEXT)(FORMCHECKBOX)表示が、入力欄やチェックボックスに切り替わるか確認する

Wordオプションから設定を変更する

フィールドコードを表示する設定がオンになっていると、常にフォームのコード部分が表示されてしまいます。オプションを確認し、必要に応じてオフにすることで、フォームフィールドが正しく表示される場合があります。

オプション画面を開く

1. [ファイル] タブをクリック
2. [オプション] を選択
3. 左側のメニューから[詳細設定]を選ぶ

「フィールドコードを表示する」の設定を見直す

オプション内の「フィールドコードを表示する」がチェックされていると、フォームのコード表示になってしまいます。ここをオフにしようとしても、編集保護などの影響でグレーアウトして操作できない場合があります。その場合は、いったんWordを閉じ、白紙の新規文書を開いてから再度オプションを開いてみてください。

私自身、先日子どもの夏休み用学習プリントをダウンロードしたときに同じトラブルに遭遇しました。初めはオプションを探したのですがグレーアウトしてしまい、結局いったん新しい文書を開いてから設定し直したところ、無事に元のプリントが編集できました。

Wordをセーフモードで起動してみる

通常の起動でオプションを変更できない場合や、何らかのアドインが邪魔している可能性がある場合は、セーフモードでの起動を試すとよいでしょう。

セーフモードでWordを起動する方法

1. Windowsキー + R で「ファイル名を指定して実行」を開く
2. 「winword /safe」と入力しOKを押す
3. セーフモードのWordが起動するので、そこでオプション設定を確認する

セーフモードでは最低限の機能とアドインのみで起動するため、グレーアウトしていた項目が操作可能になる場合があります。

文書保護(編集制限)を解除する

レガシフォームを使った文書には「入力のみ許可する」といった形で編集制限がかかっていることがよくあります。この保護がロックされていると、フィールドコードの表示やオプションが変更できない状況になることもあるため、以下の手順で保護を解除できないか確認してみてください。

編集制限の解除手順

1. [校閲] タブをクリック
2. [制限の編集] を選ぶ
3. 右側の「編集の制限」パネルにある「保護の停止」や「編集の制限を解除」などのボタンを探す
4. パスワードを求められた場合は、文書の作成元に問い合わせる

保護された文書のメリット・デメリット

レガシフォームを使って編集制限がかけられた文書には、守られる利点と逆に不便になる点があります。

メリット

フォーム部分だけユーザーが自由に入力でき、それ以外のレイアウトや文章を誤って消してしまう心配が少ない点は大きな魅力です。

利用シーン

学校や企業が用意したテンプレートに、必要事項だけを簡単に入力して提出してもらうような場面で、非常に便利に使われています。

デメリット

保護をかけた環境以外で開くと正しく機能しなかったり、何らかの原因でオプション表示がグレーアウトして使えなくなるケースもあります。

よくあるトラブル

・ショートカットキーで切り替えができない
・保護パスワードが不明のため編集不可
・別のPCでは問題なく動作するが自分のPCでは動作しない

職場で管理用のテンプレートを配ったとき、よかれと思って保護をつけたのですが、実際に複数人で共有すると意外な場面で制限に引っかかったりしました。使い勝手とのバランスが難しいですね。

理解を深めるための表

ここでは、レガシフォームや編集制限、フィールドコード表示に関する要点を表にまとめてみました。

項目 説明 対処・設定箇所
レガシフォーム 古いバージョンからのフォーム機能。保護と組み合わせて利用されることが多い。 Wordの「開発」タブや「校閲」タブで設定。
編集制限 文書の特定部分のみ入力を許可し、ほかを保護する仕組み。 [校閲] > [制限の編集] から解除・変更。
フィールドコード表示 (FORMTEXT)や(FORMCHECKBOX)のようなコードが見える状態。 Wordオプションの「表示」または「詳細設定」、もしくはAlt + F9で切り替え。
グレーアウト リボンやオプションが選択できない状態。保護やアドインの影響で発生する。 セーフモードで起動する、保護を解除するなどで対応。

実践例:セーフモードでフィールドコード表示を解除する

Wordをセーフモードで起動し、フィールドコード表示をオフにする手順の一例をコードブロック形式で示します。参考にしてみてください。

1. [Winキー + R] を押して「ファイル名を指定して実行」を開く
2. 「winword /safe」と入力してEnter
3. セーフモードが起動したら、[ファイル] > [オプション] > [詳細設定] に移動
4. 「フィールドコードを表示する」のチェックが入っていたら外す
5. Wordを閉じて通常モードで再起動。問題の文書を開いて状態を確認

まとめ

「(FORMTEXT)(FORMCHECKBOX)」という文字だけが表示されてしまう場合、Wordの設定でフィールドコードが表示されているか、あるいはレガシフォームの編集制限がかかっている可能性が高いです。Alt + F9(Fn + Alt + F9)で切り替えを試したり、Wordオプションでフィールドコード表示をオフにする、セーフモードで設定を見直すなど、いくつかの手順を試すことで解決できるでしょう。もし保護パスワードがかかっている場合は、文書の提供元に問い合わせる必要がある場合があります。正しく設定を行えば、テンプレートの入力欄やチェックボックスが本来の形で使えるようになり、スムーズに入力作業を進められるはずです。

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